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Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

偶然の再会から、新しい一歩へ

2007-06-15 18:15:04 | 音楽
ジャズピアニスト・岩崎良子さんのニューアルバム<ジプシーの風に吹かれて>



■アルバム収録曲
01 LOVE CASTLE
02 SUNFLOWER  ~ひまわり~
03 AVE MARIS STELLA  ~めでたし海の星~
04 G線上のマリア
05 WHEN SUNNY GETS BLUE
06 TEA FOR TWO ~二人でお茶を~
07 WHEN YOU WISH UPON A STAR ~星に願いを~
08 STELLA BY STARLIGHT ~星影のステラ~
09 TO LOVE AGAIN ~愛情物語~
10 TENNESSEE WALTZ ~テネシーワルツ~
11 MISTY
12 SPAIN

<このCDでは、一つのジャンルにこだわらない自由な演奏をしたい。今までの私の音の歴史が、光と影を受けて様々に輝きだすことを祈っている>とある。聴いていて心地よく、自由に流れる演奏が可憐で美しい。スーッとひきこまれる魅力的な演奏、大人の音楽がある。耳慣れた曲が多く、私が好んで弾く曲もある(もちろんあまりに違いすぎるが・・・)。即興の名手と言われるだけにさすが! とにかく好きな演奏ばかり。2500円、銀座・山野楽器3階《日本のジャズコーナー》で入手できる。

桜の季節、みなとみらいのホテルでロビー演奏を聴いた。それは本当に偶然のできごと、そして久しぶりの再会だった。私と岩崎さんの出会いはフィンランド語。30年前のちょうど今頃、留学に備えて毎週フィンランドを教えていただいた<先生>。もちろんその頃から本職はジャズピアニストで、グランドピアノの横で「mina menen、sina menet・・・」とむずかしいフィンランド語の活用を覚えていたっけ。芸大を目指していたが早稲田に入学し、<ジャズ研>のオーディションで「木枯らし」(ショパン)を弾いたというエピソードも、フィンランド語の休憩時間に聞いた話。なつかしい。ご無沙汰している間に新しいご縁も広がっていて、今はお互いにただただびっくりしている。

ジャズにはまり始めてまだ日の浅い私が、偶然再会したジャズピアニスト・岩崎良子さん。ジャズに運命的なものを感じている。これは何かの兆しかしら? 

オフィシャルサイト: Jazzy RYOKO 

サックスいいかも・・・

2007-06-11 18:40:21 | 音楽
ファッションデザイナーの友人との会話。
彼女は「私は音楽ぜんぜんダメ~」と言いつつ、「実はその禁をおかして最近サックスを始めたの」 この発言に私は過敏に反応。「エッー、私は先週 コールマン・ホーキンス という人のサックスを聴いて虜になってしまったの」 「ハイハイいいでしょう、彼の音。私はまだ半年だけど、サックスに最高の魅力を感じているの。何よりメチャクチャ楽しい」 なんてうらやましいこと。

「サックスってどう? 簡単に音はでるの?」 「レッスンは? 練習は?」 と矢継ぎ早に質問攻め。「大丈夫、腹式呼吸が得意な声楽の人 (分娩台で「あなたって腹式呼吸が上手ね」と褒められたほどの実力。当たり前だけど!) ならすぐに吹けるわよ」 この一言でかなり心が揺れてしまった。 「でもね、私は2か月ほど前からクラリネッを始めたばかりなの」 「いいじゃない、そのノリでサックスもやっちゃぇ、楽しいわよ」・・・ こんな会話がえんえんと続く。

音楽の世界で魅力を感じるものに出会ったら、それを納得するまで追求する私。それには時間とお金は惜しまないことにしている。この思いに火をつけないでと思いつつ、仕事帰りはサックスを眺めに楽器店に寄ってしまった。こんな日常を送っていたら、残りの人生はひたすら音楽と遊んで楽しく暮らすことになりそう。



また登場のサックス。
実は中高の部活で吹奏楽を選んだ息子に「サックスかトランペットがかっこいい、どう?」と進言した母。結局そんな母が多く、我が息子は高い競争率の結果、ペットに落ち着いた。音楽家の母の息子だから、もちろんいちばんいい楽器を所有。トランペットなら我が家にあるが、息子としては「母が口出しできない楽器」で余裕(他にバンドでドラムをたたいている)。それにペットは私の音ではないから、とにかく私は違う楽器で頑張る!

新しい音色

2007-06-07 21:51:24 | 音楽
COLEMAN HAWKINS(コールマン・ホーキンス)のCDを聴く。

昨日、JAZZのガイドマンから新しい分野が回ってきた。新しい、それはサックスの音色。もちろんサキソフォンという楽器は知っているが、こんなにしっかり聴いたことはなかった。人の声のような音色、そして歌っている。声楽の私は、演奏家と楽器の息遣いを感じる。運指のテクニックより息の流れの音楽が聴こえ、次の瞬間には声にだして歌っているのでは・・・という音色と音楽の作り。最近クラリネットを始めた私は、「サックスの方がよかったかも」とちょっぴり後悔。



今までピアノ中心で聴いていたジャズ、でもガイドマンによれば「ジャズといえばサックス」とか。この甘い温かな音色、ときに重厚で、ときに雪解け水の静かなささやき、そして流れる軽快さ、この微妙なバランスが心地よい。鍵盤より身体(息)の方が自由自在だから、もっと楽しめる。感情表現は心の向くまま、感じるままに。

朝からCDウオークマンで聴いていたが、早く帰宅してきちんと聴きたいと思ったほど。今夜は私ひとり、キャンドルライトにワインとチーズで魅力的な音楽空間を楽しんでいる。このCD、もう5回目。このままかけっぱなしで寝ちゃおうかな、素敵な夢をみられそう・・・

着メロは・・・

2007-05-25 23:30:45 | 音楽
<♪チャラララ~ン>
「美しきあおきドナウ」
メールの着信。
優雅な舞踏会のワルツといいうよりは、
思わず踊りだしたくなる元気のよさ。
マナーにしていないので、夜中に鳴り出すと目覚ましのよう。

<♪タララララッラ~ラ~ララララ>
「メヌエット」
電話の着信。
こちらはきれいな癒し系の音楽が流れる。

<♪ティ~ラララララララ~ン>
フィンランドでは和風の音楽に決めている。
お琴の音色が突然鳴り出すと、周りがびっくり。
そこでゆっくりケータイを取り出し、日本語で「もしもし」の私。
日本人です!

仕事場ではいろいろな着メロが聴こえる。
言語聴覚士のA先生は、冬は <♪ゆ~きやこんこ> だった。最近は?
理学療法士のB先生はジブリ大好きだから、いつもその最新版。

フィンランド友達は
「フィンランディア」「フィンランド国歌」「私のカンテレ」「夏のゆうべに」

みんないろいろ・・・

キース・ジャレット

2007-05-13 17:50:42 | 音楽
キース・ジャレット東京公演(5月8日 上野・東京文化会館大ホール)を聴いた。

彼の演奏をはじめて聴いたのは 昨年クリスマス前、ジャズ好きから「聴いてみて」とまわってきた <バッハ:平均律曲集>。 第一印象は「音楽を歌っている!」 それからバッハのほかの曲やソロコンサートも何枚か聴いたが、流れるような心地よさは、まるでフワッと爽やかな風に吹かれている印象だった。

ずっと楽しみにしていたコンサート、どんな音楽を奏でるのかしら? 即興の名手だから音楽が広がっていく楽しさを期待し、私は最初のフレーズに聴き入る。思っていたとおり! シンプルで優しい、でも芯がある音。本当に丁寧な音楽作りはスーッと心に入ってくる。語りかけるような音にどんどん吸い込まれる・・・、ゾクゾクしてくる。演奏者が音楽を楽しんでいる、だから主張しすぎない心地よさを感じるのかもしれない。目を閉じて聴いていたら、景色が浮かんでくる。私は全身耳になっていた。

20年以上前、海外の名の知れた演奏家たちの連続3日間ライブに行ったことがある。素晴らしい演奏だったが、なぜか「うるさい」印象しか残らなかった。またソロピアノの演奏会でも、全身の力をふりしぼって弾く音には魅力を感じなかった。私の中では<ジャズ=音の洪水>の長い時間だったから、まさに「目からウロコ」のキース・ジャレット。

前半6曲、後半4曲+アンコール2曲でたっぷり2時間以上。トリオの息も相性もピッタリ、ドラムとベースもよかった。最後の曲はベースソロが続く。低音の魅力的な音にジワジワ感動、涙がでそう。「すごく、いい」、これ以外の感想が見つからないほどのコンサートだった。



この夜の音は、きっと忘れない!


中国琵琶のコンサート

2007-05-06 14:09:52 | 音楽
中国琵琶(Pipa)の演奏会が開催される。奏者は孟 仲芳(モン ジャンファン)さん。天津音楽大学在学中に<国家級優秀学生>の称号を授与され、その後日本に留学。宮内庁式部で日本雅楽を、千葉大で「東洋と西洋音楽比較」を研究。現在は早稲田大学博士課程で法学の勉強を続けている。

旅する 孟仲芳の中国琵琶Ⅲ
~シルクロードから中原へ、世界へ
日時:5月25日(金)午後7時開演
於:東京文化会館小ホール(上野)
共演は山形由美(フルート)、荘村清志(ギター)、佐久間順平(ヴァイオリン、ギター)
入場料:一般4500円、大学生以下3000円
お問い合わせ:アクテイヴ 03-3358-2071

クラリネット

2007-04-24 23:35:48 | 音楽


買ってしまいました、クラリネット。いつかやりたいと思っていた管楽器、本当はいちばんやりたかったのはオーボエ、バッハの音楽で活躍する魅力的な音色の楽器。でも音の出し方がむずかしく、この年齢になっては無理と判断。フルートは音色があまり好きではなく、サックス、トランペットは息子のがあるけど雰囲気が合わない。縦長の管楽器が好きなので消去法でクラリネットに。

「なぜ管楽器か」というと、息の流れで音楽を作り表現する声楽家の私は、鍵盤楽器の限界を痛感。息を使う楽器に長い間憧れていたが、口の形を気にしていたので管楽器は見るだけ聴くだけだった。でも声楽、特にヒラヒラ高い音域のソプラノの寿命は短い。そろそろいいかな・・・と思い始めていたころ、こちらを見つめているクラリネットと目があった。「やりたいときが旬」の声に背中を押されて購入、その翌日にはクラリネットの友人宅でレッスンを受ける。あれから毎日ワクワクしながら練習している。腹式呼吸は得意だから問題なし、やはり口の形を作り音を出すのはむずかしい。魅力的な、艶のある音がだせようになるのはいつのこと? 

なにより「趣味でクラリネット」と言える音楽の世界が嬉しい。
たくさん楽しんで音楽したい!

第九、その後・・・

2007-04-20 22:26:47 | 音楽
2月11日の第九演奏会 から2か月あまり、北風に震えた寒い季節の練習が懐かしい。本番CDの送付もすみ、正式に <港北第九合唱団> は解散。団長の私のお役もこれでホントにおしまい、ホッと肩の荷がおりた。残すは実行委員会の反省会(ご苦労様会?)のみだが、まったく未定。




港北第九合唱団 は、半分が「第九初めて」「合唱経験は学校の授業くらい」という集まりで、最初はヒヤヒヤだった。でもその方々のパワーがすごい、第九演奏会はコーラスの力で大成功! そして本番後は「合唱大好き!」「また第九歌いたい」となり、有志の呼びかけで新しい合唱団が組織されることになった。指導者は手取り足取りの指導をしてくださった斎藤育雄先生とソプラノ歌手・渡海千津子さんご夫妻。

第1回の練習は4月29日(日)14時~ 
於・ASA妙蓮寺フレンドルーム(東横線妙蓮寺下車10分)
問い合わせは辻佳子さんまで(045-542-6432)

合唱団の成長をお祈りしている。


バッハな一日

2007-04-18 22:25:11 | 音楽
今日はバッハ三昧。朝でかけるまでのBGMに<極上のクラシック・バッハ> をかける。世界超一流の演奏家たちのCDで、通勤の電車、バスまで聴きほれた。気がついたら口ずさんでいた <マタイ受難曲の終曲、Wir setzen uns mit Tränen nieder>

午前中は高齢者施設で音楽療法の仕事、朝の音楽にバッハがかかっていた。いつも軽いクラシックのアレンジだが、「今朝はバロックにしてみた」とのこと。これも私のCDで仕事用に買ったアレンジもの、軽い澄んだ心地よい響きに「今日はハイソな一日だわ」の声。傾眠状態で意思疎通がむずかしい対象者にピアノを聴かせるセッションでは、はじめの曲は必ずバッハ <平均律1番> <G線上のアリア>

もう1枚持って歩いていたバッハ、<BACH FOR RELAX ATION SOLO> 午後はカンテレクラス。移動の電車が1時間以上、たっぷりCDが楽しめる。こちらも素晴らしい演奏ばかり、特にチェロとチェンバロがいい。カンテレクラスでも26弦で <メヌエット>

帰りもバッハ、昼間と同じ演奏を聴いてもまた違う。チェロの深~いたっぷり歌う音色に涙がでそう・・・ 大いに癒されながらの帰り道。明日チェロのCD買おうかな。

元気なときもバッハ、疲れたときもバッハ、めげたときもバッハ、嬉しいときも悲しいときもバッハ、眠いときも眠れないときもバッハ・・・で、とにかく大好きなバッハ。今夜は思いっ切りバッハで、おやすみなさい。


調性

2007-03-31 19:15:35 | 音楽
音大の授業で面白かったのが<和声>。作曲科にいこうかなと思ったこともあったので、音の重なりや展開にはもともと興味があった。その中で今でもありがたく役に立っているのは移調。課題は「バッハ・平均律1番プレリュード」の全調制覇。ハ長調の♪ドミソドミソドミを、♯と♭のすべての調で完璧に弾けるようになることが課題だった。

授業で話題になったのは「どの調が好きか」。まず♯系か♭系か、♯や♭はいくつか。私は基本的に♭系の響きが好き、♭は2つ以上だが3つの調は好きではない(つまり変ロは○で変ホは×、変イからは何でも○)。それは変わらないが、最近♯系もいいなと思うようになった。♯は3つ以上が落ち着く。黒鍵が多くなり複雑な音や曖昧な響きが感じられる調に魅力を感じる。



久しぶりに全調に挑戦。若い頃手が覚えたものはすごい、今でも弾ける! いちばん好きな調は♭系は4つの変イ長調、♯系は5つのロ長調が私の感性にピッタリくる。それにしても調性で音楽の印象がこんなに違うかと思うほど、音色と響きが違う。音楽の仕事にかかわっていると移調が必要になることが多々あるが、もとの音楽と雰囲気を損ねない範囲でかえるのはなかなかむずかしい、といつも感じている。

キーワード・音楽

2007-03-25 19:57:46 | 音楽
仕事で使う曲のアレンジを相談をしているときのこと。「最近、音楽がかわってきたんじゃない?」と友人に言われた。「どんなふうに?」と私。「今までとは違う何がまざっているような・・・、でも何かはわからないけど」。

バッハの<G線上のアリア>を弾く。<G線上のアリア>は フリューゲルホルンで聴いてから、ちょっとはまっている曲。まずクラシックの楽譜で、そのとおりに。静かなメロディーがスーッと身体の芯までしみこむような美しい音楽、私の大好きなバッハ。そして次に簡単なジャズアレンジの楽譜で弾いたら、友人が「わかった。これよ!」と叫ぶ。「クラシックにはない音楽の運びと崩し方、リズムと音の構成がまざっている」。ジャズアレンジは簡単~上級バージョンまで3種類の楽譜を、ほとんど毎日練習曲のように弾くほど気に入っている。賑やかすぎるものより、ひとつの音を即興的に丁寧に変化させていく音楽が好き。そういうシンプルなものほどむずかしい。<G線上のアリア>はまさにそれ!

あれからジャズを聴いている。《あれから》のはじまりは 昨年夏、 ジャズを聴くというよりジャズに挑戦で始まったきっかけ。幼少の頃から長いことず~っとクラシックにこだわっていた私が、違うジャンルの音楽も受け入れられるようになってきたし、また演奏しながら音楽を遊べるようになってきた。でもまだまだ初心者、違う音楽を自分の中に取り込むには時間がかかる。でもキーワード・音楽は人生の一端だから、きっと楽しめると思えるようになってきた。音楽=音を楽しむ以外の文字は見当たらない。

週末はジャズピアノ三昧。まず 松居慶子 <IN A MIRROR> 心地よい。癒しとは違うが、とがっていないやわらかな安らぎを感じるようなタッチ、自然体で聴ける音楽に感動。 そして<ベストジャズピアノ 100> ジャズピアノの醍醐味を味わった。


美味しいコンサート

2007-03-03 20:11:06 | 音楽
今日は 《Salon ’d TOSHIN ひな祭りアフタヌーンコンサート》



チェリストの大前知誇(おおまえちか)さんは、桐朋学園大学卒業後アメリカ、ドイツ、フランスで勉強。パリでは音楽だけではなく、お料理の名門・ホテルリッツで修行を積み、製菓、パン、お料理すべてのディプロマ資格を取得。帰国後は<食と音のハーモニー>の演奏活動を展開している。その知誇さんのデザートつきコンサート。





6種類のデザート
メニューは手描きでプログラムの表紙に


ヴァイオリンの中川美樹さんとのデュオ。
最後は私も加わり、会場の皆さんと春の歌の合唱。



演奏と美味しいデザートのダブルで心(とお腹)はリッチな、贅沢なひとときだった。
3月3日(土)15時~ 於・東振化学サロンにて。

第九の余韻

2007-02-19 22:12:46 | 音楽
<港北シンフォニーコンサート・第九演奏会>から1週間。毎日のように参加者からメールが届く。第九はオーケストラと合唱の共同作業、本当に大きなイベントだった。事務局の私は終わってホッ、もう第九は終わり、翌日からいつもの日常にもどっている。合唱団員の皆さんは歌った感激が日が経つごとに深まり、新たな思いが沸いてくるらしい。それは素晴らしい音楽の力!

オケの写真係さんからアルバムが届いた。
http://www.imagegateway.net/ph/AEG/RequestViewAlbum.do?i=JlphfXyCLq

臨場感あふれる写真、
緊張と感動がよみがえる。

終わった、バンザ~イ!

2007-02-12 14:50:46 | 音楽
この3連休は、ひたすら 《第九》 に費やす。一昨日リハーサル、昨日本番に続き、今日は夕方からコーラスの打ち上げ会。今朝目覚めたらなんと9時、太陽はとっくに頭の上だった。私はこの大事なときに声帯疲労、出なくなる直前の騒ぎで声がザラザラ。先週は本業も忙しかったので、自覚はないがどこかで無理していたらしい。体調を万全に調えて、と宣言したばっかりなのに。いつも200%の行動力も「とにかく頑張りすぎない」の3日間だった。

昨夜の オーケストラ・港北区民交響楽団 の打ち上げ会場では、早速本番のビデオが流れる。最初は静かに(反省しながら?)聴いていたが、そのうちすごい盛り上がり。特に合唱つきの第4楽章は繰り返し何回も流れ、そのたびになりやまぬ拍手。オケ団員なのに声たからかに一緒に歌う人、指揮する人、踊る人、「ブラボー」だった。第九公演はオケの念願だったそうで団員は一気に上り坂。「また2年後に一緒にどうですか?」「いや、恒例にしよう」と興奮気味。どうやら《第九》には不思議な魔力があるらしい。

コーラススタッフは「いい演奏会だったわね」と満足しながら、かなりおされ気味。「演奏会はステージで演奏する方がずっと楽しいにきまってる」とこの勢いについていけない片隅の私たち、「でもちょっと疲れたァ」ポロッとAさん。

「元気回復はやっぱり美味しい食べ物!」と、イタリアンをお腹いっぱい食べながら、食べ物の話ばかり。音楽家はくいしんぼうが多い。演奏前にはあまり食べないというオケの人たちと盛り上がる、「終わったら何が食べたいか」。<ビールに焼肉>が圧倒的。そのほかに<贅沢なあわびのステーキ><大きな海老がのった天丼><ローストビーフ厚切り>、私は<とびきり美味しいヒレステーキ>。二次会は<餃子>に出かけたオケの皆さん、今日のコーラス打ち上げ会は<中華>。

とりあえず大きなイベントは終わった! バンザ~イ

第九演奏会

2007-02-11 20:45:56 | 音楽
今日は<港北シンフォニーコンサート>で第九演奏会。昨年の今頃、コンサートを主催する 港北区民交響楽団 の団長さんに会い、具体的な話が始まった。それから区民を中心に呼びかけた合唱団発足、練習、と日を重ね、今日の本番を迎えた。



会場はみなとみらい大ホール、満杯のお客様。私は舞台袖のドアに立って、ステージにでる団員一人一人に「いってらっしゃい」。最初は笑顔で、そのうち皆ウルウル「いってきます。今日の日をありがとう」、私もウルウル「頑張って」。さっきまで走り回っていた私とスタッフのKさんは、220人の合唱団を無事ステージに送り出し握手、ホッと安心。

わずか15分程度のコーラスにエネルギーを傾けるひたむきさはすばらしい。苦労も多かったが楽しいこともあり、何より音楽を通したたくさんの新しい出会いがうれしい、そんなことを考えながら舞台袖でコーラスを聴く。「今日のこの本番の瞬間がいちばんいい」 それはコーラスもオーケストラもスタッフも誰もが感じていたこと。

解散式では団員と握手、誰もが感激の涙、なみだ、ナミダ・・・。
「このまま終わるのは淋しい」との声が上がる。私はちょっと休んで、ゆっくり考えよう。