須永博士美術館スタッフブログ

熊本県阿蘇郡小国町にある、須永博士美術館。スタッフ佐藤から様々な情報をお伝えします。

4年の月日が経ちました

2015年03月12日 | スタッフより
おはようございます
今日は、3月11日今朝の小国町の町内放送でも2時46分に黙祷をと伝えていました。尊い多くの方々のいのちが奪われてしまった大震災、大津波が発生してから3年心より...



2015年3月11日

東日本大震災が起きてから、4年の月日が経ちました。

昨日は、須永博士が「ひまわり」のマスコットを作っていました。沖縄滞在中の3月2日「ひまわりっ童(こ)ほいくえん」さんへ訪問させていただき、

ひまわりっ童ほいくえんさん訪問


翌日の朝、沖縄でデッサンしていたひまわり





が、このような形になりました。



可愛い~~~



わたしは・・・この絵本を開きました。




「ひまわりのおか」
・・・宮城県石巻市立大川小学校。東日本大震災による津波で、全校児童108名の七割に当たる、74名が行方不明・命を落とすという悲劇に見舞われました。 本絵本は、津波でお子さんを亡くし、言いようのない悲しみの底にありながら、なんとか前向きに生きていかねばと、小学校そばにひまわりの種を植えはじめた8人のお母さんたちによる絵本です。
須永博士美術館にも置いてあります。


昨日は娘たちとこの絵本を読みました。2012年夏に発行されてすぐに届けてもらったこの本を初めて読んだときは、読み聞かせなんてとてもできず、涙がこぼれるばかりでなかなかページもめくれなかったけれど、「これでは子供たちに伝えられない!」と思って、何度も何度も声に出して子供たちに読んできました。

今年度、小国小学校へ毎月読み聞かせに行っていて、今日は1年生の担当で行ってきましたので、この絵本を読ませてもらいました。1年生のみんなに、ちゃんと伝えることができるかなぁ・・・と思いながらも心を込めて読ませてもらいました。

みんな真剣に聞いてくれていました。目を潤ませている子も。

私がこの本を読ませてもらった中に込めた想いは、

遠いところにあると思っているかもしれない東北も、自分たちと同じように毎日小学校に通っているお友達がいる、毎日普通に過ごしている。そんな毎日の中、突然の大きな地震と津波で大切な命が奪われてしまった悲しみと、それでもがんばっている人がいる、

みんなのお父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんはみんなが大切なんだよ、元気でいてくれることが一番のしあわせなんだよ

ということなど・・・

読み終わると、みんなが拍手をしてくれました。

ちゃんと伝わってくれました。でもまだまだ、伝えなければならないことが、この絵本の中にいっぱいつまっているようにも思いました。

これまで3度、大川小学校さんへ訪問させてもらった話もしながら、読み聞かせが終わった後も1年生のみんなが寄ってきてくれて、お話しをして、一生懸命聞いてくれているその瞳に涙がこぼれてしまいました。

ぜひ、読んでほしい1冊です。

明日は5年生に朝の読み聞かせに行ってきます。また、この「ひまわりのおか」を読んでこようと思っています。


須永博士美術館にいつも置いてあります。ご来館の際は、ぜひ手にとってみてください。


コメント
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