GOVAP便り

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メコン河の水位変化

2012-09-14 00:52:00 | 天気

昨年のこの時期、メコンデルタやカンボジアでも洪水のニュースが続いていました。カンボジアでは今週プレアビヒィアでの洪水が300世帯に影響を与えたとのニュースが今のところ、唯一の被害のようです。

http://www.phnompenhpost.com/index.php/2012091258657/National-news/flash-floods-slam-preah-vihear.html

今年のメコン河水位はベトナム国境地点で昨年より1mほど低いものの、これからの一ヶ月間ほどがビーク期を迎えることになります。カンボジア国内のメコン河水位はどのように公表されているのかを知りません。観測されていることは確かで、昨年はベトナムの気象庁によって発表されていました。

「真臘風土記」に周達観が王都アンコールへ向かう際、査南(コンポンチュナン)で小舟に乗り換えたとの記述があります。西暦の5月頃のことらしく、従ってトンレサップの一番水位が低い頃だったからのようです。トンレサップ湖が最小と最大の水面積を記録するのは何月頃のことなのかを知りたかったのですが、知る術を見付けられませんでした。シェムリアプに行って湖を眺めていれば分かることですけど。メコン河の水がトンレサップを遡るというメカニズムも今一つよく分からないし。

メコン河のベトナム国境付近の水位データは分かるのでそれを参考に類推することは可能かと思い、エクセルにデータを記録してグラフにしてみました。観測時間は朝7持と19時の一日2回。しかし最初にこの12時間の水位差が大きいことに驚きました。何故、朝と夕方でこれだけの変動があるのでしょう。しかも乾期には朝が夕方よりも水位が高いのに雨期になると逆に夕方の水位の方が高くなります。そして水位のピークに近づくと差が殆どなくなっていきます。

このデータによると、今年のメコン河水位が最低となった期間は4月下旬から5月下旬までで、既に雨期が始まっていた時期です。水位がマイナス表示となった日が17日ありました。要するに水面が海抜以下になったということだと思うのですが。