GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

サエンモノロムの薬局

2013-12-28 22:28:49 | 生活

昨日の夕方、風の吹く中をパンを買いにバイクを走らせるとお尻に違和感がありました。洗車したのでシートが濡れてるような感じでもあり、とにかく腰を浮かせてバイクを走らせました。パン屋に着きズボンを確認すると濡れてはいません。それでも腰をシートに着けるのが躊躇われました。家戻って違和感の原因が判りました。まさかの痔。

その前日はカオ・ネック地区まで往復200kmほど山道の悪路も走ったせいなのか、或はこの寒さのせいかも知れません。スマホに表示される最低気温は下がり続けてきょうは14度。朝、布団から出たくない日々が続いています。それに洋式便座ではなくしゃがみ込みタイプだということも一因かと。痔は15年ほど前にもベトナムで一度経験しました。うつ伏せになって眠ってしまい、その間天井から吊るされた扇風機でお尻を冷やしてしまったのが直接の原因でした。日越辞典片手に薬局に行き軟膏を買ったりお湯でお尻を温めた記憶があります。

日本へ帰る大晦日の便に乗るために30日の朝、プノンペン行きのバスに乗るつもりでしたが、プノンペンで行われている縫製労働者のストライキが気になり、明日の朝プノンペンに向かおうかとも迷いました。野党救国党のフンセン首相の退陣や総選挙のやり直しを求めるデモは先週10万人を超える規模だったとか。この運動に縫製労働者の最低賃金を求めるストライキが合流しつつあるのだそうです。タイほどシリアスな状況ではない、との声も聞きますが、果たしてそうなのかどうか・・・。かつてフンセンの人民党に対抗するカンボジアの野党は王党派のフンシンペック党でした。と、いうか1993年の総選挙では第一党。それが現在では議席を失うまでに凋落し、今年の総選挙では「人権党」と「サムレンシー党」が合同した「救国党」が「反腐敗、格差是正」掲げ改選前の議席を倍増する大躍進を遂げました。

縫製労働者の組合は最低賃金160ドルを要求してストライキを呼びかけ、これに対し業界団体の縫製業協会は26日からの工場閉鎖を傘下各工場に通達しています。日経新聞には「700工場が操業一時停止」との見出しで伝えていますが・・・。プノンペンポスト紙によると27日に労働組合6団体と労働省との会談が持たれたものの進展なく、30日の月曜日に労働組合と縫製業協会との会談が予定されているとのことです。これが大きな分岐点になるかも。

なので、30日にはプノンペンで一日過ごすために明日の朝のバスに乗ろう・・・と思ったわけですが、今ちょっとバスに座って8時間も揺られるのは辛そう。とにかく昼食に行った帰りに薬局で軟膏を買うことにしました。「痔の軟膏薬」をグーグル翻訳で調べた英語を2・3度反芻して覚えました。後、必要なのはお尻を温めるために七輪でお湯を沸かすこと。幸い枯れ枝や枯れ葉は沢山あるので集めて燃やし易い長さに切りました。すると外台所の余りの汚さが気になり片づけることに。

      

灰や土埃の下に床タイルが敷かれていることに初めて気付きました。しかし家を建てた時に余ったタイルの破片を敷いただけで数が足りてません。どうせならこの際買い足して敷こう、と決意。昼飯に行くと既に「痔」の英単語を忘れていることに気付きました。覚えたつもりがつもりだけ。バイクに乗るのが苦痛なので家に戻って再びPCを開く気にもなれずにいるとスマホを持っていることに気付き、初めてスマホで翻訳機能を試すことに。何とカンボジア語に訳すことも可能でした。

カンボジア語と言ってもアルファベット表記なのでカンボジア人には判り難いようで、市場近くで3軒の薬局では「ここには軟膏はありません」と断られ、最後に病院の向かいにある薬局へ。ここでもカンボジア語の翻訳結果では「ない」と断られましたが、ここが最後と諦め切れずに英語翻訳の結果を見せると棚から軟膏を取り出してくれました。インド製で30g入り7ドル。

家に戻りルーペで箱の印刷内容を読み、7ドルのシールを剥がすと下には6,500d(0.3ドル)とのベトナム価格と思われるシールがありました。更にもう一枚印字のないシールが貼ってあるので剥がしてみると使用期限の印字。2014年6月となっていたのでまだ使用期間内です。が、何故隠すのでしょう?7ドルは高過ぎだけど0.3ドルは安過ぎに思え、ネットで検索してみました。インドHimalaya社のPilex0.45ルピー(0.72ドル)が定価でした。

ベトナムでもそうでしたが、多くの薬局では症状を訴えると風邪でも胃痛でも5・6種類の薬を3回分または3日分位出されます。先日も隣家の人が見覚えのある胃薬を含む数種類の薬を飲んでいたので聞いたところ、「頭痛」とのことでした。頭痛薬を飲むと胃が荒れるからでしょうか?飲み薬のバラ売りだと何種類も買わされ、軟膏だと10倍の値段で売るってことなのか、などとと疑ってしまいました。

その後で建材屋を回り床タイルの値段を聞くと30㎝×30㎝が一枚6ドルとのこと。ベトナムで売っているような安い煉瓦タイルは何処にもありませんでした。

当然ながらと言うべきか、一度軟膏を塗ったくらいでは症状は改善せず、明日のプノンペン行きは断念。軟膏代で一泊分の宿泊費も消えてしまったし。月曜朝発のバス・チケットを買いました。33,000リエル(8.25ドル)でした。



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