GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

クメール正月と雨期

2014-04-10 22:56:24 | 天気

昼飯を食べにいつもの定食屋へ行くとプノンペンの大学に行っている娘が店に立っていました。前回は確か旧正月休みに帰省していた筈ですが、そう言えば来週はクメール正月。カンボジアでは釈迦誕生日が正月元旦、ということらしいのですが、日本では4月8日が釈迦誕生日とされ花祭りだとか。中国経由の大乗仏教と上座部仏教の違いでしょうか?

上座部仏教がカンボジアに定着するよになった経緯はまったく知りませんが、確かアンコール王朝の初期以降のことだったような・・・。暦の重要性は農業の開始と共にあって、とりわけ稲作文化と正月とは密接な関係を持って来たように思えます。カンボジアの年二大行事を「正月」と「水祭り」とするならば、雨期の始まりの正月と乾期の始まりの水祭りということのように思えて来ました。

モンドルキリは既に雨が降り始めて二週間近くになります。今の内に出掛けないと通れなくなる道が増えてしまう・・・。などとカレー味の鶏肉野菜炒めを食べながら考え、食べ終えるとその足でRecpoc brasの滝を探しに行きました。前回探して見つからなかったもののグーグル・アースにGPSデータを落とし、計算してみると探した場所から僅か80mの地点に滝の位置データがありました。地形からは此処に滝があるとは考えられないものの一応確認してみることに。

密林というか藪というか、とにかく道のない森を下って歩いてみました。滝があれば水の音が聞こえる筈、と思って耳を澄ませても蝉の声が煩くて聞こえません。野鶏や雉に似た類するような鳥らしき聞き覚えのない鳴き声も低い位置から聞こえて来ます。道がないので障害物のない空間を選んで歩きましたが、すると問題は再び同じ場所に戻れるかどうかです。しかし、谷底まではかなりの距離があり、少なくても300m以上下らなければならず、したがってグーグル・アース等に記された位置情報は間違いだと確信しました。

昨夜も雨が降り、きょうも雲が多く何時降っても不思議でない空でしたが、帰りかけると東の空から雨雲が流れて来ました。ポツリポツリとヘルメットに雨粒が当たり始めたので、僅か12㎞ほどの距離なので本降りになる前に帰り着こうと急ぎました。雨合羽を着る時間を惜しんで泥道になる前に土の道を抜け出そうとしたわけですが、雨脚は早まり本降りになったと思ったら既に道の轍には雨水が流れ始めました。

坂を下りやや急な上り坂に出ると、坂の上から雨水が流れて来るのが見え気持ちが一転しました。バイクを止め、木陰で雨宿りをして小振りになるのを待ったほうが安全。濡れた身体の上に雨具を着ることになりました。暫くすると二人乗りのご婦人がバイクで通り掛かり目の前で見事に転倒。それでも一人が降りりて歩いてもののバイクは坂を上って行きました。ホンダの自動遠心クラッチ付きスーパーカブの偉大さを痛感するモンドルキリの雨期です。



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