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サデック工業団地

2008-04-25 04:12:53 | 工業団地
雨期入り前の暑い日が続きます。メコン河に沿って位置するビンロンやロンスエンの街の夕暮れも、すっかり暮れてしまえば蒸し暑さに包まれてしまいます。今週もまたメコンデルタの幾つかの工業団地を訪れました。

メコンデルタの工業団地は、ホーチミン市に隣接したロンアン省を除けば各省にそれぞれ3つほどでしかありません。どれもここ三年ほどの間に造られたもので、操業中の工場も少なくはありませんが、多くは造成途中の工業団地です。

メコンデルタでの水産養殖の拡大とWTOへの加盟がこれを促進しているのではないかと思います。メコン河に沿って造られた工業団地には「水産飼料」「家畜飼料」の社名が多く、また水路に沿った国道の脇では稚魚養殖の池が多く見られます。

サデック工業団地もその一つで、穀物メジャーのカーギル(CARGILL)社の看板がありました。ベトナム人の発音では「カーギュウ」と聞こえます。カーギュウと聞いているときは余り気にも留めませんでしたが、実際に建設予想図の入った看板を目にすると「世界の食料を支配するカーギルだぜ、遺伝子組み換えの穀物をばら撒いてる」との思いが湧いて来て、どうにも複雑な心境です。

国道沿いには「革命戦争慰霊碑」も目立ちます。来週は33回目のサイゴン解放記念日の4月30日を迎えます。何のために犠牲になったのか。などと考えることも必要なのかも知れません。慰霊碑を建てることが残された人間の義務ではなく、何のための戦争であったのかを捉え返して現在と未来の指針を導くのでなければ意味がないように思えました。

昨日は、二年振りでロンスエンの街に泊まりました。夕食の後、車の後輪がパンク。自動車のパンクは20数年振りの経験です。運転手がスペアタイヤを外すのに手間取っていました。ロンスエン・ホテルも新装され、この街も来る度に発展し小奇麗になっています。しかし、気のせいか、それに反比例するかのようにこの地方都市での人との触れ合いが疎遠になって行くようにも感じてしまいした。





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