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プレイ・ラング森林

2011-08-21 22:42:34 | 地理・歴史
プレイ・ラングの森林伐採に抗議するデモストレーションがプノンペンで行われ、約百名の村民が警察によって一時拘束された、とプノンペン・ポスト紙等で報道されました。



今年の5月にも同様の抗議行動が行われ、CNNやロイターでも報道されたとか。

今回も前回同様、映画「アバター」に擬したメイクを施して。

「Prey Lang」という地名も初めて目にするもの、何処に位置するのかもわからずネットで検索したところ、日本語サイトには一つしか見つかりませんでしたが、英文サイトはかなり膨大な量がありました。



英語では、「Prey Lang Forest」と記載されています。「Prey」という単語が森を意味するようですから「プレイ・ラング森林」と記すのは同義反復になるので気が引けます。

因みにかつて「サイゴン」がカンボジアの地であった時代はプレイ・ノコル=Prey Nokorという地名だったそうです。

カンボジア北部に位置するこのプレイ・ラングの森は、PREAH VIHEAR, STUNG TRENG, KAMPONG THOM, KRATIEの4つの州に跨り面積約3,600平方キロの平地森林。720万の人口を抱える埼玉県の面積が3,800平方キロほどですから、この原生林が多様な野性性物を育んでいるだろうことは間違いありません。タイでもベトナムでも1960年代までは野生のワニが生息していました。

15年ほど前だったか、カンボジアで2m以上を超える猿人を見たというベトナム人の話を聞かされたことがあります。その場の誰もがその話を信用せず、彼は悔しがって「だっておれがこの目で見たんだから間違いない」と憤っていました。今思えばそれが何処の森だったのか、程度のことは聞いておくべきでした。

その話の真偽はともかく、その後骨董品収集家の家でアンコールワットから持ち帰ったという古い木製内装品の一部を見た時は驚きました。

プレイ・ランの森を長期リースしてゴム園等の開発をしているのもベトナム企業のようです。また指摘されている軍による不法伐採も恐らく事実だろうと思います。



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