GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

月餅商戦

2007-09-09 06:41:03 | 
今年の中秋祭は9月25日。残すところ後2週間と2日で、月餅を販売する臨時店舗もあちこちに増えています。日本のクリスマス・ケーキやバレンタインデーのチョコレート商戦をはるかに凌ぐ加熱商戦、と店舗数だけ見れば思えるわけですが、その割には買っている人の姿は多くはありません。バレンタインデーのチョコレートも義理チョコが増えれば販売数には好都合のよう。ベトナムの月餅は義理月餅そのものです。K君などは「あんな不味くて値段も糞高いもの止めて欲しいよなー」とのことで、僕も月餅を見る度に、日本で食べた中村屋の月餅を思い出し、食べたくなるのですが、何とK君は中村屋の月餅を食べたことがないのだとか。

一度日本に帰る時に、知り合いのベトナム人から「日本でこれ買ってきてくれ」と風月堂のお菓子の箱を渡されたことがありました。「VIPのお客さんに上げると喜ばれるんだよー」とのこと。荷物になるので面倒だから買わずに帰って来てしまいましたが、それ以降彼の態度も少々冷たくなってしまいました。月餅がK君が言うほどには不味いと思ってはいないのでしょうけど、日本のお菓子が美味しいと思われていることは確かです。

写真(クリックすると拡大します)はグエン・キエム通りに建てられたキンドー(漢字に直すと京都)社の仮設店舗で向かいにはBIBCA社の横断幕がずらーと張られていました。月餅を製造販売する会社はかなり多いようですが、この2社は大手で株式もホーチミン市場に上場してます。BIBICA社はS川さんお勧めのビエンホア砂糖会社の関連会社で先週末株価8.3万ドンで2年前の5.5倍。日本でベトナム株が騒がれるのも納得の数字です。何しろあの不味い月餅を作っていてもこんなに評価されるわけですから。

キンドー社(KDC)は、これを遥かに上回る高株価で24.6万ドン。株価収益率は何と51.89です。因みに中村屋の株価は2年前より300円ほど下がって527円。株価収益率24.68倍。将来性ということでは、不味いものを作っていても売れる方が可能性が高いには違いありません。