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GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

メコン河の水位

2011-09-14 02:11:50 | 天気
ベトナム北部では先週の洪水で稲が水に浸かり、タインホア省の南部では少なくても6,776ヘクタールの田圃が失われたとのことです。ベトナム北部での平均的な一農家当たり耕地は0.5へクタール程度だと思いますので一万家族以上の農家が収穫のない秋を迎えることになります。

http://nongnghiep.vn/nongnghiepvn/vi-VN/61/158/2/2/2/83647/Default.aspx



山が近い北部や中部に比べるとデルタを流れるメコン河は洪水被害も少ないわけですが、それでも今年は通常以上に水位が高く、カンボジア国境のアンザン省タンチャウ観測所ではきのう13日、3.9mに達しました。この地点では3.5mを超えると警報1レベル、4mで警報2、4.5mが警報3とされています。ベトナムの気象庁の予測では今週末に4.1mに達するとのこと。

カンボジアのバサック川は、ベトナムに入ると後江(ハゥザン)と呼ばれてますが、チャウドック観測所での水位は3.32m。警報レベルがタンチャウより各50cm低いため、ここでも警報1レベルを超えています。

http://www.nchmf.gov.vn/web/vi-VN/64/29/564/map/Default.aspx

雨期は洪水に落雷(カンボジアでは今年149名の死者だそうです)、デング熱。乾期になれば鳥インフルエンザに豚青耳病。気候不順になれば病虫害が増えたりと、つくづく農業とはリスクの高い産業だと感じます。





第7軍区スタジアム

2011-03-25 22:21:30 | 天気
今週は工場の操業時間が5時までとなったことでもあり、昨日は早々と仕事を切り上げHCM市内へと向かいました。前日の夕方は1時間ほど雨が降り、3月にしては珍しく雨の多い年なのでバイクで遠出するとなると雨具の用意も必要です。目的地は空港近くのsân vận động Quân khu 7-直訳すれば第7軍区運動場。

一ヶ月以上も前だったか、新聞でバックストリートボーイズのベトナム公演の記事を見付け、近くに居たスタッフに声を掛けると「私はもう友達にチケットの予約頼みましたよ」との返事。「チケットはネットでクレジット決済で買える」との話だったので予約サイトを開いてみました。が、調子の好い彼の話はいつものことながら肝心な所で思い違いが多く、クレジットカード決済はなく、予約から48時間以内に窓口に足を運び購入しなければなりません。コンサートに行きたいという強い欲求があったわけでもなく、たまにはチャンバンを離れて気分転換をしてみるのも悪くはないか、程度のことでしたが、「大丈夫です私がHCM市に行く序に寄って来ます」ということになりました。

チケットを買ってはみたものの一緒に行くに相応しい相手が居るわけでもなく、日本の息子と娘にベトナムでとは言わず「バックストリートボーイズ」のコンサートに行く気があるかとメールで聞いてみても当然ながらつれない返事。

それから仕事をめぐる状況は日々厳しく変わり、また日本の地震災害もあって時間に追われる余裕のない毎日は気分転換をしたいなどと思う元気もなく時間が過ぎ、とうとう当日を迎えてしまいました。

近くのスーパーMAXIMARTで待ち合わせをし、そこにバイクを駐車したまま-どうせ会場近くは混雑が激しいだろうし-会場に向かいました。HOANG VA THU公園のこの競技場に入るのは初めてです。東京ドームでの公演なども行ったことがないのでどんな感じでコンサートが行われるのか想像できません。キャンディーズのさよならコンサートも奥田英朗の「東京物語」で知るぐらいです。会場の規模と入場口とのバランスが悪いようで入り口では延々と人混みの中で待たされました。「これだから都会は嫌だ」と田舎者の自分を感じるわけですが多分に年齢のせいでもあるのでしょう。会場内はサッカー場だけあってやはり広々としてます。というかコンサート会場としてはやはり広すぎ。座席を探すのに一苦労でした。グランドの上に仮設の椅子が置いてありましたが、これが工場の食堂の椅子と同じ色・形のプラスチック製。

観客は自分と同じようにベトナム在住の外国人が少なくないような印象でしたが、大声でで喋ってる英語の声がそう感じさせたのかも。8時半を過ぎてからコンサートは始まりました。こんなことならもっとゆっくりコーヒーでも飲んで来るべきでした。水も飲めずタバコも吸えずに待たされるのは落ち着きません。
最初の曲から会場は総立ち状態。前に達人が居ると見えないのでその後ろも立ち、そして次々と立ち上がることになります。ああ、やっぱりここには来るべきではなかった、何処か場違いな居心地の悪さを感じてしまいました。


春の雨

2011-03-06 17:32:10 | 天気
昨年日本に帰った時に胃カメラの検診を受け、ソルベックスを飲み続けて治ったつもりの胃潰瘍でしたが、12月からことある毎に痛みます。ベトナムの薬局で買えるMEPRAZがその同等品だろうと思い、その都度買い求めてますが、先週半ばからも薬を飲まざるを得ない状況になってしまいました。

首の後ろの鬱血感も続きます。一昨日外に出てタバコを吸いながら首を回し、ふと空を眺めると空には雲が広がっていました。まるで雨期のような雲でした。今年の雨期をこの地で過ごすのだろうか、できればこの糞暑くなるタイニンで4、5月を迎えたくない、などとの思いも過ぎります。

手付かずの事務処理が溜るばかりで机の上はここ暫く書類や伝票が散乱したままです。給与計算も毎月の出入りが激しいのと賃金改定で面倒な上に毎月事務員が換わっているため余計な手間隙ばかり。自分の首を絞めるに等しく事務員を辞めさせているのも事実ですが、安心して事務を任せられない人間を雇う気にはなれません。最悪は自分で計算すれば良いだけのことです。

輸出入書類の作成が一段落したので、翌日支給予定の給与計算を新しい事務員に頼みました。給与計算をするのはこれが始めての彼女ですが40名程度の計算であれば然程面倒な仕事でもありません。この週は何度か10時までの残業を頼んでしまっているので、せめて9時には帰らせようと思って「途中でも9時には切り上げて頂戴」と声を掛けました。

エアコンのスイッチも切り、帰り支度を始めようとすると再びエアコンが動き出したかのような音がしました。もう一度スイッチを確かめるとパイロットランプはちゃんと消えてます。窓の外を見るとコンクリートの地面は黒く濡れていて隣の工場に掲げられたベトナム国旗が激しくたなびいていました。

それでも「春の嵐」は30分もすると収まりました。昨日は約2週間振りで隣の工場も操業を再開した様子。仕出し弁当の業者が配達時に「ストの最中に工事中の建物から従業員の妊婦が落下して胎児と共に死亡した」と聞いていたので公安との面談中に聞いてみました。業者の情報は本当でした。

HOA SEN社も操業を再開したものの月曜日にはまたどうなるか解らない状況にあるとのこと。韓国資本のN社では200名を解雇し、この工業団地では計4社が争議中だそうです。




インフレと電力不足

2011-02-21 22:55:00 | 天気
テト明けと共にベトナム通貨ドンが対ドルで切り下げられ、銀行の貸出し金利は年利20%にも上昇だとか。日本でもこんな時代があったのだろうか-などと振り返ってみても思い出すのはオイルショック時の「狂乱物価」、トイレットペーパーの買いだめのニュースや「国民春闘」という名ぐらいのものです。
その当時、名目賃金は随分と上がったようにも記憶してます。当時、賃上げの主役は労働組合で「赤旗」がその象徴だった時代でしたが、今のベトナムのインフレの昂進に抗する労働者の抵抗に赤旗が掲げられることはありません。

土曜日の朝、出勤すると工場の前に人が溢れてました。一瞬慌てたものの近づいて見ると隣の工場の労働者の皆さんでした。怒鳴り声が聞こえるわけでもなく、またシュプレキコールがあるわけでもなく、ただ出勤時間に工場に入らず門の前で佇んでいるだけ。その台湾資本のHS縫製工場は工業団地内でも賃金水準は高いと聞いていたので、そのサポタージュの理由を聞いてみました。

停電に伴う日曜出勤のことで揉めているなら他人事ではありません。塀越しに聞いてみると「管理職は給料が上がったのに労働者の賃金が上がらなかった」ためだとか。ドル建て契約した管理職はドルレートの変更に伴って支払いのドン金額が増えたのかも知れません。それもまた他人事ではない問題ではあります。

慢性的な電力不足が続くベトナムですが、今年は今月から早くも計画停電が始まりました。もっとも昨年のこの時期はこの工業団地に居たわけでもなく、ここ数年は自家発電のあるオフィスビルに居たので停電問題は他人事でしかありませんでした。ゼネレータを準備できる工場なら問題はありませんが、その投資資金を持たない中小工場にとってこの乾期の停電は堪りません。

週一回の停電ならば何とか週休日を変更し、日曜日の出勤をお願いして乗り切ることもできそうですが、-それとても毎週日曜日が休めないということで何ヶ月も続けることは難しそう-ビンユン省の工業団地では週2回停電との話も聞きました。その上、毎週の停電日は曜日が確定しているわけではなく、その前の週になって初めて知らされるのだとか。要するに週休日が不確定というのでは不満が溜まるのは当然。週一度の停電で電力供給不足を遣り繰りすれば、予想外の事故停電のリスクも高まるでしょうし。

乾期で良いことは雨が降る心配がないので洗濯物を朝干したまま出掛けられることぐらい-なとと思っていたところ、昨夜工場に遅くまで残っていると、雨期のスコールと変わらぬ激しい雨が1時間ほど降り続けました。

お正月気分

2011-01-01 14:56:05 | 天気
これで何度目の元旦をベトナムで迎えたことになったのでしょうか。毎度のことながら一人で寂しい大晦日と元旦です。それでもこの時期は暑さも然程ではなく、日本のように寒いわけでもないのでのんびりとした気分で正月の休日を過ごしています。

ベトナムの会計年度はほぼすべての会社が1月1日から12月31日まで。そのため西暦の年末は経済活動にとっては年度末の慌しさです。会計監査もあるし、年内に納付や処理をしなければなりません。昨晩、関税の遅滞反則金やらを国庫に納付しに行ったスタッフが帰って来て面白可笑しく話してました。

「公務員の職員には本当に参っちゃうよ。国庫の窓口は大晦日だから大勢の人で埋まっているのに、窓口の内ではケーキを食べながらゆっくり、ゆっくり仕事をしてんだぜ。ケーキを食べる合間に納付書類をのんびり眺めては、『はい、書き直し』って書類を突き返し、それを何度も何度も繰り返すだけ。何をどう書き直すかなんて説明もしないし、聞けば怒鳴られんだからお手上げだよ」

「いやー、日本もかつては今のベトナムと同じで市役所に行けば、あっちの窓口に行けと言われ、その窓口で聞けば向こうへ行けで何度も腹を立てたことがあったよ。窓口の担当者が大忙しなのに後ろの席の係長とかがのんびり新聞読んでたり爪を切ってたりとかしてたんだから。ベトナムの公務員も何れは変わるから・・・」などと気休めを言ってわがベトナム人スタッフを労う自分自身は日頃の言動からすればかなり滑稽です。
これがもし自分で年末の渋滞の中を50km離れた国庫へ納付しに行ったのなら窓口で大声で怒鳴り散らしていたに違いありません。

この工場が始まってから今回が初めての二連休です。そのためか誰もが上機嫌のように感じられた大晦日でした。僕自身もやっと二台のバイクを修理してもらい、気分が軽くなったところです。

以前のサイゴンならシクロに頼んで修理店にバイクを運ぶことも出来ましたが、この周辺にシクロはありません。中国製バイク三輪車に頼んでバイク二台を修理店まで運びました。タクシーで5万ドンほどの距離を9万ドン支払って。本当に直せるのかは疑わしく、駄目なら買い換えるしかないと覚悟していたところ、4時間ほどで直ったと電話が入りました。総額150万ドンの修理代は部品交換、オイル交換をも含めてですから仕方ありません。HCM市までタクシーで1.5往復すれば消えてしまう金額だし。

眼鏡修理に歯の治療その他の懸案課題が残ってはいます。
しかし仕事上の問題に比べれば気楽なものばかり。単身生活の気楽さを謳歌していることに違いはありません。


12月

2010-12-05 17:49:30 | 天気
11月の降水量が多く雨期の終わりが長引いていました。それでも12月に入ると同時に雨が降らなくなりました。雨が降らなくても夜になれば気温が下がり、朝晩はバイクで10分も走れば身体が冷えてしまいます。

9月からの3ヶ月は仕事に追われて慌しく過ぎ去ってしまいました。何かを楽しむという時間もなく-自分にとって何が楽しみだったのか、などとも考えてしまいますが-かと言って何の達成感があるわけでもありません。

豚青耳病が収束したかどうかも知らないまま北部では鳥インフルエンザのニュースが流れています。先月、タイニン省の統計局でタイニンの統計年鑑を買いました。頼んだベトナム人に「こんなもの買ってどうするの」?と不思議そうに聞かれてしまいました。

毎晩数字を眺めてあれこれ想像を巡らせています。メコンデルタに比べると農業生産性は低く、ここ10年間でサトウキビ栽培面積も減っていました。農業では成長分野はゴム栽培のようです。作付け面積が著しく拡大していました。

一昨日、久しぶりに以前の職場に電話を入れると農産物価格はすべて高騰しているとのこと。マレーシアのパームオイル価格が上昇すると今の仕事にも影響するので勘弁です。



雨上がりの田圃

2010-06-23 20:08:01 | 天気
金曜日の午後からティエンザン省に出掛け、ホーチミン市やタイニン省などにも泊まり昨夜5日振りにロンスエンに戻りました。

日本で梅雨の始まるこの時期、ベトナム南部の雨期も本格化して毎日雨に降られ続けの4日間。長距離を走る場合、雨宿りは殆ど意味が無く、その場が晴れても進行方向で再び降られること度々でした。

こんなこともあるだろうとバイク用の雨具は日本で買い揃えたものの靴のナイロンカバーは殆ど用をなさず、雨具ズボンもバイクに跨ると丈が短くてズボンの裾は泥水をしっかり吸っていました。ホテルに着くと靴に新聞紙を詰めて水分を吸い取り、一晩中扇風機に当てると朝にはどうにか乾きました。

来年の雨期もまたベトナムでバイクに乗るとしたら、その時までにスクーターに買い替えたいものです。教習場でブレーキは前後同時に掛けるのが原則、と教えられましたが、咄嗟の時は足よりも手の前輪ディスク・ブレーキの方が早く反応してしまい、濡れた路面でスリップすることしばしば。たぶん左手で後輪ブレーキを掛けられるスクータータイプの方が安全のようです。

きょうも昼休みに河沿いのカフェでハンモッグで身体を安めました。雨が降るのは時間の問題と分かる空でしたが、支払いを済ませ、ちょうど店を出る瞬間に激しい雨が落ちてきました。

アカネ属のトンボが舞っていました。火炎樹の花は相変わらず赤く咲き続けています。たぶんもう一ヶ月以上になります。この激しい雨風にもかかわらず。春の雨に一晩で散ってしまう桜とは大違い。既にこの近くでは夏秋稲が収穫時期を迎え、強い雨風で倒れてしまった稲も少なくありません。それでも火炎樹の花が散り尽くさないのは何故なのでしょう。

雨は15分ほどで上がったので、工場に戻り、水滴の付いた敷地内の雑草をカメラに収めました。工場に居た最後の犬も先週から行方不明。時折どこかの牛が草を食みに工場にやって来ますが、きょうは姿が無く、このところ池の魚に餌を投げ入れて気晴らしをするのがせいぜい。仕事柄、魚の餌だけは不自由しません。






ライチャウの洪水

2010-06-15 21:50:04 | 天気
バイクで出掛けると道の何処かでは必ず雨に遭う日々です。しかし雨の範囲は差ほど広くなく、暫く走ると突然濡れてない道路に変わったり、またその反対にカフェで雨宿りして上がったと思って走り始めると5分も経たずに再び雨に降られたりも。濡れた道路は走りたくありませんが、夕暮れ近くになると雨の夜道を走るよりは明るい内に走ってしまった方が安全のようです。

北部山岳部のライチャウでは大雨が降ったようで、トゥイチェ紙に写真入りの記事がありました。
http://tuoitre.vn/Chinh-tri-Xa-hoi/383676/Mua-lon-thi-xa-Lai-Chau-ngap-nang.html

洪水の記事を見るにつけ「家畜はどうなるのだろう」などと思っていましたが、やはり可能な限り安全な場所に移すように試みるようです。が、かなり腕っ節が強くないと務まる仕事ではなさそう。

バイクで国道を走ると豚を運ぶバイクやトラックを見る機会が少なくありません。豚を運ぶトラックは多くが水をビシャビシャ流しながら走ってます。たぶん、し尿だと思うのですが、豚青耳病が流行するこの時期(メコンデルタでは発生してませんが)なるべく近付かないようにしています。

それよりも腹が立つのはバスの窓から道路にトウモロコシの皮やバナナの皮を捨てる乗客です。まだ直撃をくらったことはありませんが。


稲の花

2010-06-04 22:33:02 | 天気
6月に入り、毎日雨が降るようになりました。降っている時間は30分程度です。きょうは一日中雲が多く気温が上がらずに過ごし易く、工場のボケ犬も元気でした。毛に全身が覆われているためか5月の暑い日々は熱帯の犬も人間以上にへばってました。

5月農業報告に「北部では冬春稲の開花が終わり」との記載があり、稲も花が咲くものと知ったのでアンフーに行った時に田圃に下りて近くで稲を見てきました。するとやはり稲には「花」らしきものがありました。

画像を職場のベトナム人に見せ、「これは花(hoa)だろ」?と訊ねると「花」だけど「hoa lúa」とは言わず「bông lúa」と呼ぶのだとか。

田圃の周りには唐辛子が植えられてました。田圃を唐辛子で囲うことに何か意味があるのかどうかは知りません。イノシシが食べて辛くて退散するとかの効果がありそうな気もしますが。若いお母さんと子供達が赤くなった唐辛子を摘んでいました。

カメラを向けると子供たちは唐辛子の茂みの中に身を隠してはしゃいでいました。田圃の畦はやっとどうにか歩ける位の細くて凸凹で、子供の頃歩いた日本の田圃とは少し趣が異なります。

溝にはタニシと蟹がいました。ハノイにいた頃、市場で売られていた蟹です。泥の中でじっとしたまま動かないので棒でつっついてみました。それを見て子供達が寄って来て手で捕まえて見せてくれました。ちゃんと生きた蟹でした。バケツに一杯ほどのザリガニを獲ってた子供の頃の記憶が少し蘇りました。

停電の5月

2010-05-28 23:52:29 | 天気
10kmほど離れた工場からの帰り道、直ぐ後ろにホンダのPCXが軽快に走ってました。黒色の真新しい新車でそのスタイルは目立ちます。このタイ製ホンダのスクーター、この町で見かけたのはこれで3回目。日本でも今年から30万円で販売されてるものですが、ベトナムでは37万円と更に割高です。町を走るスクーターを見ても一度として「乗りたい」などと思ったことはないのにこのスクーターだけ別です。

ロンスエンの町に入ると道路が濡れていました。昨日は雨が降った形跡はありませんでしたが、近くでかなりの降水量があったようで涼しい風が吹き、きょうは降ったものの雨量が少なく、昨日よりも蒸し暑さを感じます。

今日の新聞によれば、ホーチミン市では場所によっては23時間連続の停電があり、しかも事前の予告無しだったそうです。この状況が改善されるのは6月20日以降だとか。「Điện cúp, chịu hết nổi」それと比べればまだ田圃に囲まれたこの地の気温の方が快適であることは間違いありません。

PCの3G接続ができないので、夕食後、カフェに行く途中でViettelの店に寄って問い合わせてみました。まだ買ってから一ヶ月ほどしか経たないものですが、1時間ほど時間を費やしてUSBモデムの中のSIMカードに問題があるということが分かりカードを交換。

カフェに行くと、顔なじみのウェートレスがいつもそうするように、まるで犬が尻尾を振るように手を振ってくれました。このカフェも最近、改装を機会にエアコンの効いた室内は禁煙になってしまい、屋外の席に座るしかありません。一時期は夜の屋外席でも暑さと蚊を我慢しなければなりませんでしたが、ここ暫くはその心配もなくなりました。

9時過ぎの帰り道、宿に向かう道沿いのカフェは停電で蝋燭を灯してました。近くの電柱に登って工事する二人の姿が見えました。宿舎に着くとやはり停電。「また停電かよー」と呟くと、愛想の良い従業員が「ベトナムはいつもこんな風なのよ。気の毒だけど。でも直ぐに点くから」とその体格に相応しく悠然としていました。

風のない部屋の中はそれなりの暑さ。蝋燭を点けて水シャワーを浴び、ついでに洗濯をしました。他にすることもありません。明日は土曜日。まだ訪れたことのないアンザン省のアンフー県まで行ってみようと思います。