カンボジアは、平均的には5月から10月までが雨期、11月から4月の間は乾期ということですが、年毎のバラツキはたぶんベトナム南部と同じで大きく、11月末まで雨が降ることも少なくないのではないかと思っています。
それでも最近はスコールに遭うことも滅多になくなり雨期も終わりに近づいていることは確かのようです。などと思っていたら昨日に続いて今日も夜になってから雨。メコン河の下がり始めた水位を再び押し上げるような雨量にはならないようです。
それよりもこの時期に気になるのはベトナム中部近海に発生する低気圧です。1999年のフエの大洪水も11月でした。今年と同じで1998年夏から2000年春まではこの付近の海水温度偏差が高くなるラニーニャ現象の起きた年でした。
南北鉄道が寸断され、陸の孤島と化したフエにヘリコプターで救援物資を届けるニュースを見た記憶があります。翌2000年にフエで半年ほど暮らしました時に、避難生活の話を何度となく聞かされました。2000年から始まったフェスティバル・フエは、この洪水からの復興を意図したものだったと思います。

1999年11月のフエ
http://m.24h.com.vn/su-kien-trong-ngay/dai-hong-thuy-1999-10-nam-sau-moi-ke-c433a259414.html
<警報情報-海上の危険な天候>
11月6日13時現在、低気圧の中心、北緯10.5~12.5度、東経110~112。24時間以内にこの低気圧は西北西の方向に進み勢力が強まる可能性がある。
この影響でその中心区域と東海(南シナ海)の南部(チュンサ諸島を含む)、クアンビン省からカマウ省の海岸沖ではにわか雨や暴風雨がある。暴風雨の中では竜巻や強い突風への予防が必要。この低気圧の発展には注意が必要とされる。
また、北部では寒気が南下している。寒気の影響によってトンキン湾と東海北部区域は11月8日から北東の強風6-7級、衝撃8級、9級、強い変動。暴風雨の中では竜巻への予防が必要。
<各河川-クアンビン省からクアンナム省-の洪水情報>
昨日と早朝(11月6日)トゥアティエンフエ省からクアンナム省までの各河川の洪水はピークに達し水位は下降している。
• ボー川 フーオック地点: 3.58m (6日4時)、警報2プラス0.58m
• フォン川 フエ地点 : 3.05m (5日18時)、警報3マイナス0.45m
• ブーザー川 アイギア地点: 7.80m (6日2時)、警報2マイナス0.20m
• トゥボン川 コゥーロゥ地点: 2.88m (6日6時)、警報2マイナス0.12m
今朝(11月6日)7時、キエンザン川(クアンビン省)の水位は上昇している。
• キエンザン川 レトゥイ地点: 1.17m、警報1マイナス0.03m
http://www.nchmf.gov.vn/web/en-US/43/Default.aspx