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GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

メコン河のウロコ雲

2012-12-23 22:24:39 | 天気

国道一号線を走っているとメコン河が直ぐ近くに見える所があります。プノンペンから20数キロの地点です。何度も一度は立ち寄ってみようと思っていたのに、実際にバイクを止めて河の近くまで下りたのは、きょうが初めてです。

空に鱗雲が広がり青空とのコントラストが奇麗だったせいです。東からの風が強く、波立つ川面の光の反射も見えました。

   

一羽の鳥が飛んで来て、すぐ近くでホバリング状態。慌ててズームカメラを取り出しました。飛んでる鳥を写したことがないので焦りました。撮れたのはこの一枚だけ。ヒメヤマセミのようです。田畑の水路で見た鳥と同じとはその時は気付きませんでした。

   

さらに国道を下っている最中には電線の上に鳥が止まっているのが目に入りました。これまた先週田圃の脇でカメラに収めたばかりのカタグロトビでした。

   

   

夕方になると鱗雲はより広がっていました。雨期の積乱雲も見応えがありますが、乾期の鱗雲もススキと同じで秋を感じさせてくれます。気温は秋とは到底呼べない暑さですが。


一号線夕暮れ風景

2012-12-13 00:29:09 | 天気

きょうは2012年12月12日 、旧暦だと10月29日で明日は新月。今朝は早起きして西の空の細くなった月を眺めようと思っていたのですが、寝過してしまいました。

そんな訳で今、朝何時頃に明るくなるのか知りません。夕暮れは6時頃です。国道一号を20kmほど下ると田園風景を眺めることができます。夕暮れの田圃ののんびりしたひと時は、プノンペンの渋滞と騒音の中で暮している自分が愚かに思えたりもします。

 

庭先で獲れたような果物が並べられていました。どれもクメール語で何と呼ぶものなのか知りません。バイクを止めて路地に入ると女の子の髪を結っていた母親が果物の名前を教えてくれました。

 

庭先にある実の生った木の名前も教えてくれるのですが、覚えるどころか、同じように発音することができません。

 

高校の前に留まっていた荷車付きのバイク。台湾SYM150cc。荷台には板が8枚載せられていて、1列に4人腰掛けると計40人を運ぶことができるようです。

 

 メコン河沿いに土手を下り、粗末な造りの家が密集した集落を過ぎると畑が広がっていました。畑道をさらに進むと池があってバイクでは通れず行き止まり。

 

花にカメラを向けていると、近くで草を食んでいた牛が身体を寄せて来たので一瞬ビビりました。思えば牛に触ったことは今まで一度もありません。牛は頭を押し付けて来ました。アパートに居着いた猫が足に頭をすり寄せて来るのと同じだ、と思い牛の頭を撫ぜました。頭がかゆかったようです。

 

牛の身体には蝿や他の虫が数多くたかっていました。大きな蜂も二匹飛んで来て牛の回りを飛び続けていました。

 

小学生の頃、ぼくじょう見学に行った時のことを思い出しました。「赤い服着てると危険なんだぜ、牛が暴れて襲ってくるから」などと言い合いながら闘牛のシーンを思い浮かべて恐怖心を抱いていたような。牛が蝿やアブ、蜂などによる鬱陶しさの中で生きているなんてことは考えてもみませんでした。


台風20号中部VNに接近中

2012-10-06 15:43:27 | 天気

あと一週間ほどでカンボジアはプチュンバンの4連休です。バイクで出掛けるつもりでいるので、雨期が明けるかどうかが気になるところです。今月末まで雨が残ることは間違いないのでしょうけど、半ばを過ぎれば雨量は減るのではないかと思っています。

きょうのプノンペンは昼から降り始めた雨が3時間経った今もまだ止みません。ベトナム沿岸に接近中の台風20号の影響による雨のようです。気象庁の台風情報によれば、日本時間の明朝3時には東経108度25分でベトナム上陸の予想です。

ベトナムの中央気象予報センターの表記ではBao7号となり、今年ベトナムに接近した7つ目の台風ということに。予想上陸地は中部フーイェン省で、カンボジアとラオス国境も大量の雨を降らせそうです。

             

グーグルアースを開いて経度を確認しようとしたところ、台風の位置が表示されているのに驚きました。グーグルアースやグーグルマップはWindowsb版だと地名表記が日本語だったり現地言語だったりの混在で、時にタイの地名がタイ文字で表記されている時などまったく困ってしまいます。アンドロイド携帯だと使っているHTCの設定のせいかどちらも英文表記に統一されています。が、台風の位置表示は出て来ませんでした。

GPS代わりに使っているアンドロイド携帯ですが、カンボジア国内ではマップとアースの二つを使うとどうにか役に立っています。ベトナムやラオスに行く時はその都度3GのSIMを買わねばならないわけですが。

 


明日は中秋節

2012-09-29 14:43:54 | 天気

今週のプノンペンは恐らく今年一番の雨量ではないか、と思ってしまうほど雨が続いています。昨年の今頃は洪水のニュースが続いていたわけですが、今年のプノンペン市内の雨は昨年以上のような気もします。そんな自分の感覚は正確さを欠くものであるとは思いつつメコン河の水位を見ると、やはりベトナム国境付近では320cmほどで、昨年の480cmよりまだ160cmも低い状態でした。

        

それでもベトナムの水文気象予報センターが、2000年のメコンデルタ洪水に匹敵する災害となる可能性を指摘し注意を促しているとも報道されていました。

2011年のメコンデルタにおける洪水は20名以上の死者をもたらし、250kmの堤防、55kmの省道・国道を破壊し、2万7千ヘクタールの田畑が被災し、内1万ヘクタールは100%の損害だった。2000年の記録的な洪水被害では539名が死亡(300名以上が児童)、負傷者212名、89万世帯、13,793教室、383医療施設が浸水した。9,457家屋は全壊し6,200世帯が移転を余儀なくされ、50万人以上が緊急援助を必要とした。農業や養殖、インフラや環境破壊も極めて大きく、総被害額は4兆6千億ドンと推計されている、とのことです。

眩しい青空が突然黒い雲に覆われ激しい雨が一時間ほど降るスコールとは異なり、この時期の雨は何時降りだすかもわからない曇天が続き、降る時間も当てがつきません。

明日の晩の中秋月は見られそうもない空です。


メコン河の水位変化

2012-09-14 00:52:00 | 天気

昨年のこの時期、メコンデルタやカンボジアでも洪水のニュースが続いていました。カンボジアでは今週プレアビヒィアでの洪水が300世帯に影響を与えたとのニュースが今のところ、唯一の被害のようです。

http://www.phnompenhpost.com/index.php/2012091258657/National-news/flash-floods-slam-preah-vihear.html

今年のメコン河水位はベトナム国境地点で昨年より1mほど低いものの、これからの一ヶ月間ほどがビーク期を迎えることになります。カンボジア国内のメコン河水位はどのように公表されているのかを知りません。観測されていることは確かで、昨年はベトナムの気象庁によって発表されていました。

「真臘風土記」に周達観が王都アンコールへ向かう際、査南(コンポンチュナン)で小舟に乗り換えたとの記述があります。西暦の5月頃のことらしく、従ってトンレサップの一番水位が低い頃だったからのようです。トンレサップ湖が最小と最大の水面積を記録するのは何月頃のことなのかを知りたかったのですが、知る術を見付けられませんでした。シェムリアプに行って湖を眺めていれば分かることですけど。メコン河の水がトンレサップを遡るというメカニズムも今一つよく分からないし。

メコン河のベトナム国境付近の水位データは分かるのでそれを参考に類推することは可能かと思い、エクセルにデータを記録してグラフにしてみました。観測時間は朝7持と19時の一日2回。しかし最初にこの12時間の水位差が大きいことに驚きました。何故、朝と夕方でこれだけの変動があるのでしょう。しかも乾期には朝が夕方よりも水位が高いのに雨期になると逆に夕方の水位の方が高くなります。そして水位のピークに近づくと差が殆どなくなっていきます。

このデータによると、今年のメコン河水位が最低となった期間は4月下旬から5月下旬までで、既に雨期が始まっていた時期です。水位がマイナス表示となった日が17日ありました。要するに水面が海抜以下になったということだと思うのですが。


田圃で泳ぐ

2012-09-10 00:05:01 | 天気

デジカメの修理が終わり、雨の降りそうもない晴れた日曜日。6月末に一度訪れたタケオのアンコールボレイにもう一度行きました。その間に水位はだいぶ高くなり、田圃が水に浸かって子供たちが泳いでいました。泳ぐと言うよりは、子舟の上から水面に飛び込むのが好きなようです。

戦前生まれの女屋さんが子供の頃、川で泳いでいたら畑の肥し(人糞)が流れ込んで回虫で友達が死んだ、などという話をだいぶ前に聞かされたことを思い出しました。どうでも良い話と聞き流していたので内容は若干違ってたかも。

 

カメラを構えたら小さな女の子二人は怯えてしまいました。

 

粘土質の土のようです。お陰で道路は乾けば土埃が舞い、雨が降ればドロドロ。粘土の塊を川に投げ入れ、潜って取り出す、の遊びを何度も繰り返していました。

 

豚も堪らぬ暑さということでしょうか。水に浸かって草を食んだり寝そべったり。

 

アヒルは泳ぐ気配を見せず、涼しげに遠くを眺めるのみ。


今年のコメ収穫6%減の予測

2012-08-26 00:03:26 | 天気

今週のプノンペンは雨が続きました。お陰で気温も低めで、夜中に身体が冷えて扇風機を止めたことも。すると蚊に刺される可能性も出来るのでちょっと不安。

この雨でもカンボジア西北の雨量は少ないようで、バッタンバン、プーサット、バンティアイミンチェイやコンポントムでも雨期作稲の干ばつ被害が伝えられています。

農林水産省によると、今季は1万ヘクタールの水田が被害を受け、13.5万ヘクタールが危険に晒されているとのこと。収穫量は昨年比6%減の予測だそうです。13.5/236=0.057なのでかなりアバウトな予測のようにも思えますが。昨年は洪水被害が叫ばれてましたが、結果的には前年を超える収穫量が記録されています。

http://www.phnompenhpost.com/index.php/2012082158185/National-news/drought-continues-to-hurt-rice-farmers.html

バッタンバン州の雨期稲作は70万トン近くで、プレイベン州と並んでと全国で最も生産量の多い地域ですが、トウモロコシとキャッサバもそれぞれ60~70万トンの収穫があります。今のところトウモロコシへの干ばつの影響は報道されていません。

ベトナムのメコンデルタでは洪水シーズンを前に堤防の補修作業が行われているようです。

http://vietnamnews.vnagency.com.vn/Miscellany/229075/delta-braces-for-flood-season.html

今年のメコン河水位は昨年と比べるとこの時期、国境近くでは150cmほど低いわけですが、それでもドンタップ省の水田は近年になってから湿地を開墾した場所が多いようで、海抜1mほどの田圃もあるからのようです。

     

アンザン省タンチャウの今のメコン河水位は240cm前後なので、これより低い田圃もあるということになります。

カンボジアの今年の稲作は、干ばつの問題というより灌漑施設を含めた行政の取り組みの遅れではないのか、などとメコンデルタに張り巡らされた無数の水路を思い出しつつ感じました。


台風1号ベトナム南部に接近

2012-03-31 03:42:13 | 天気

何で乾期のこの時期に台風が発生し、ベトナム南部を直撃するのか不思議でなりません。ベトナムの南部に台風が来たことは一度だけ記憶にありますが、しかし季節は秋だったと思います。その時はメコンデルタの海岸沿いに抜けて行き、沿岸部での被害が報道されていました。何年も前のことだったと思います。



予想通りに進むと1日、日曜日の昼にはファンティエット(ビントゥアン省)近くに上陸し、ホーチミン市も暴風域に入るようです。

沿岸部の製塩業にとってはとんでもない事態です。

日本の気象庁の予測では3日3時にはカンボジアに到達し熱帯性低気圧に変わるようですが、一番南のコースを進み北緯10度線に沿って進んだ場合はタイ湾に出ることになります。

明日からカンボジア北部のラタナキリに出掛けるかタイ湾沿いのココンに行くか迷っているところですが、何れにしても合羽は持たねばならないようです。

2月の熱帯性低気圧

2012-02-18 00:52:54 | 天気

雨音で目が覚めた朝でした。1月にも何度か雨が降ったプノンペンですが、雨音はそれらよりも長引いて聞こえました。

昨年の雨期の終りを引きずった雨にしては余りにも遅く、今年の雨期の始まりというほどまだ気温は高くありません。

                

メコンデルタでも雨が降ったのだろうか、と思いベトナム気象庁のサイトを見ると熱帯性低気圧が南シナ海に発生してました。

ラニーニャ現象というのはこの海域の海面温度が上昇するものだったでしょうか。昨年の洪水と日本の大雪、きょうのプノンペンの雨もラニーニャという言葉で括られる一繋がりの異常現象なのかも知れません。

乾期の雨は籾米やキャッサバ、あるいは胡椒の天日干しや製塩農家にとっては迷惑至極なことです。

つい先日もメコンデルタ、バクリュウ省の製塩が季節外れの雨で損害を受けているとのニュースがありました。

http://www.vbard.com/31/834/tin-tuc/thi-truong-nong-nghiep/2012/02/4900/diem-dan-bac-lieu-that-thu-do-thoi-tiet-va-chi-phi--13-2-2012-.aspx

1月の雨

2012-01-11 22:02:36 | 天気

12月にはバイクに乗って身体が冷えるが多少あったものの1月になってからは暑さが戻って来た、などとも思っていたところ、今日の朝は肌寒くカフェに行ってもホット・ミルク・カフェを注文しました。「カフェ・トゥックドウコー・クダウ」と一応クメール語で。それでも席に着くと親切にも扇風機を回してくれたので、ホットパンツ姿のウェイトレスには寒いからホットを飲むとは理解されなかったようです。

パスツール通り(プノンペンでもサイゴン同様に人々はパスター通りと発音してます)で夕食を取り店を出ると思いがけないことに雨。車のヘッドライトに浮かぶ雨に数分歩くのが躊躇われました。道路もすっかり濡れていました。

雨期が1ヶ月ほど早かったり遅かったりすることはあっても1月に雨が降るというのはサイゴンでも記憶にありません。

真臘風土記にも「十月より三月にいたるまでは、ちょっとの雨も絶無で・・・・」と記されています。きょうは、旧暦だと12月18日。周達観が滞在した1295年の12月にはこんな雨は降らなかったようです。

ラニーニャの影響なのか北部ベトナムでは例年よりも寒い日々が多いとのこと。



http://www.tienphong.vn/Khoa-Giao/Moi-Truong/563987/Ret-hai-keo-dai-ba-den-nam-ngay-nua-tpov.html

農業や水産養殖にとってこの寒さは北部のみならずメコンデルタにも影響がありそうです。