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GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

ベトナム、コメ輸出の可能性

2012-03-21 19:34:25 | 経済
   <政府の備蓄援助でメコンデルタのコメ価格上昇>

年初2ヶ月間、ベトナムのコメ輸出は大きく落ち込み、メコンデルタのコメ価格も低落傾向にありましたが、政府の備蓄買い入れへの利子負担の決定を受けて状況は転換しつつあるようです。

また、中国へのコメ輸出が急増中とのことです。

       「Gạo Việt xuất sang Trung Quốc tăng mạnh」

現在、多くの中国人商人がコメの買い付けにメコンデルタを訪れている。中国向けのコメ価格は先週よりトン当たり15 - 20ドル値上がりし、彼らの買付条件も容易になった」と、ベトナムのコメ輸出企業のある社長が明らかにした。

IR5040乾燥米市場では、良品は5,600 - 5,700ドン/kg、輸出用長粒米5,800 - 5,900ドン/kg、5%破砕米は先週より300ドン/kg値上がりした。

「以前自分の2つの倉庫には一日平均700 - 800トン買い入れていたが、暫定備蓄が決定されたからは300 - 400トンに減った。会社が買い入れを減らしたのではなく、大きな企業が買い付けに参加したので流通量が分散し、また農民が値上がりを待って籾米を保存していて、今は急いで売らなければならない農家だけしか売ろうとしない」と、ソクチャン省のある企業は言っている。

暫定備蓄の決定があった先週、メコンデルタの各企業が中国人商人に5%破砕米を425ドル/トンで売却したとすれば、今週は435 - 440ドル/トンに上昇した。中国市場での需要が大きいにも拘わらず、ベトナムの各企業は大きい数量は記載せずに小さい数量を記載して売っている。もし現在の価格で大きな数量を販売すると、国内価格が上昇した時に損失を出す恐れがあるからである。

各企業によると現在殆どのコメ輸出会社はその時点での在庫のコメだけを販売している。どの企業も契約を先に結んで後からコメを買い入れるような危ないことはしていない。

多くの専門家は、3月15日から現在までの積極的なコメ市場の変動は百万トンのコメ暫定備蓄方針にあることを認めている。とりわけベトナム食糧協会に加盟する88成員企業がこの備蓄買い入れに参加したことが中国商人をはじめとする顧客の心理を動かした。

3月中の中国への各企業の輸出登録は45万トンに上り、年初2ヶ月の2倍以上になった。
価格が上昇したとは言え、5%破砕ベトナム米価格は中国市場では(500ドル/トンに比べ)依然として低価格である。

現在に至って、メコンデルタの冬春作稲はやっと一斉収穫期を迎えたところである。しかし2月末のコメ市場が沈んでいた時期に幾つかの企業は5%破砕米を中国に405 - 410ドル/トンで契約(当時の買い入れ価格は420ドル/トンで原価割れ)し、現在まだこの契約のコメは輸出されていない。したがってこれらの企業はトン当たり30ドルの損失となった。

また、中国の他に幾つかの市場でも注意すべき変化が起きている。

インドネシア政府は農民から集中的にコメを買い入れるために、この国の収穫期に当たる今年3月から6月までの間のコメ輸入を禁止した。しかし多くの情報がインドネシア農業が病害虫被害に直面し、深刻な不作と大きな食糧不足の可能性を示している。

インドネシアの2012年コメ輸入計画は200万トンであり、既に70万トンを輸入し残りは130万トンである。多くの専門家によればインドネシアは再びベトナム米の市場に復帰し、200万トンを超える輸入量になる可能性を指摘している。

フィリピン市場については、この国の企業との間でベトナム企業は5%破砕米と25%破砕米50万トンの契約を良好な価格で締結しており、4月末には輸出される見込みである。フィリピン国家食糧機関(NFA)は、ベトナムとの政府契約によるコメ買い入れ問題を提起している。

http://vneconomy.vn/2012031909478612P0C19/gao-viet-xuat-sang-trung-quoc-tang-manh.htm

ビンアン水産オランダの会社に売却

2012-03-14 07:40:26 | 経済

昨年からだったか、ビンアン水産社(BIANFISHCO)の借金問題は新聞を賑わせて来ました。養殖農家への仕入れ代金と労働者の賃金未払いや銀行の不良債権問題、或いは女性社長Phạm Thị Diệu Hiềnの高慢さや浪費生活等々。日本での大王製紙やオリンパスに匹敵するベトナム南部での話題を提供して来ました。

会社の借金総額は1兆5千億ドン(約60億円)その内1兆2千億ドンが銀行10行からの融資だそうです。ビンアン水産は昨年48.8百万ドル(40億円)を輸出した全国で24番目に位置する水産会社ですが、借金が年間輸出総額の1.5倍というのはご立派です。ベトナムの銀行融資の基準はどうなっているのでしょうか?

まして15%を超える高金利ですから1日の金利負担だけでも250万円を超える計算になります。工場の労働者の平均月給が1万円未満の世界での話です。銀行融資の多くは本業とは関係のない不動産や株、ドルの購入に使われたそうです。

http://www.congan.com.vn/?mod=detnews&catid=703&p=&id=464867

             「Bianfishco to sell factory to Netherlands company」

カント-市オーモン区のビンアン水産株式会社(Bianfishco)は、原料魚供給者への借金返済のために工場をオランダの投資会社に売却する計画であることをチャン・バン・チー社長は昨日認めた。

2月23日に妻に代わって社長になったチィーは、会社は45人の農民にチャ―魚納入額2,610億ドン(124億ドル)の借金があると明らかにした。

昨日朝、会社は1,200名の従業員に2月分給与30億ドル(14万3千ドル)と支払った。多くの従業員は原料魚不足のために仕事に就いていない。

社長によれば、会社の総資産は2兆7千億ドン(1億2千8百万ドル)以上と査定されており、現在の借金とバランスを取ることが可能だと述べた。

また、彼は銀行借り入れと借金のペイオフの手続きを取ったため銀行借入と税金の利息は十分かつ期限内に支払われ、破産しないだろう、と述べた。

会社は木曜日に銀行と融資について話し合い、再建計画を提案する。

ベトナム祖国戦線の代表との昨日の話し合いで、農民たちは月内に支払われる約束を取り付けたとの望みがあることを明らかにした。また、彼らは会社が操業を再開し発展することを望んでいる。

チィー社長は祖国戦線のメンバーであり、2月末に治療目的で海外に行っていた。

http://vietnamnews.vnagency.com.vn/Economy/222058/bianfishco-to-sell-factory-to-netherlands-company.html

インラック政権のコメ買上政策

2012-03-09 22:49:10 | 経済
気にはなっていたものの読むのが面倒で放置していたブルームバーグの記事-タイのコメ抵当融資スキーム=買い上げ政策の状況とコメ輸出に関するものですが、ちょうどインラック首相が日本を訪問しているとか、西友で中国産の低価格米が販売されたとのニュースもあったので読んでみました。

はたして今回の日本訪問で日本政府との間でコメの話があったのかどうか、を気にしつつ。

             「インラックの買い上げ計画延長でコメ在庫増加」

タイ政府はコメの購入プログラムを延長し、輸出業者によってこの政策は穀物のためにより多くの現金を投入し、30年間世界最大のコメ輸出国として君臨してきたタイを危険に晒すものとして非難されている。

市場価格よりも高い価格でコメを買い上げるこのプログラムは政府が2月まで延長した後、3月から第二期に入り、今年の国家備蓄が新たな数量となるとアメリカ農務省によって予測されている。今年のコメ貿易は20%増加し2,000億バーツ(66億ドル)になるだろう、と商務省の高級官僚Yanyong Phuangrachは2月24日に語った。

8月に政権を獲得して以降、インラック首相の農民収入増大を意図した政府のコメ買い上げ政策は、インドの安価なコメ輸出増大などとして国際価格の動向に最少の影響をもたらした。

ロンドンの国際穀物会議のシニアエコノミストのダレン・クーパーによれば、政府の収益目標が実現されるかどうかは、インドの輸出が持続されるかどうかに大きくかかっている。

「インドが国際市場に留まるならば市場価格は大きく上昇することはないと思う」と、クーパーは電話で語った。「今年後半になれば供給はタイトになっており、タイはすべての在庫がバランスシートに記載され、ベトナムのコメは2013年3月まで揃わないため、タイは確実に在庫を放出する良い位置を得る」。

<価格沈滞>

アメリカ農務省(USDA)によれば、世界の収穫量が記録的なものとなる状況にあるため価格は圧力を受け、輸出はこの3年間で初めて減少し、在庫を10年来の高い水準へと押し上げる。
ブルームバーグが2月に11人のトレーダーと輸出業者に行った調査によると、アジアのベンチマークてあるタイの輸出価格は恐らく2012年は13%下落してトン当たり500ドルになり、昨年6月以来最も低い価格となる。

政府は輸出価格をトン当たり700ドルに押し上げたい、と、商務相Boonsong Teriyapiromは2月13日に語っている。ブルームバーグがまとめたデータによると、先月は565ドルに下落した100%グレードB 米価格は昨年7月の平均トン556ドルから11月には650ドルに上昇した。

「政府は国際的な取引業社に、タイから安いコメを買うことを期待しないようにとのシグナルを送ろうとしている」と、商務省のYanyong事務次官は語った。「タイのコメは高品質であり、高くあるべきだ」。

昨年7月のインラックの政策発表は、未精米国内価格を22%上昇させる刺激となり、11月には11,700バーツ/トンになった。10月7日に開始されたプログラムの当初3ヶ月の平均価格は10,920バーツ/トンとなり、政府による保証価格は15,000バーツである。

<作物被害>

政府から昨年の洪水作物被害の補償を受け取った農民はプログラムの対象とはならず、彼らは低い価格で精米業者に売却するよう強いられた、とタイ精米協会のChanchai Rakthananon会長は明らかにした。

インラックは7月の選挙でプエタイ(Pheu Thai)を率いてコメ買い上げプログラム-農民の所得を援助するため、彼らに直接現金を支給する政策を政権の座にある限り実行する-を熱心に訴え、前首相アビヒット・ベジャジバの党に対し大きな勝利を得た。

農業経済事務所の統計によれば、2010年にはタイの35%が作物栽培で生計を立てている。

「プログラムの拡張はプエタイの人気に利益をもたらすだろう」と、タイ農民協会の Prasit Boonchuey会長は電話で語った。「魅力的な高価格のため、第二期のプログラム期間中にはより多くのコメが売却されるだろう」。

タイ内閣は保証価格での籾米の買い付けを3月から9月15日まで延長する。第二期作収穫からの数量「制限のない」買付であると政府は述べており、111万トンの収穫が予想されている。

<備蓄急増>

コメ買い上げは今年タイの備蓄を800万トン近くまで増大させるとUSDAの2月9日付レポートは記している。第1期の間に政府は670万トンの買い上げに1,000億バーツを支払い、洪水のため初期の1,500万トン目標に届かなかった、と商務省のYanyongは語っている。アシビット政権の収入保障プログラムの`コストは備蓄倉庫の建設費を除き600億バーツだったとも語った。

「プログラムはコメの販売を極めて難しいものにした」と、タイで3番目に大きい輸出業者Chaiyaporn グループのSermsak Kuonsongtumディレクターは言う。船積はプログラム開始時から落ち込み、今年のタイの輸出は40%落ち込むかも知れないと語った。

USDAのウェブサイトは、インドの輸出が43%増の600万トンに跳ね上がり、タイの今年の輸出は38%減少して650万トンとベトナムと同じレベルになると示している。

<急落する輸出>

1月1日から2月23日までの間、タイの輸出は年初より50%急落し852,629トンとなり、タイ、コメ輸出協会は、1月の輸出数字は年間では650万トンから800万トンになることを示している、と言う。

ベトナムは同期間に473,802トン輸出したとベトナム食糧協会は明らかにした。ベトナムは2012年に734万トンを輸出するだろう、とベトナムの農業省は2月3日に語っている。

インドの非バスマティ米輸出は9月に行われた政府の輸出禁止解除に支えられて3月末までに計400万トンに達することになる-全インド米輸出者協会のRajendran Sundaresan執行役員は2月9日、バンコクで語った。

「コメを売れない、などと心配することはない」と、タイ商務省のYanyongは言う。「われわれは多くのバイヤーと大量のコメのバーター取引を話し合っている。また政府間契約下の取引も可能だし、市場にも売れる」。

http://www.bloomberg.com/news/2012-03-01/thai-rice-stocks-to-surge-as-yingluck-extends-purchase-program.html

ベトナム:韓国貿易入超84.6億ドル

2012-03-04 21:49:59 | 経済

ベトナムの韓国との貿易収支が2011年は84.6億ドルの入超になったとのこと。対日貿易では12億ドルほどの出超(2010年)なわけですが、この韓国貿易の入超額の増大はベトナムにとって「新たな懸念」(nỗi lo mới)だそうです。

http://cafef.vn/20120304091334831CA33/nhap-sieu-tu-han-quoc-noi-lo-moi.chn

・・・・・2011年ベトナムの入超額は全体で101.6億ドルだったが、韓国との間では84.6億ドルの入超額となった。これで韓国はベトナムにとって中国に次ぐ2番目の入超大国となったことになる(中国と韓国を合わせた入超額は219億ドルに達する)。

ベトナムから韓国へのの輸出は原油、石炭、コーヒー、水産品、ゴム等の素材品であり、工業製品は木製品、縫製品、靴・サンダルであるが純粋な委託加工(gia công)であり、低い段階の委託加工ですらある。
ベトナムの韓国からの輸入はパソコン、電子製品、部品、自動車完成品および部品、機械設備と部品、鉄鋼、プラスチック材料、各種繊維製品、皮製品用材料など価値の高い工業完成品である。

ベトナムの入超額全体に占める韓国からの入超額の比率は、2008年34%、2009年37%、2010年50%、2011年83%と急増している・・・・・・とのこと。

しかし、カンボジアの対ベトナム貿易収支はより「懸念」されるべき状況で、2010年のカンボジアの貿易収支は全体で17億ドルの入超でしたが、2011年の対ベトナム貿易では19億ドルの入超を記録しています。

ベトナムとカンボジアではGDPに7.7倍の差があるので、カンボジアにとってこの19億ドルの入超額の重みはベトナムの対韓国入超額以上のものではないでしょうか。

プノンペンに5行目のベトナム銀行

2012-02-23 00:38:21 | 経済

今月は住友三井銀行と東京三菱UFJ銀行が相次いでプノンペンに代表事務社を開設したとのニュースがありました。日本のメガバンクが人口1,400万のこの国に何でまた・・・とやや不思議に思いつつもこの間、日本の商社各社の進出が相次いだことだし、2015年のアセアン経済統合に向けた準備というものなのかも知れません。

昨日、モニボン通りを歩いているとSHB銀行の看板が目に入りました。SHBC(上海香港銀行)からCを抜いた紛らわしい名称ですが、Saigon-Hanoi Bankの頭文字で、カンボジアに進出した5番目のベトナムの商業銀行でした。

先行したアグリバンク、ミリタリーバンク、サコムバンク、BIDVの4行はベトナムでも店舗数が多く目にしましたが、サイゴン・ハノイ銀行は馴染みのない銀行だったのでニュースを読んでも気に留めずにいました。株価も額面割れしているし。

それでも今月9日に開催されたオープニングセレモニーは盛大だったようで、SHBのウェブサイトによると、カンボジア国会議長、政府副首相、中央銀行総裁、在カンボジアベトナム大使館特命全権大使、ベトナム中央銀行副総裁、ハノイ人民委員会副主席、ベトナム・ゴム・グループ、ベトナム・石炭鉱業グループ、ベトナム石油グループ(Petrolimex)、ベトナム航空、その他カンボジアとベトナム企業の代表が参列したとのこと。

投資総額は3700万ドルを超え、SHBプノンペン支店はリテール業務や各種金融サービスを展開するそうです。

既にクラチェに進出しているドンフーゴム、シャムリアプのタイニンゴム、コンポントムのタンビエンゴムとの間に2,000万ドルの融資契約を締結したとのことでした。

自分にとっては意味がないと感じられたベトナムの銀行の更なる進出でしたが、ベトナムのゴム業界にとっては大いに意味のあることのようです。

ベトナムの銀行貸出金利引下げ

2012-02-21 06:46:10 | 経済

インフレ抑制のために金融引き締め政策を行っていた中国が緩和政策に転じつつあるようですが、ベトナムでは各商業銀行の貸出金利が引き下げられたとのこと。

        「Lãi suất Vietcombank vừa giảm, vừa… tăng」

http://vneconomy.vn/20120218055144971P0C6/lai-suat-vietcombank-vua-giam-vua-tang.htm

2月16日からベトコムバンクは、輸出企業とHCM市の一部企業に対しては優遇税率年14.5%を適用する、というもので、HCM市の裾野産業、中小企業の運転資金、生産、輸出、農村農業(家族経営農家を含む)の顧客に対しては年14.5%を適用するとのこと。HCM市以外のこれら業種については15%となるようです。

一方、預金利率については14%のままですが、ベトコムバンクの場合年利率14%は期間1~12ヶ月に適用されて来たものの、24、36、48、60ヶ月は12%だったものが今回からは1~60ヶ月すべてに14%が適用されるそうです。



政府によって規制された預金金利の上限は表向きは14%でしたが、実際のところは大口顧客などは20%近くの金利を受け取っていたのが実情のようです。

それだけに14.5%の貸出金利は借りる側には大きな負担減となることは間違いありません。

かつての日本でも郵便局定額預金が10年後に2倍などということもありましたが、年利14%だと5年で1.92倍になる数値。

これまでは銀行預金は1年未満が殆どと言われて来たベトナムですがインフレの収束を見越して5年の定期預金にする人が果たしてどれだけいるのかは疑問です。増えれば銀行はリスクを抱えることにもなりかねないと思うのですが。

この間のアメリカ、日本、中国と続く緩和政策の影響なのでしょうか、低迷を続けていたベトナムの株式市場も今年に入り上昇に転じつつあるようです。

               






コメ価格下落とVN・カンボジア

2012-02-17 12:03:50 | 経済

輸出が低迷するこの時期、ベトナムの食糧輸出協会(VFA)は政府に対し百万トンのコメ備蓄のための銀行融資を要求し、カンボジアでは政府が精米業者への商業銀行融資を保証する政策を行うとのニュースが伝えられています。

VFAの発表によれば1月のベトナムのコメ輸出は27.9万トンで昨年1月の半分。カンボジアの輸出も著しい減少と伝えられています。

タイ政府の担保融資制度復活コメ高価格政策にも関わらず、低価格インド米との競争にベトナムとカンボジアは苦戦を強いられているようです。

       「Mua tạm trữ 1 triệu tấn gạo vụ đông xuân」
http://cafef.vn/20120216092636214CA52/mua-tam-tru-1-trieu-tan-gao-vu-dong-xuan.chn



  「カンボジア政府コメへの融資をバックアプ」
http://www.phnompenhpost.com/index.php/2012021554507/Business/govt-backs-rice-loans.html

政府はカンボジアの商業銀行と資本を渇望するコメ分野との間の保証人としての役割を計画していることを当局は昨日確認した。

経済財務省は精米業者への融資担保として2,500万ドルを保証する計画であると、最高経済会議のアドバイザー Kalyan Meyは昨日語った。

カンボジアの精米業者はしばしば大量の籾米の買い付けや精米加工設備の資本を欠落させている。
彼らはまた商業銀行からの融資を確保するための必要とされる担保にも不足している。

政府がコメ分野のデフォルトに保証を与えることは生産を押し上げ、フンセン首相の提唱する2015年に百万トン精米輸出に近づくことが期待される。

この2,500万ドルはより多くの融資を精米業者にもたらし、生産を増大し精米加工量を拡大することになる、とKalyan Meyは言う。

「政府は一貫して精米分野を支援し続ける」と語り、この努力は可能な限り早く3月に始まるだろうと付け加えた。

専門家と当局は、地域のコメ価格下落はカンボジアの精米製品の高コストと国際市場での競争力の無さを曝け出した、と月曜日に語った。

専門家は、カンボジアの精米受注は昨年に比べ1月は著しい減少を見せた、と語っている。

カンボジア精米輸出協会のLim Bun Heng会長はこのプロジェクトを称賛する。

「政府が本当にこのプロジェクトを進めるならば、精米輸出をより早く推し進める役割を果たす。特に精米業者は一般的に自己資金の不足のため自分では行えないからだ」。

ACLEDA銀行のIn Channy会長兼CEOはイニシアティブをサポートして来た。

しかし、銀行は既に多くの精米業者に融資していると言い、まだどの契約書にも調印していない。

彼は、「政策は商業銀行に融資のオファーを定期的なものにし、より快適なものにするのに役立つだろう」と語った。

「われわれは、この分野への融資を最終的には増やすことになるだろうが、増大はわれわれの成長に依存する」と付け加えた。

ACLEDA銀行は116,645の顧客を持ち、昨年1億6,600万ドルの融資を提供した。
融資の1,050万ドルは451の精米業者に実行された。

この分野では100万トンの輸出のためには、買付け、加工、運送に6億ドルが必要とされる、と農村開発銀行は月曜日に語った。
この銀行はこれまでに3,600万ドルをこの分野に融資している。

プノンペンSteung Meanchey地区の精米業社オーナーのVong Bun Hengは、財務的困難は彼や他の精米業者に籾米の買い付けを難しくさせているため、近隣国への輸出をもたらしている、と言う。

多くの人々が生産拡大に挑戦するために多くの支出を行い、彼らには籾米を買う資金が残っていない、と付け加えた。
彼は、計画が実現すれば参加するが、2,500万ドルは余りにも少ない額でわずか4つか5つの精米所を保証できる過ぎない、と言う。

タイ、キャッサバ輸入停止

2012-02-09 22:05:46 | 経済

バンコク・ポスト紙によれば、タイ政府は公式にカンボジアのキャッサバ輸入停止を発表しました。2011年、カンボジアのキャッサバ輸出の大半はタイ向けでしたので、タイ政府による農民所得向上政策によってカンボジア農民の所得は(少なくとも5月までは)減少しそうです。

http://www.bangkokpost.com/business/economics/278251/smuggling-of-cassava-in-the-spotlight

タイは国境を通過するキャッサバ輸入を5月まで停止し、同時にモーゲージスキーム(担保融資制度)に輸入キャッサバの迂回使用を防止するためチャンタブリ県とサカエオ県のキャッサバ輸送を統制する、とBoonsong Teriyapirom商業相は述べた。



商業相はタイピオカ政策委員会によって通告された生キャッサバの輸送禁止に署名した。
同省はまた、政府の担保融資制度の利用を図る密輸を厳密に監視するため、軍や税関と調整をおこなった。

500以上のタピオカチップとタピオカ澱粉工場が参加し、担保融資制度を実行するための在庫確認が来週行われる。

プログラムは水曜日から開始されたが、わずか500トンのキャッサバが抵当されただけだった。4か月以上の間に1,000万トンが抵当されると考えられている。

農民は、政府にキャッサバを抵当するとキロ当り2.75バーツを得ることができる。市場価格は最近の1.90バーツから2.20~2.50バーツへと上昇することになる。

商業相はまた、国内交易部門と公共倉庫組織に抵当場所の設置を急ぐこと-特にナコン・ラチャシマ、カムハエン・ペット、ナコン・サワンの3県は合わせて7百万トンに達すると見込まれる-を指示した。

Boonsong商業相は、政府が各農民100トンから250トンへと抵当制度枠を引き上げたため、来週にはより多くのキャッサバが抵当されるだろうと予測している。

「我々は、キャッサバは米と異なり、目標を達成したいと思っている。キャッサバは数ヶ月間、地下に保つことができるためすぐに収穫する必要はない」と彼は指摘した。

カンボジア・VN貿易54%増

2012-02-03 21:13:53 | 経済

タイ政府の農業政策によってカンボジア農産物のタイへの輸出が減少した結果、ベトナムとの貿易量が増大したとのこと。しかし、カンボジアのベトナムとの輸入超過額も更に拡大し、12.75億ドルから19.71ドルへと54.6%の増加となってしまいました。(写真:バベット国境検問所)

http://www.phnompenhpost.com/index.php/2012013154230/Business/kingdom-trade-with-vietnam-climbs-54.html

     「Kingdom trade with Vietnam climbs 54%」-Tuesday, 31 January 2012

カンボジアの2011年ベトナム輸出は54.87%増加した。経済成長とタイの一時的なカンボジア輸入停止措置によってベトナムへの輸出が増大した。

ベトナム大使館の貿易促進室公式データによると、カンボジアとの2国間貿易は54.75%の成長を遂げ、2010年の18.28億ドルから2011年は28.29億ドルとなった。

カンボジアからベトナムへの輸出は、前年の2.77億ドルから2011年は4.29億ドル。ベトナムからの輸入は54.63%増で15.52億ドルから24億ドル。

商工省のChan Nore秘書官は、カンボジア政府は近隣国との直接的な国境貿易―特に国境検問所を通過する円滑な貿易促進を望んでいる、と述べている。



政府は輸出手続きを「ワンストップ窓口」とする方向で取り組んでいる。

Chan Noraは、また、近年のタイとの出来事が最近のカンボジア農産物の禁止と併せて東部へ目を向けさせ、カンボジアの輸出をベトナム経済へ向かわせることになった、と述べた。
「昨年、タイが購入を停止して以降ベトナムへの輸出は急激に上昇した。そして農民はベトナムに販売しなければならなかった」。

カンボジアのタイへの輸出は11月までに20%以上減少したとプノンペンポストは既にレポートしている。

ベトナム貿易オフィスのTran Tuは、2009-2010年の困難な時期の後、二国間の貿易は再び上昇している、と記した。
「これは、双方が二国間の貿易を促進する大きな努力-貿易見本市の開催、税制上の優遇措置の検討や国境貿易の奨励を含む多くの活動-を積み重ねて来たからである」と語っている。

輸入されるベトナム製品で最も多いのは水産品、衣服、履物、ガラス、鉄、コンピュータとスペアパーツ、運搬具、携帯電話である。

カンボジアの平均収入の上昇が、国内消費を拡大するためのより多くの輸入を必要としている、とTran Tuは言う。
「勿論、ベトナム製品はカンボジアの消費需要に適合することができるし、特に品質の高さを持っているからであり、また他よりもかなり安い」とも言った。

Chan Noraは、この意見に共鳴して「ベトナム製品は今や品質と価格のためにわれわれの消費者に人気が高い」と語っている。

弾むゴム輸出2011年

2012-02-01 16:33:37 | 経済

カンボジアの2011年天然ゴム輸出は前年比数量で55%増の46,727トン、金額では132%の2億9百万ドルと大きく飛び跳ねたようです。

http://www.phnompenhpost.com/index.php/2012012354084/Business/2011-rubber-prices-surge-132-per-cent-on-demand.html

日本の自動車生産は震災とタイの洪水の影響で生産台数を減らしたようですが、2011年の世界自動車生産は前年比4.1%ほどの増加となったようです。天然ゴムの需要と価格は自動車生産の影響が大きいと言われてます。

ベトナムの天然ゴム輸出も金額で対前年比35.4%増の32.3億ドル、数量は4.4%増の81.6万トンと発表されています。金額でカンボジアの15.4倍、数量は17.5倍の規模。ベトナムのゴム輸出はタイ、インドネシア、マレーシアに次ぐ規模で、マレーシアとの差は年々縮小。

お陰でベトナムの天然ゴム生産各社は好決算の様子。株価は昨年一年大きく下落したものの、会社は前年を倍する利益を稼ぎ出し、カンボジアやラオスへの投資を増やしているようす。
http://vneconomy.vn/2011112307433641P0C7/trc-dau-tu-7600-ha-cao-su-o-campuchia.htm

ゴム製品で思いつくのはベトナム語で[Bao cao su]と呼ばれるものがあります。プノンペンでは「No.1」という商品名の大きな看板があり、当初何の宣伝なのかわかりませんでした。
ビエンホア工業団地に岡本理研ゴムの工場があり、ビンユン省にはクムホ・タイヤの工場があるのもゴムの生産地に近いからかと思っていました。

しかし、ブリジストンは北部ベトナムのハイフォンに乗用車用ラジアルタイヤの新工場を建設するとのこと。
http://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2011121502.html

トヨタやホンダの工場もハノイ近郊だし、中国に近いからでしょうか。それにしても工場の敷地面積102万㎡=102ヘクタールという広さには驚きました。ミーフック工業団地3のクモホタイヤ工場敷地も広く、タイヤ生産工場というのは広い敷地が必要なんでしょうけど。内心、クムホ工場の相次ぐ不祥事というか労使関係の複雑さもこの敷地の広さも影響しているのでは?などと勘ぐっています。



http://dudoankinhte.wordpress.com/2012/01/24/cong-ti-kumho-thu-ti%E1%BB%81n-ti%E1%BA%BFt-ki%E1%BB%87m-ngan-hang-ep-bu%E1%BB%99c-cong-nhan-ngheo/

http://tuoitre.vn/Chinh-tri-xa-hoi/Phap-luat/451626/Bat-15-doi-tuong-trong-duong-day-trom-lop-xe-quy-mo-lon.html

ベトナムのタイニン省からカンボジアやラオスとの国境沿いに北上する地域、恐らくかつては権力支配の及ばぬ森林地帯だったのだと思います。今やその国境を跨いでゴムが植えられ、世界の工場中国のタイヤ生産を支える時代になっているようです。

東南アジアでのゴム栽培はイギリスが南米アマゾンから種を持ち帰りスリランカに植えたのがその始まりだそうです。インドシナにゴムを持ち込んだのはフランスのようですが、東南アジアのゴム栽培で今現在最も利益を得ているのは何処の国なのでしょうか?
野生動物保護区の原生林をも90年リースで土地使用権を外資企業に与えてしまう状況も生まれているとのこと。