村の水車番

水車小屋のおじさんは見た?  山村のくらしは、今日も快調!

肥配り

2011年03月28日 | Weblog
一昨日は、春の雪にしては驚くほどの積雪だったが・・・
やはり春の雪である・・・あっという間に溶けていった・・・

ようやく野良仕事が出来る天気になった今日は、積み肥配りから始めた、

  つみごえの 塊てんてんと 春田かな

昔作った、私の拙句である・・・

私の子供のころには、「肥負いこ」と言っていた、竹とつづら蔓で作った運搬具を背中に負って田毎に配る作業が春一番の野良仕事だった・・・何時も、大勢の大人たちだった。
男の子も小学生の3年生になると、子ども用の肥負いこを作ってもらうのが、山村の子どもの通過儀式だったように思う・・・
決して遊び道具ではない・・・
労働のための一人一人の専用道具である・・・
貧しい山村では子どもといえども貴重な労働力だったからである・・・

それでも・・・自分専用の肥負いこを作ってもらうことが、大きな喜びだった・・
たとえ、それが辛い労働であっても、自分が必要とされている事が・・・幼い心に喜びとして働いていたからである・・・
人間、老若にかかわらず必要とされる存在を確かめたがっている・・・
可愛がることや、大事にすることばかりがが子育てや老人介護では無い・・・・
役立つ存在として認める事から子育ても介護も始まる気がする・・・・

今日は、一人で運搬機を使っての肥配りだった・・・・
観客のいない芝居の役者もこんな具合だろうか?
コメント
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