数ミリの違い

今年に入って最初の飯南町八神公民館での面作教室の日である。
昨年の11月からの参加なのに少々早まって、習っていた以外の所までも彫り進んでいた・・・・・
彫りすぎた所もあり、片歪なところも出来ていてとても「能面」といったことにはならないような気がした。

「先生、今回は失敗したようです」　新入生らしからぬ「今回」までつけた言い訳をしたが、・・・・先生はすべてお見通しのようであった。

丁寧に私の彫った失敗作の？面を修正していただくと・・・・・
アーラ不思議？？
ちゃんとまともな面に生まれ変わった？

ほんの数ミリの彫加減でちゃんとした面にも、いびつな顔にも、笑い顔にも、泣き顔にもなる不思議さは・・・・
面に限らず人間の顔も同じかもしれない？

ほんのちょっとした心の持ちようで人間は、不幸にも幸せにも？？善人にも、悪人にもなるような気がする。

今日の面作教室では、春日先生の巧みな鑿の使い方から、数ミリの加減によって変わる面作の表情を学んだ。

面作は、ただ単に技巧だけでなく精神的な面での学ぶこともあるような気がする。