ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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非を受け入れる

2012-09-10 | 育児
 「変わりたいけど、変わりたくない。」・・・一見矛盾しているようですが、私たちの脳は、この両面をもっており、そのことで悩んだり、苦しんだりする元になっています。

 人から非難されると自分を守ろうと必死で抵抗をします。

 元々自分の体験と人の体験は異なっているので、それぞれの立場から精一杯の考えを出せば、異なる考え方になるのは当然といえば、当然です。

 それを受け入れられないで抵抗するのは、自分の体験から得た考え方が自分だと勘違いしているからです。

 自分の考え方を否定されたら、自分を否定された気持ちになってしまうのです。

例えば、教師がもっている教育観です。
 経験年数や経験の違いによって、かなりその人なりに大事にしているものが異なってきます。

 率先垂範(リーダー自ら先頭に立って、物事を行い、模範を示すさねばならない。)を大事にしている人もいれば、子どもが主役だから、教師は先頭に立つべきではないと考える人もいます。

 考えが違えば、同じ事象に出会った時の対応が異なってきます。
「もっと教師が前に出ないから、子どもがうまく行動できないのだ。」
「教師がもっと指示すれば、早く動くことができるのに、子どもに任せるから、時間がかかるんだ。」
「あれでは、子どもは育たない。教師が前面に出ているので、子どもは、自ら考えて行動できない。」etc
 となります。
 子どもの自立を最終の出口にすることについては、異論はないと思います。
しかし、その姿を作り出すまでには、様々な取り組みがあります。
 ある時には、教師が出なくてはなりませんし、ある時には、教師は出るのを我慢し、失敗しても子どもに任せる場面が必要なこともあります。
 どのように子どもを育てるかは、教師次第になります。

 自分が信じる考え方がすべてではありません。考え方も自分の一部です。自分すべてではないのですから、否定されたからと言って、ムキになることではないのです。

 効率的に効果を上げるには、どうすればよいかという問いに対して、常に考えている私たちです。今の状態が最善の姿だと思います。
 もし、子どもの育ちに不満があれば、努力するあなたのはずです。ここが重要です。考え方は、体験を通して変化します。

 ですから、自分の信じる考え方も時間が経てば変化している可能性があります。
今の自分の考えに固執することなく、柔軟に人の考えを受け入れられることができれば、これほど自分を豊かにする機会はありません。

 他人の批判は、自分の豊かな体験を作る機会になります。

つまり、自分と自分の考えを切り離して、受け取ることが豊かさを手に入れる可能性を作り出すということになります。

 誰も、あなたを否定しようとは思っていません。あなたは、独特で素晴らしい存在です。否定されたように自分が思い込んだだけです。否定されたのは、あなたではありません。

 感情をうまくコントロールし、柔軟に相手の考えを受け入れられる自分を作り出すことに慣れるように努力したいと思っています。