ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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子どもを悪人にする

2015-06-04 | 育児
 多くの人数を抱える学級の中には、自分の思いがなかなか伝わらない子どもや何とかしなければならないと感じる子どもが一人や二人はいるものです。
 そういう子がいると、「この子がいなければ、もっとスムーズに授業が進むのに。」とか、「もっと自分でやってきてくれればいいのに。」などと心のどこかで感じるのではないでしょうか。

 面倒だと思っても、そういう子どもと関わろうとするか、それともその子に辛く当たるかによって、その後のその子の生き方に大きな影響を与えます。

 例 授業中に時々席を立つ子どもがいました。

 「みんなに聞きます。今席を立っている子は、悪いと思う子、手を上げて!」と教師が学級の子どもに話します。

  多くの子どもが手を上げます。

 教師としては、何とか学級の仲間と同じ行動をとってほしいとの願いからこのような言葉を子どもたちに話したのでしょう。

 もし、受け取った子どもが「私は、悪い子だ。」と受け取ったとすると、大変なことになります。

 他の子どもは、行動を注意します。もちろん、子どもは正しい事だと思っていますから、何のこだわりもありません。しかし、その子は、常に叱られる側の立場になります。

 次第に他の子どもから遊離していきます。自分を守ってくれる人は周りに誰もいない状態になり、孤立してしまいます。友達のそばにいたいのに、仲間から、排斥される自分ですから、常にさみしい気持ちでいます。

 一人でいる自分と比べて、他の子が楽しく遊んでいる姿を見ると腹が立ちます。誰も気づいてくれません。誰も助けてくれません。

 いたずらをして、困らせたくなります。行動に出ると他の子どもたちは、益々離れていきます。

 授業中に大声を出して、邪魔をしたくなります。先生からも注意を受けます。

 次第に、周りは敵ばかりだと感じるようになります。

 どの子も「あの子は、怖い子だ。自分勝手な子だ。」と益々避けるようになっていきます。

 自暴自棄となり、少しの不満でも行動に出てしまいます。

 「どうせ、私なんか、いない方がいいんだ。」

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 きっと、こうやって悪人が育っていくのでしょう。
 
 悪人を作ったのは、誰なのでしょう。