ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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5月が山

2013-05-13 | 育児
 新年度の緊張感も取れ、自分らしさが出始めるこの時期に、子どもが体調を崩したり、不調を訴えたりする事が多く出始めるように思います。

 子どもたちなりに小さな胸を痛めているのでしょう。

 新しい学級の中で孤立感をもっていなか、チェックが必要です。

 学級のルールがはっきりしてくるこの時期に、そのルールに合わせて生活できれば、問題はありません。でも、学級のルールが合いにくいと感じていると、「みんなはできるのに、私はできない。」という気持ちから、次第に学級にいることが辛くなることがあります。

 これは、学級のルールを作り上げる過程で、取り残された子どもが味わう感覚になります。

 ルールはどの子もできてルールとしての役割を果たします。

ルールを守れない子どもが責められる対象になれば、辛くなるのも当然です。

 温かく見守られながら、一緒に頑張ろうとする仲間の支えがあれば、まだ救われます。

 緩やかな時間の流れの中で、自分のペースを大切にしながら、支えられていれば、一緒に頑張ろうとする気持ちも沸いてきます。

 逆に、性急に「みんなができるのだから、あなたもできるはずだ。」と責められ、できない子どもの努力不足としてすべて扱われると辛くなります。

 子どもの様子を見かねて、保護者からの苦情が来るのも、この頃になります。

 ルールを否定されては、学級を作り上げることはできません。

 集団生活を営む上で、どの子もできるようになってほしいという教師の願いだけでなく、子ども自身もそのルールがあった方が集団で生活しやすいというものになっているはずのルールです。

 ですから、できるようになっていく過程で重要です。その過程で、支え合い、助け合うことで、仲間の一人として認められていると感じられるように支えられる子どもが実感できるように支援する必要があります。

 それは、できないことを責めることではありません。少しでもできるように努力する姿を承認することで生まれてきます。

 承認できるのは、「あなたも学級の大事な一人だよ。」「決して見捨てないし、必ずそばにいて支えるからね。」・・・・・この思いが教師にあるからです。

 できないことや苦手な事に挑戦することは、誰でも時間がかかります。自分一人ではなかなか取り組めないこともあります。

 できない子どもの心の中をわかろうとする姿勢が必要になります。
「ルールだから、守りなさい。」では、子どもが愛情を感じることにはなりません。
これは、力づくで作り上げることになります。ですから、ルールを守れない子どもが責められる対象になります。

 力ではなく、互いの総意で作られたルールならば、ゆとりをもって子どもたちの姿を見ることができます。

 決めたあなたたちだからこそ、支え合うことが重要なのだと諭すことができます。そして、努力する姿を認め合うことができ、仲間全員がルールを守ることができるようになった時には達成感を味わうことにもなります。

 「この学級でよかった。」「この学級ならば、やっていけそうだ。」と小さい胸をなで下ろすことができれば、子どもは学級にいたくなります。そして、学級が好きになります。

 「支えてくれる仲間がいる。」「私のことをわかってくれる仲間がいる。」・・・・これがあれば、子どもは安心して、学校に通うこともできます。

 これまでに、学級には、いくつのルールができあがったのでしょう。そして、それはどのように作られたルールなのでしょう。

 長い1年の始まりです。この時期の子どもへの指導が、1年間の指導の土台になっていきます。1つ1つのルールを大事に扱いたいものです。