ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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よさを褒めていい?

2012-04-23 | 育児
 新学期が始まって、1ヶ月が過ぎようとしています。この間、子どもたちは、どんな先生だろう、どんなことを大事にしているのだろうと先生を知ろうと五感を使って必死で学んできました。
 そして、大まかな先生像を創り上げています。
「この程度ならば、許してくれそうだ。」「これをすると叱られるかな?」「これをすると褒めてくれるぞ。」などと子どもなりに先生の価値観を見抜いています。
 それは、自分が安心・安全に学級の一員として過ごすための努力です。
仲間としてうまく適応できる子は早く自分らしさを出せますが、適応するのに時間がかかる子は、トラブルの原因になります。
 
 子どもには、罪はありません。

 子どもがうまく適応できるように支えるのが教師の仕事です。

 子どもの幸せのために教師は、自分のもっている最大限の力を発揮し、うまく適応できない子どもを救う努力をしなければなりません。

 この時期は、そういう子どもを見つけて、適切な支援をする時期になります。

 子どもの心を探り、トラブルの原因を見つけたり、その子なりの努力を認め、仲間として受け入れやすい状況を作ったりしなければなりません。

 強引に教師の価値観を押しつけることがあれば、子どもはこれから1年間辛い生活が待っていると決めてしまいます。

 よさを褒めることが素晴らしいと考えている人がいますが、決してそうではありません。

 教師の価値観に基づいた「よさ」ならば、それは、評価であり、承認ではありません。
 教師の都合のよい行動や考え方だけが認められるということになります。
これでは、子どもは生きづらいのです。

・あの子のように頑張らねば。
・私も先生に褒められたいなあ。
・あの子ばかり褒められていいなあ。
・どうせ、私には無理だ。

 教師が褒めることが、褒められない自分を作るとしたら、教師から次第に離れていきます。
 

 4月までにどれだけ今の学級で子どもは認められたのでしょうか。
その子らしさを認めることも大事ですが、まずは、学級の一員としての存在しているということを十分に承認してほしいと思います。

・あなたは、この学級の一員として素晴らしい。
・あなたは、この学級の一員としてみんなと同じことができます。
・あなたには、この学級で頑張る力があります。
・あなたの努力が、仲間に大きな影響を与えています。

 個性は、集団の中で発揮して初めて生きてきます。まずは、集団の一員としての自覚をもたせることが重要です。

 4月は、子どもを承認するための努力する時期だと思います。

さて、孤立させてしまった子どもはいないでしょうか。ひとりぼっちで寂しい思いをしている子どもはいないでしょうか。

 誰もが安心・安全に暮らせる学級になっているでしょうか。見つめ直す時期になっています。