ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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自己肯定感をもつ自分

2012-01-08 | 育児
 私たちは、子どもを伸ばそうと、いろいろな言葉をかけています。しかし、その言葉が本当に子どもを伸ばす言葉になっているかどうかは別です。
 受け取る側が伸びようとする言葉になって初めて、その言葉が子どもを伸ばす言葉として働きます。

 例えば、子どもの現実がめあて達成にほど遠い姿を見たときに、
「そんなことをしていると、めあてが達成できないよ。」
と言葉をかけたとします。

 これは、現在の姿を戒め、目標に向かっての努力を促す言葉のように感じます。

 しかし、脳には、目標を達成できないというイメージが浮かびます。

「めあてが達成できない。」と言うイメージではなく、「めあてが達成できる。」というイメージを子どもに植え付けることがめあて達成の近道になります。

 この言葉の問題点は、「どんな行動を望んでいるのか」、そして、「その行動をするには、どんな自分であったらよいのか。」をイメージでる言葉かけになっていないからです。子どもにそのイメージを示して初めて子どもは、めあて達成のイメージが具体的になってきます。

 めあてが大きければ大きいほど、そのためにすべき事が多くなります。そのための時間も必要となってきます。
 細かい一つ一つの取り組みの積み上げでめあては達成されます。突然できるというものではありません。

 ですから、めあてを達成するためには何をすべきかをはっきりさせる必要があります。

 もし、意欲が欠けているとすれば、意欲を高めるための言葉かけが必要になるはずです。
 できない姿をいくらつついても意欲は高まりません。

 逃げ出したくなるような言葉、諦めさせる言葉になってしまっては大変です。
 
 少しでもやる気をもたせ、前向きに考えるためには、言葉かけ一つにも十分配慮が必要になるということです。

 できない自分ではなく、できる自分のイメージを持たせることは、自己肯定感を高めることしかありません。

 そのための言葉かけを用意することになります。

・今のあなたでいいんだ。
・あなたは素晴らしい考えをもっているんだ。
・あなたには素晴らしい力があるんだ。
・だから、あなたは素晴らしい行動ができるんだ。

という気持ちを込めた言葉かけがそれです。

 
 めあてがなかなか達成できないと悩んでいるのは、めあてを達成したいという気持ちがあるからだね。めあてを達成したい気持ちを持ち続けているね。それは素晴らしいことだ。
 もし、めあてが達成できたら、どんな様子になるのだろう。どんな思いになるのだろう。どんな気持ちになるのだろう。
 あきらめないで頑張り続けると必ずめあては達成できるよ。あなたがめあてを達成したいというきもちを持ち続けている限り心配する必要はないよ。

 
 例えば、勉強です。勉強しなくてよい何て思っている子どもはいません。何かが邪魔をしているのです。それを取り除いてやらないで、勉強をしない事はだめだだめだと責めてもやる気は高まりません。
 何がそれを止めているのかを一緒に考えながら、子どものやる気を生かす言葉かけを言い続けたいと思います。


 
 私たちは、自分を生かすために様々な努力をしています。今の自分ではだめだと思う気持ちが自分を変化させると思っていると、いつまでたっても満足できません。

 目標は、自己否定から生まれるものではありません。
よりよい自分にしたくなるから目標が生まれるのです。

 つまり、「今の自分は素晴らしい。」だから、「こんな事もできるはずだ。」と自分自身を励ます言葉が目標になるのです。

 これならば、目標が達成できなくてもそれほど強い衝撃を受けることはありません。挑戦している過程で学ぶことが多くあり、それが力となっていることを実感できるので、失敗しても満足が得られます。

 めあては今の自分を高めるものです。今の自分で満足できない自分を描き続けている人が他人に対して、「今のあなたでいいよ。」などとは言えません。やっぱり、他人に対しても、「それではいけない。」と見えてしまいます。

 自己肯定感をもっている人だから、「それでいいよ。そのあなただから、きっとできるはずだ。」と言葉をかけることができます。

 子どもを育てる私たち教師自身が自己肯定感をもっている自分なのかがとても重要になるといくことです。これは、保護者でも同じです。わが子を育てる保護者自身に自己肯定感がなければ、子どもはいつも否定され続けることになります。

 新しい年を迎え、自分を振り返り、自己肯定感を高める努力をしたいと思います。

 それには、「今の自分でいい。」と自分のよさを見つめる機会を増やすことだと思います。そして、「こんな素敵な自分だから、できるはずだ。」と意識して生活したいと思います。