ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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怒っては、いけない?

2011-11-21 | 育児
叱るのはいいけど、怒ってはいけないと言われることがあります。怒るというのは、叱る場合と違って、相手の行いに対して自分の感情が入っていることになります。

 私たちは、常の刺激に反応しています。相手の行いに対して、自分なりに価値観をもっていれば、その価値観に関する感情があります。いくら冷静に判断しなさいと言われても、なかなか感情を抑えることはできません。
 それよりも、感情が相手に伝わってこそ、相手の感情が動くということもあります。
 ですから、価値判断する以上、感情が伴うのは当然だと考えてもいいのではないでしょうか。

 子どもは、感覚的ですから、怒っているという感情を体全体で受け止めます。しかし、冷静になって叱るというのは、きっと大人のように自分を冷静に見つめ、判断できる場合に限られているのではないでしょうか。

 多くの子どもは、叱る側の一挙手一投足を見て判断します。できる限り多くの情報が伝わった方が、子どもにとって、事の重大さがわかりやすくなります。
 また、緊急を要する場合は、何としても変えなければならないと思えば、あらゆる方法で変えようとするため、必ず感情も動員されます。

 これらのことから考えると怒ることは、決して悪いとは言えません。

 叱れと言われるのは、きっと怒るなと言われる背景に、怒る側の自分の感情のコントロールがうまくできなくなる点への危惧を配慮してのことではないでしょうか。

 自分の感情をうまくコントロールすることができれば、叱る自分、怒る自分を自由に演じることができます。

 この方が自然な気がします。

 どんな感情であっても、自由に表現でき、それを自由に使いこなせる方が豊かさを感じます。

 それに、子どもにも伝わりやすくなります。そして、子ども自身の感情も豊かになります。

 一番大切なことは、自分の感情のコントロールができるかどうかということのように思います。

 私たちの感情は、一度に2つ以上を感じることはできません。座は1つです。

 その感情が出ているのを見守る自分があれば、その座を他に譲ることも、譲り受けることもできます。

 感情的になったとき、なかなか冷静に自分を見つめることはできません。ただ、第三者のように自分を見つめる自分がいれば、コントロールが可能になります。

 私たちが鍛えなければならないのは、感情を抑えることではなく、この感情をコントロールするもう一人の自分を創り上げることではないでしょうか。

 「あっ、今私は怒っている。」と怒っている自分を見つめる自分。
 「子どもを見てご覧、ちょっと、怒りすぎかもしれないよ。」と怒っている自分を止めてくれる自分。
 「もうそろそろ、怒るのを止めた方が、いいでしょう。」と冷静に判断する自分。

 そんな自分を創り上げることができれば、自由に怒ることができます。

 こちらの方が感情を抑えることよりも数段難しいと思いますが、感情の選択が自由にできる点から考えると、やり甲斐があります。

 子どもの幸せのためにも、感情をコントロールするもう一人の自分を創り上げる努力をしたいものです。