ひよりの音楽自己満足

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人間椅子 8th 二十世紀~

2010-02-04 08:38:47 | 人間椅子
 初期Black Sabbathをベースとしたドゥーミーなサウンドに、日本文学&おどろおどろしい歌詞をのせ、津軽弁の節回しで聴かせてくれる青森発の和製ヘヴィロックバンド<人間椅子>。
 1990年にデビューアルバムを発表。その後6枚のアルバムを発表し、98年には7thアルバム「頽廃芸術展」を発表し、レコ発全国ツアーを敢行。そしてメジャーレーベルのメルダックと再び契約。99年3月に8thアルバム「二十世紀葬送曲」を発表します。中央には縛られて正座し、石を載せられている“罪人”和嶋さん、その横に立つ介錯人の鈴木と、上級仕官のマスヒロさん。なんか“らしく”ていいジャケットですねぇ。
 アルバム1曲目は「幽霊列車」。パワフルでスリリングなリフからはじまって、ミドルテンポでズンズンズンって躍動感たっぷりに。途中ドラムがガタンゴトンって列車の音をタムで表現していて、これがいいアクセントになってますね。ギターも警笛のようなフィルを。中盤ではテンポアップしてベースがガタンゴトンってリフを。めっちゃスリリングです。そしてアグレッシブなギターソロが。
 2曲目は「蟲」。ザクザクドコドコはじまるアップテンポのゴリゴリのヘヴィナンバー。鈴木さんが気味の悪い歌詞をパワフルに歌って。中盤ではエモーショナルなギターソロが。ラストはパワフルなリフでFin。
 3曲目は「恋は三角木馬の上で」。アップテンポの明るく楽しい曲調のポップロック。和嶋さんの爽やかなヴォーカルがたっぷりと。中盤はゆったりと幻想的な雰囲気になったり、メルヘンチックなメロディがながれたり。終盤にはギターソロも。
 4曲目は「都会の童話」。からはじまって、メロディアスなリフとテクニカルなドラムが。そしてパワフルなリフながらポップなメロのマスヒロさんのヴォーカルが。中盤ではドラム強調のヘヴィなミドルテンポになって、そしてエモーショナルなギターソロが。その後メロトロン風のサウンドがながれてドラマティックな展開に。終盤は再びアップテンポでパワフルにFin。
 5曲目は「暁の断頭台」。ミドルテンポの引きずるようなダークでドゥーミーなリフからはじまり、鈴木さんの淡々と歌うヴォーカルがはいって。サビはメロディアスです。中盤では一転ハイテンポになって♪ダンダカダンダカってスリリングに展開していき、そしてミドルテンポのザクザクリフがはいって盛り上がってFin。
 6曲目は「少女地獄」。ミドルテンポの哀愁ただようリフからはじまって、和嶋さんのメロディアスなヴォーカルがはいって。Bメロではアップテンポに。中盤ではダイナミックなリフのあと、アップテンポでミステリアスな雰囲気になり、そのままギターソロへ。終盤では再びミドルテンポに戻ってFin。
 7曲目は「春の海」。ミドルテンポの盛大でダイナミックなリフからはじまって、静かに幻想的な雰囲気のなか、鈴木さんの抒情的なヴォーカルが。そしてそれが壮大なスケールでパワフルに盛り上がって。ドラム叩きまくりです。中盤では静かな神秘的な雰囲気のなか暗闇を様々な音が飛び交い、そしてダイナミックなリフがはいって。その後テンポアップしてメロウでスリリング展開に。ドラマティックな展開ですね。終盤は再び暗く静かになってFin。
 8曲目は「不眠症ブルース」。パワフルなドラムからはじまってミドルテンポのダイナミックなリフが。そしてゆったりしたテンポでけだるい雰囲気でマスヒロさんのヴォーカル。バックはヘヴィですけど、歌メロはニューミュージック風のイメージかな。中盤にはエモーショナルなギターソロが。
 9曲目は「サバス・スラッシュ・サバス」。タイトル通りのパワフルなハイスピードスラッシュナンバー。Bメロではミドルテンポのシャッフルリズムでサバスメンバーの紹介を。そして和嶋さんはモチロンIommi氏ばりのギターソロを。Black Sabbath称賛歌ですね。めっちゃかっくいい曲です。ラストはIronman風でシメて。
 10曲目は「黒い太陽」。ダークでドゥーミーなリフからはじまって、そしてミドルテンポのダイナミックなリフをバックに和嶋さんのダーティなヴォーカルが。サビは力強く歌い上げて。中盤はバンドリフとギターソロの掛け合いも。その後リフをバックにドラムが叩きまくって。そしてヘヴィにFin。 
 前作同様に人間椅子らしいドゥーミーな曲もあり、ストレートなロックやスラッシュやポップな曲もありのバラエティに富んだ楽曲構成の聴き応えのあるアルバムです。

人間椅子 7th 頽廃芸術展

2010-02-02 21:33:23 | 人間椅子
 初期Black Sabbathをベースとしたドゥーミーなサウンドに、日本文学&おどろおどろしい歌詞をのせ、津軽弁の節回しで聴かせてくれる、ギター&ヴォーカル<和嶋慎治さん>とベース&ヴォーカル<鈴木研一さん>が中心となって結成された、青森発の和製ヘヴィロックバンド<人間椅子>。
 1990年にデビューアルバムを発表。その後5枚のアルバムを発表し、96年9月には6thアルバム「無限の住人」を発表するも、ここで土屋さんが脱退してしまいます。バンドは凄腕ドラマー<後藤マスヒロさん>を正式メンバーに迎えてレコ発全国ツアーを敢行。そして98年2月に7thアルバム「頽廃芸術展」をトライクルより発表します。鮮やかな色彩のジャケットも綺麗ですねぇ。
 アルバム1曲目は「胎内巡り」。ミドルテンポのヘヴィなリフ&テクニカルなドラムフィルからダークにドゥーミーにはじまります。リフはWild thingみたいですね。鈴木さんのゆったりとしたパワフルなヴォーカルが響き、サビは和嶋さんとコーラスで。中盤ではマーチングスネアをバックにおおらかで爽やかなヴォーカルがながれ、そしてゆったりテンポでエモーショナルなギターソロへ。終盤ではドゥーミーな引きずるようなスローテンポでお経が不気味に響いて。ラストはボレロリズムでパワフルにFin。
 2曲目は「戦慄する木霊」。トリルのギターリフからはじまるアップテンポのノリノリのかっちょいいドライヴィングロック。サビのコーラス、綺麗ですねぇ。中盤にはテクニカルなギターソロが。
 3曲目は「九相図のスキャット」。ミドルテンポのダイナミックなリフからはじまって、けだるい感じのテンポで♪チュッチュルチュッチュッチュ~ってヨコノリで。中盤にはアグレッシブなギターソロが。終盤にはストリングスの音色もはいって。
 4曲目は「血塗られたひな祭り」。ミドルテンポのパワフルなリフから盛大にはじまって、ひな祭りの歌をダークに人間椅子風にアレンジした歌詞を鈴木さんが不気味に歌って。時折入る大正琴の音色がいいアクセントになってますね。ドゥーミーなひな祭り、聴き応えありますねぇ。ヴァース間には短いギターソロが。中盤ではテンポチェンジして、ダイナミックなリフを。終盤ではミドルテンポで三味線調のアグレッシブなギターソロがたっぷりと。ラストは徐々にテンポアップしていって盛り上がっていって劇的にFin。
 5曲目は「菊人形の呪い」。ミドルテンポのパワフルでダークなリフからはじまって、アップテンポで和嶋さんのダーディ気味のかっくいいヴォーカルが。中盤からはテンポアップして跳ねるようなリズムでパワフルに。スパイ大作戦のテーマのような雰囲気かな。そしてミドルテンポになってメロディアスなギターソロが。トリルかっくいいっす。ラストはゆったりとしたアルペジオの美しい音色が響いてFin。
 6曲目は「天体嗜好症」。アップテンポのスケールの大きなとっても明るく爽やかでポップな曲。伸びやかなサビ、好きです。中盤はテンポアップしてめっちゃノリノリモードに。ワウやディレイを効かせたギターソロ、スペーシーでいいですねぇ。バックのベースラインも叩きまくりドラムもかっくいいっす。
 7曲目は「村の外れでビッグバン」。ヘヴィなギターリフからはじまるリズミカルなミドルテンポの和嶋さんヴォーカルのちょっとコミカルなハードロック。♪バクハツ~!Wow!って。中盤ではスライドギターソロがたっぷりと。
 8曲目は「ED75」。ゆったりとしたブルージーな曲で、Sabbath Bloody Sabbathに似てるような?鈴木さんのネバっこいヴォーカル、このけだるいノリがまた人間椅子らしくていいですねぇ。時折はいるギターフィルもいいアクセントです。途中テンポアップしてヘヴィな民謡調に。そして元のテンポでエモーショナルなギターソロも。終盤にはゆったりとアコースティックギターの美しい音色が響いて静かにフェードアウトし、そして再びフェードインしてFin。ドラマティックな曲です。
 9曲目は「エキサイト」。鈴木さんのパチンコシリーズの曲。超ハイテンポスラッシュモードでパワフルに怒涛のように一気に突っ走ってFin。和嶋さんのベンチャーズばりのテケテケ、スリリングなアクセントになってますね。マスヒロさんの叩きまくりドラムも凄いっす。
 10曲目は「阿片窟の男」。ミドルテンポのダークでドゥーミーなリフからはじまって、和嶋さんの力強いヴォーカルが。途中テンポチェンジもあり、終盤にはエモーショナルなギターソロやベースとのユニゾンリフも。バックではドラムが叩きまくって。
 11曲目は「銀河鉄道777」。ミドルテンポのミステリアスでグルーヴィな曲、かっくいいっす。♪ズンズンズンって躍動感のあるリフや遮断機の警報音のようなギターフィル、いいですねぇ。中盤にはエモーショナルなギターソロも。時折はいるホーンセクションサウンドもいいですねぇ。
 12曲目は「ダンウィッチの怪」。ミドルテンポのダイナミックなリフからはじまって、そしてゆったりとダークでドゥーミーな展開に。鈴木さんの不気味なヴォーカルがたまらないっす。中盤にはうねる音色のギターソロ、そしてダイナミックなリフが響き、一旦リズムが止まってベースリフをバックに鈴木さんのヴォーカルが不気味に響いて。さらにベースリフが響くなか、暗黒空間をギターやドラムのフィルが浮遊して神秘的な雰囲気に。終盤、鈴木さんの狂気の笑い声からパワフルなリフがはいってめっちゃ盛り上がってFin。 
 このアルバムもマニアの間では評価の高いアルバムですね。ドゥーミーさもたっぷりあって、そのうえストレートなハードロックやポップな曲もあって、そして和のエッセンスもそこかしこにと、聴き応えアリアリの素晴らしいアルバムです。マスヒロさんのドラム、光ってますね。
 この後、バンドはレコ発全国ツアーへ。そして再びメジャーレーベルのメルダックと契約。メルダックは1stから4thまでのアルバムを再発します。