ひよりの音楽自己満足

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12.7.14 月兎

2012-07-18 06:15:24 | ライブレポ プログレ2012-2013
◇ 2012.7.14 沼袋Sanctuary
<Progressive Rock FESTIVAL 『プログレ2012夏公演』初日>
 しっとりとした美しい叙情シンフォプログレバンド<月兎>。結成は2000年ですが、ずっとCDやDVDなどの音源発表がなかったんですよね。これほど素晴らしいバンドなのになぜ?って不思議に思っていましたが、2010年に結成10周年を迎え、2011年5月にデビューアルバム「月兎」が発売されました。これがまた素晴らしい出来栄えで大満足! 今年2012年もどんどん活躍してほしいところでして。まずは2月に新宿でライブが行われ、次の日程発表を待ちこがれていました。待つこと5ヶ月、そんな折に7月に沼袋で行われるプログレイベントに参加されると知って思わずバンザイ!です。当日を楽しみにしておりました
 <月兎/つきうさぎ>。メンバーはギター<村上常博さん>、ベース<小林尊也さん>、キーボード<SUMさん>、ドラムス<ツッシーさん>、そして女性のヴォーカル&フルートの<麗奈/レイナさん>の5人です。

 さて当日。第2土曜で休みながら出勤です。で、今日の<月兎>の出番がトップバッターとのことで、開演予定時間の17時に間に合うように仕事を終えて沼袋へ。10分前にお店に着いて、余裕で席をGETして開演を待ちます。するとMARSのメンバーの皆さんがいらしててちょと挨拶を。

 17時5分を過ぎたころ、フロアーの照明が暗くなって、幻想的で雄大な感じのSEがながれて。そしてステージの幕が開いて拍手です。ステージは左SUMさんの3台キーボードセット、その隣にナチュラルボディのJAZZベーを抱え、阪神のイエローユニフォーム姿の小林さん。隣には3タム2バスの巨大セットのツッシーさん。かっくいい!そしてステージ左には黒のアーム付レスポールを抱えた村上さんが。後方には黒のストラトタイプのサブギターが用意されて。

 ハイハットのカウントからはじまった1曲目は「深海に咲く花」。パワフルなリフからアップテンポでダイナミックにはじまって、ミドルテンポのギターのヘヴィリフとアップテンポのリズミカルでちょっぴりPOPなリフが交互に。ここで満を持して麗奈さんがフルートを持って登場!拍手です。黒のレース風トップス&パンツにピンクのレースのショール(?)をまとって。ウエストにはピンクのリボンが。ふとC○T’S EYE3姉妹のお姉様が思い浮かんで。とっても艶っぽくてうっとり♪おっと、曲はバンドリフとギター・キーボード・ベース・ドラムのフィルと掛け合いのように展開し、アップテンポの明るく楽しいリフがながれて。その後ピアノリフがゆったりとながれ、フルートのしっとりとした音色が美しく響き、そしてゆったりと叙情的なヴォーカルがはいって、それが徐々に盛り上がって、サビではヘヴィなリフとメロトロン風サウンドとともに力強く歌い上げて。ビブラート、美しい。その後一旦止まってピアノリフがしっとりとながれ、囁くようなヴォイスが。そしてパワフルに盛り上がってヘヴィなギターリフにのって力強いハイトーンスクリーミングを。中盤ではアップテンポのノリノリモードでギターとキーボードのユニゾンリフからギターのエモーショナルなソロ、続いてテクニカルなモーグソロが。その後ギターとキーボードのリズミカルなユニゾントリルリフが。終盤では一旦とまったあと、ギターの美しいアルペジオリフがなだらかにながれ、フルートのしっとりとした音色が美しく響いて。その後のびやかなヴォーカルがゆったりとたおやかに、明るく爽やかに。そしてスキャットがゆったりとながれて。ラストは劇的にFin。

 「ありがとうございます。月兎ともうします」って麗奈さんが挨拶をして大拍手!「こちらは久しぶりになってしまいましたが楽しみにしていました。今日はお暑いなか、御足労いただき、ありがとうございます。一生懸命やりたいと思います」って大拍手!今日はなんとなくSUMさんがいつもの眼力が感じられなくて。お疲れなのかな?

 続いては現在構想中という組曲からだそうです。2曲目は「Castle」。パワフルなドラムフィルから、ギターとキーボードがオレンジライトのなか、メロディアスで明るく爽やかなリフを。そしてアップテンポのノリノリモードになってギターのヘヴィリフとキーボードの伸びやかなフレーズにのってマイクを持った麗奈さんの力強いヴォーカルがはいって。Bメロではベースがドライブ感たっぷりのリフを。サビでは村上さんがコーラスをいれて。中盤ではミドルテンポでメロトロンサウンドがながれて雄大な感じに。そしてアップテンポのノリノリのリフがはいってサビへ。その後、一旦止まってピアノの美しいリフがしっとりと響き、フルートのメロウでほのぼのした感じのメロディがたおやかにながれ、オルガンサウンドが響いて。再び一旦止まってギターがヴァイオリントーンでゆったりと奏で、フルートが綺麗にたおやかに奏で、そしてギターのヘヴィなリフがパワフルなドラムとともにはいって、メロトロンサウンドが響いて。その後一旦止まってギターの伸びやかなフレーズが雄大にながれ、そのままエモーショナルなギターソロへ。終盤ではアップテンポでヴォーカルの綺麗なスキャットがながれ、ギターのリズミカルなリフとメロトロンサウンドが響き、ライトが点滅するなか、ユニゾンのブレイクリフをキメて。

 演奏が止まるとすぐに雷鳴が轟き、薄暗いブルーライトのなか、豪雨のような音がながれて。3曲目は「あやかしの嘆き」。麗奈さんはしゃがんでます。そしてギターのディレイサウンドが幻想的に響き、ギターのアルペリフとキーボードのクリスタルなサウンドが交互に響いた後、麗奈さんにスポットが当ってしっとりと抒情的なヴォーカルがゆったりと。ベースが響き、ゆったりとたおやかなメロディがながれ、キーボードが素朴な音色を響かせ、ピアノリフがしっとりと。その後パワフルなミドルテンポのリズムがはいって、ベースがズンズン響き、メロトロンサウンドが響くなか、パワフルなヴォーカルがはいってドラマティックに歌い上げて。中盤ではキーボードによるフルート風サウンドが和の情緒たっぷりにしっとりと響き、ギターのアルペリフがはいって、パワフルなドラムからアップテンポになってヴォーカルがハイトーンも交えて力強く歌い上げて。その後アップテンポのシャッフルリズムでベースのドライブ感たっぷりのノリノリのリフにのってギターとキーボードがユニゾンリフを。スリリングなトリルも。終盤では一旦止まったあと、ギターのディレイサウンドが幻想的に響き、ギターのアルペリフとピアノの力強い音色がしっとりと響いて。

 「ありがとうございます」って麗奈さん。「つぎが最後の曲になりました」って、早いっすね。あっという間だわ。「ではここでメンバー紹介を・・・っていうとみんな横向くのね」って。「誰から行こうかな・・・オンドラムス、ツッシー!」大拍手です。「なんか振っても“いいです”って言うのよね」って。続いて「オンキーボード、とても忙しいSUMさん!」大拍手です。ここで麗奈さんがSUMさんにマイクを。SUMさんは忙しすぎて48時間仕事だったそうで、ほとんどねてないそうで。どうりで。そんな状態でもきっちり難曲をこなせるって凄いっす。続いて「オンドラムス・・・」って麗奈さん。「ドラムス?」って皆さん、爆笑!「すいません、アタシちゃんと眠たのになぁ」って。「こんちは、小林です」って小林さんご自身で。大拍手です。ここでタイガースユニフォームのお話をちょこっと。そして「オンギター、村上常博!」大拍手です。そして村上さんが「ヴォーカル&フルート、麗奈!」って紹介して大拍手!ここで村上さんが挨拶を。「今日は本当に暑いなか、ありがとうございます」「5ヶ月ぶりのライブ、1人過労死寸前ですが」って爆笑!「ライブは楽しいですね。ハラハラドキドキしながら」って。そして「あともう1曲宜しくお願いします」って。

 オーラス4曲目は「Angel」。シンバルロールからライトが点滅するなか、オールフリーインプロ弾きまくり&叩きまくりドラムのカオス状態に。麗奈さんはイスに座ってます。そしてミドルテンポのパワフルなリズムがはいって、ギターとキーボードがヘヴィでダークなリフを。その後一旦止まって、キーボードのクリスタルサウンドのリフをバックにしっとりとしたヴォーカルがながれ、ギターのアルペリフもはいって、徐々に盛り上がっていって、ズンズン響く躍動感のあるベースリフにのって歌い上げて。そして一旦ドラムが止まって、メロトロン風サウンドが響き、しっとりとしたヴォーカルがはいって、キーボードのクリスタルサウンドのリフが幻想的にながれ、イエローライトで明るく照らされてドラマティックに歌い上げて。その後一転ギターの軽快で爽やかなカッティングリフからダンサブルなリズムをバックにフルートのリズミカルなソロが。続いては明るく爽やかなシンセソロで、途中からフルートが加わってハーモニーや、ギターが加わってユニゾンをキメ、ドラムも叩きまくって、ミドルテンポでヘヴィなリフがパワフルに。中盤では一旦止まって、ギターのメロウなアルペジオリフがゆったりとながれ、クリスタルなキーボードリフをバックにしっとりとしたヴォーカルがはいって徐々に盛り上がっていって、そして力強く伸びやかなスキャットが。終盤ではギターとキーボードのメロトロン風サウンドが伸びやかに奏で、ギターのアグレッシブなソロへ。そしてギターとキーボードのユニゾンからフルートが力強くメロディを奏でて。ラストは劇的に盛り上がってドラマティックなエンディングを迎えます。「キーボード、SUM!」「ベース、タツヤ!」「ドラムス、ツッシー!」「ヴォーカル、麗奈!」「ギター、村上でした、どうもありがとう!」って。

 曲が終わると大拍手大歓声!「どうもありがとうございました。月兎でした!」って村上さん。メンバーの皆さんはお辞儀をして、大拍手のなかライブ終了です。時計を見ると17時53分。50分弱の短いながらもとっても素敵なライブでした。
 叙情的でドラマティックに展開する素敵な楽曲に、ビブラートを効かせた美しくも力強い歌声とその艶っぽい容姿にうっとりです。そしてテクニカルでパワフルな演奏もかっこよくていい音響かせていて素敵でした。それだけにやはり50分では物足りないっすね。もっと聴きたいっす。また次のライブ日程が発表されるのを楽しみにしています。