イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

驚きのパンの種類の名!古き良き時代の言葉のセンスに共感!ゴミ箱のふたとはよく言った!

2018年03月09日 21時45分38秒 | 英国の食べ物、飲み物
ストックポートのタウンセンター近くのいわゆる「安売りや」で見つけた、平べったく巨大な「丸パン breadroll」。

その名も、ゴミ箱のふた( bin lid )


もちろん買いました!名前にひかれて!
39ペンスは55円ぐらいです。

夫は、「そんなもの、買うな!うけねらいのくだらないネーミングだ!しかもおもしろくないよっ」と止めましたが。



本当に「ウケねらいのくだらないネーミング」かどうか、気になるので…調べました。

違いました。

「ビン・リッド」というのは、主にリバプール発祥の、かつて、イギリス北部のみで通用した、丸い白パンの通称なんだそうです!地方限定一般名

今では知る人ぞ知る、といった知名度の呼び名ですが、今でもちゃんと地元の製パンメーカーが こうやって その名前で製造販売しています!

イギリス南部の比較的品のいい地域で生まれ育ったうちの夫が知らなかった、イギリスの真実!

イギリス標準英語で丸パンを意味する「ブレッド・ロール」は、現在イギリスで18通りの別称が確認されているそうです。
「ブレッドロール」は、もともとロンドンを中心とした、おもに南部での品の良い言い方だそうです。

bun はアメリカ経由で日本でもつかわれていますね。なぜか日本では「バン」と複数形になるようですが。
アメリカでもハンバーガー用のパンをそうよぶようです。

やはり、呼び方の発祥の地はイギリス北部。

bap、barm、 barm cake、oven bottom、 batch すべて、イギリス北部ではなじみのある呼び方です。膨らんでいたり、上と下が平らだったり微妙なバリエーションがありますが、どれもみんな「丸いパン」なのです。
どう違うんだろう?と思っていたのですが、基本的にはすべてブレッドロールのことらしいです。

どうやって、食べようかな・・・

半分に切って、横に薄く切って、


びん詰のブーシェッタをのせて、グリルで焙りました。これは、スーパーのイタリア食品祭で買ってみた、本場イタリア製。



ブーシェッタ bruschetta は、パンに載せるイタリアのトッピング材です。イギリスではレストランやカフェで出される軽食として大人気。

天日干しのトマトを浸したオリーブオイルがじっとりパンにしたたって、香ばしく、香りよく焼けます。



ブーシェッタを手づくりするのも簡単です。

テレビのお料理番組で紹介されていたのを見て何回も作っています。☝の、瓶詰よりもこちらのぐちゃぐちゃした方が私の好みにあうのです。
甘みが強く かすかにくせのある 天日干しのトマトではなく、酸味のある生のトマトをつかいます。

値段の下がった 熟れすぎのトマトを大量に買い込んで、ハーブと塩コショウと一緒にオリーブオイルにどっぷり浸して オーブンで加熱するだけ。
180度ぐらいの低温で 1時間ぐらいかな? ジュクジュクつぶれてきたら出来上がり。
煮沸消毒したガラス瓶に 熱いうちに詰めて 蓋をしたら、数か月はもちます。


☟これが、昔ながらの、アルミのゴミ箱☟


丸いパンを「ゴミ箱のふた」と呼ぶ リバプールの人たちの言葉の感覚・・・!共感できる!


↓↓↓画像をクリックしてください。はい、ありがとう。

コメント (4)
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