イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

パンケーキ・チューズデイじゃなくても食べられる、お手軽市販のパンケーキ....イースターまであと3日

2018年03月29日 09時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
今日、イースター前の木曜日はモーンディ・サースデイ Maundy Thursday という、キリスト教徒にとって大切な日です。

と言っても、信仰のない多くのイギリス人にとっては、学校の冬学期がこの日に終わること、金曜日(グッド・フライデー)から月曜日(イースター・マンデイ)までの4連休の前の日だということ...ぐらいの意味しかないんじゃないでしょうか。

今日の話題は、市販のパンケーキ Pancake


イギリス式のパンケーキ、実はスーパーで出来合いのものがパックになって売られているんです。

真空パックから出さなければ、数週間もつはずです。


2月13日に、イースターまで4週間の節食期間(レント)が始まる前日に、イギリス中でパンケーキを焼いて食べまくる「パンケーキ・チューズデイ」という楽しい行事について書きました。☟☟

ぜいたく食の食べ納め!子供たちに大うけの、年中行事、宗教的起源はただの言い訳、パンケーキが食べ放題の日


家庭で焼いたパンケーキと比べてください。

薄くて、表面がさらっと乾いています。

二枚重ねて、ディナー皿に乗せて、電子レンジでチン!と2分、レモン汁とお砂糖で正統派の食べ方で楽しみました。



バナナの輪切りをのせるのは 比較的新しい食べ方です。実は、ピーナツバターやマーマレード、チョコレートスプレッドを塗って子供っぽく食べてもおいしいんです。

ちなみに、イギリスでは、電子レンジの音はチン!ではなく、ディング!ding!です...というふうに表される、というだけではなく、イギリス人の耳にはディング!としか聞こえないらしいのです。どこをどう解釈したら、chin! とか tin!と聞こえるのか理解できないんだそうです。へんだなぁ。





スコットランドのパンケーキ、スコッチ・パンケーキ Scotch pancake もスーパーでふつうに売られています。


日本の「ホットケーキ」や、イギリスでもマクドナルドで食べられる アメリカ風のパンケーキに近い、と言ったのがわかっていただけたでしょうか。

アメリカ風にメイプル(風)シロップをかけるのも、今イギリスで人気ですが、あえて、スコットランドでもやっているらしい、レモン汁とお砂糖で食べました。



バナナは、あったので、付け足しです!


ちなみに、モーンディ・サースデイというのは「キリストと12弟子が最後の晩餐をとった日」。

晩餐の席でキリストが弟子に言った「たがいを愛せよ」とすごく大事なことを忘れないように記念する日。
モーンディというのは、ラテン語の mandatum (戒め)から派生した言葉だそうな。

この日は、キリストが弟子の足を洗ったという故事に倣って法王とキリスト教国の国王が貧民の足を洗って、施しをする習慣がかなり長いこと続いたんだそうです。

イギリスでは17世紀の終わりまで、その習慣が残っていました。
今では女王が年替わりで各地の大聖堂の礼拝に出席した後、地元の女王と同じ年齢の男女1人ずつに記念のコインを授ける儀式が行われます。
コメント (14)
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