イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

歴史的建築物の多く残るストックポートタウンセンターの景観保存地域に掘り出し物!不動産情報...一件は詳細未定

2018年03月22日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
グレート・アンダーバンク Great Undrbank とリトル・アンダーバンク Little Underbank (いずれも通りの名前)の角にある、ストックポートのランドマーク的なパブ、ホワイト・ライオン・ホテル White Lion Hotel



創業は14世紀末、ロンドンとスコットランドを結ぶ街道の宿場町だったストックポートの由緒あるコーチ・イン coach inn だったのです。
コーチ・インは宿場ごとに馬を替え、馬車を替えるための設備のある宿場宿です。

この建物は2回目の建て替えで完成したのは1904年、そんなに古くありませんね。

私がストックポートに越してきた18年ほど前には、「ファイティング・パブ(いさかい酒場)」の悪名をほしいままにしていた評判の悪い場所だったようです。
お酒を飲んだ酔っ払いによるケンカ口論の絶えない、女の人は入らないほうが良いたぐいのパブです。

いつの間にか閉店して、荒れ放題に。
古い建物が集中して残る美しい景観保存エリアにあるランドマーク的存在の第二級保存指定建築なので取り壊すわけにもいかず、市は持て余していたそうです。

去年、市がやっと腰を上げ保存のために買い取り私営の不動産開発業者による再建、開発案が打ち出されました。
一階は高級グルメレストランに、2階から4階はフラット(マンション)として分譲されます。

詳細は未定。

工事が始まったようです。

ホワイト・ライオンから20歩ほど離れた場所にある、チューダー様式の、商館、ザ・スリー・シャイアーズ・ホール The Three Shire's Hall


建てられたのは、1580年ごろ。

貸し事務所の看板が出ています。

不動産会社、Roberts & Roberts のウェッブサイトで調べました。
右側の30Great Underbank(2階と1階)、築430年の歴史的建造物が、年25,000ポンド(375万円)で賃貸できますよ!

ワインバーのとなりです。
いかがでしょうか。

不動産ウェッブサイトの売り込み文句によると「金融機関の集中するビジネスエリアで交通至便」とのこと。「第二級保存指定建築」だとか、「本物チューダー建築」だとかには一言も触れていません。

オフィス物件ですから建物の建築史上の価値は、テナントのビジネスになんのプラスにもならないのかもしれませんね。





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コメント (2)
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