イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

タットンパークのあやしい日本庭園

2016年05月28日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
昨日、一昨日の続きです。
昨日までの記事のリンクを添付しました。見てください。↓

戻ってきたタットン・パーク、今度は庭園2016年5月16日ブログ

タットン・パークの庭園、ツツジとシャクナゲが花盛り2016年5月17日ブログ

タットン・パーク Tatton Park の庭園めぐり、第3回目、日本庭園  Japanese Garden。



門がありますが、中には入れません。


1日1回、ガイド・ツアーがあります。


柵の周りをぐるっとあるいて見物します。外からでもけっこうよく見えます。

1911年に、邸宅と庭園をふくむ広大な地所(現 タットン・パーク)の持ち主、タットン氏がニューヨークの万博で 日本庭園の展示を見て、同じデザインのものを自宅に作らせたのだそうです。

本場 日本の庭園を見に行ったわけではないようですね。

日本から建築、造園の職人を呼び寄せたそうです。

たしかに、西洋人がよく思いつく東洋っぽいイメージがごちゃ混ぜの日本の表現ではないようです。

門も「神社 Shrine」も「茶室 Tea House」も日本人の手が入ったのがわかります。

ただ、「茶室」を外から見るかぎり、入り口が見当たりません。どこかにあるのでしょうが・・・・


窓と、縁側がないのはたしかです。


「神社 shinto shrine 」かわいい鳥居があります。


壁が四面、格子になってます。中は吹きさらし?


格子は、むかしから西洋人の考える日本建築の代表的なイメージです。
障子のイメージからきているんでしょうね。


アーモンド・アイ・ブリッジ Armond Eye Bridge 。


「神社」をめぐるお堀にかかるコンクリート製の橋。なんとなく東洋趣味ですが、日本的ではありませんね。

「アーモンド・アイ」というのは、東洋人の細い吊り目を好意的に表現する言葉です。

わざわざ日本的でない、あやしげな東洋趣味の橋をかけて、橋と水面に写る影で日本人の目を形づくる意図は?


どうも落ち着きがないレイアウトです。


お笑い。「富士山」




構図を変えて眺めてみました。

芝生で覆われたコンクリートの築山です。
場所もすみっこで意味ないですね。

「すべての日本の庭園には、神聖な山、マウント・フジが設置されている」という意味不明の立て札説明。


「白い石がてっぺんに載せてあるのはいつも雪をかぶっている富士山の表現」だという一言多い解説つき。


ブロンズの つがいのツルはさすがに 成金趣味!と思うのですが・・・・



・・・・・備品はすべて造園当時の日本から持ってこられたと書いてあるので、20世紀初頭には品のいい庭の飾りだったのかもしれません。

日本庭園には、やっぱりモミジ・・・・
いいですねぇ。


えっ、モミジ?5月のなかばに?

日本庭園なんだから、季節感を尊重して欲しい。

まんなかの石のオブジェはなんでしょう・・・・?


やはり日本から持ってきたんでしょうか。

丸く刈り込んだ、ちんまりツツジ、いいですね。


あげあしのとりようがないですね。


中にいれてくれないのが、やっぱり不満です。


日本庭園の外、散ったツツジの紫の絨毯。
   

造園当初は、植木の種類の選択にはあまり気配りがなかったそうですが、2001年の修復時に大々的に植え替えをおこない、「日本固有」の庭木が大量に植樹されたそうです。

それにしては、サクラ、竹、梅がないのが気にかかります。

松は各種、植わっていました。

実はそれ以前、1990年代に、イギリス人の友達に連れてきてもらったことがあるのですが、何が植えてあったか 記憶にありません。

富士山に失笑した記憶はあります。

「ヨーロッパでもっとも完成された 本格的な日本庭園」として、全国的に知られています。


タットン・パークの庭園回遊、明日に続きます。


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コメント (4)
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