イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

タットン・パークの庭園、ツツジとシャクナゲが花盛り

2016年05月27日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
タットン・パーク Tatton Park、昨日の続きです。

昨日の記事のリンクを添付します。↓
戻ってきた、タットンパーク。今度は庭園2016年5月16日ブログ

生け垣に囲まれた、タワー・ガーデン Tower Garden をでると、広々としたスペースです。


中から見える、生け垣のおかしな刈り込み方、気になっていたでしょう?

外に出て、後ろに下がってみると・・・・

記念写真スポットのようです。


このヨーロッパの伝統的な造園技術は 庭木の剪定アート、トピオリー topiary といいます。



現代彫刻のような幾何学的な形や、何の形かよくわからない もこもこは、中世の庭の再現を意図したのでしょう。

円錐、球、立方体などの繰り返しが左右対称に整然と並ぶのは 「ルネッサンス風」。

動物や鳥の形の剪定もヨーロッパ各地でたくさんみられます。

もこもこの上の、串刺しのおでんのような部分はのせてあるのではなく、一本の木を彫りぬくように剪定してあります。

はしのは、帽子をかぶった鳥?



タットン・パークの庭園部分全体が、シャクナゲ、ツツジ、サザンカ、サツキといった、酸性の土壌を好む花木の全盛期でした。


サルがすべりそうなぐらい つるつる。


サルスベリは、サツキ科じゃなかったかもしれません・・・
上記のサツキ科の花木と混在して、たくさん植えてありました。


サルスベリかどうかも実はよく知りませんが…造形的に興味深い木のグネリ加減。


昨日の、タワー・ガーデンの監視塔、外側から。




数々のテーマの違うガーデンが点在する タットン・パークの庭園の中心を走る直線の遊歩道、ブロード・ウォーク Broad Walk。


つきあたりまで歩くとあるのが、コーラジック・モニュメント  Choragic Monument


アテネにある、現存する唯一の古代ギリシャのスポーツ、アート、文芸競技での優勝をたたえるモニュメント、「リュシクラテスの記念モニュメント」の模造だそうです。

ちなみに、リュシクラテスというのは神殿少年コーラスの指導者、神殿対抗歌合戦で優勝したらしいです。

1830年に完成。このころ、古代ギリシャ風の小さな建築物を庭園の景観の一部として設置するのがお金持ちの間で流行っていたようです。


モニュメント前のベンチは絶好の展望スポットです。


一休みした後、順路に沿って…


タットン・パーク名物の、日本庭園 Japanese Garden へ。


日本の権威者(だれ?)から、「ヨーロッパでもっとも完成された日本庭園」というお墨付きをもらっているそうです。(いつの話だろう?)

確かに 中国風でもタイ風でもない このシントー・シュライン、イギリス人の金持ちの道楽息子が20世紀初頭に企画して造園させた庭にしては、かなりの上出来といえるでしょう。

日本人の造園、建築職人を呼んできて作らせたということですが・・・これのどこが、神社????

以下、明日に続く。


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コメント
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