つぶよりのつぶやき The Twinkling Twitter

福井を愛するがゆえに、地域や身の回りのいろんなことに勝手にコメントしています。

はじめに

福井を中心に、地域や身の回りのことに勝手にコメントしています。話題はいろいろですが、基本は福井への愛です。福井とあまり関係ない話もありますが、それは福井人としての視点ということでご了承ください。 なお、当然ですが、このブログの内容については、stanzaが所属する組織(公表していませんが)の考え方とは無関係です。 ブログランキング参加中=いいね!と思っていただけたらクリックをお願いします

夏のソナタ~マキノ高原にて

2012-06-29 | 旅行・交通

滋賀県の湖西北部、マキノ高原(高島市)に行く途中に、メタセコイアの並木道がある。冬のソナタの並木道に似ているとして少し前、有名になった並木道である。ただし、通りの名は、県道小荒路牧野沢線という地味な名称である。写真で見ると確かに冬ソナっぽいかもしれない。あまり見たことはないけど。

冬ソナにはまったく思い入れはないのだが、近くまで行くついでがあったので訪れてみると、夏なので、新緑、というより濃い緑一色になっている。秋や冬ほどではないと思うが、それはそれでなかなか美しい。しかも、2キロ、500本も続いており、なかなか壮観である。

周辺も、琵琶湖周辺とは思えないほど高原のような景色で、信州か北海道の景色だと言われるとそうかなと思ってしまうだろう。標高はそれほど高くないのになぜか高原ぽいのである。滋賀県は琵琶湖の印象が強く、それだけかと思ったが、意外になかなか奥が深い。

ところで、これだけの景色なので、見に来る人も多いと思ったのだが、観光客らしき人はほとんどおらず、冬ソナ的な案内板もほとんどない。「マキノ高原」という案内はあるが、それはもっと奥に入ったあたりになり、並木周辺の名称はどうやらないようだ。

中心に「マキノピックランド」(ビッグでもピッグでもない。なぜピックなのだろうと思ったが、ピクニックのピックかな。)という施設があり、入ってみると、道の駅的なレストラン、ショップがあるものの、人はほとんどいない。観光果樹園(ブルーベリー)もあるが、こちらも人はいない。

要するに、写真を撮って通過するだけで、地域にお金はほとんど落ちない構造である。竹田のしだれ桜と同じだろうか。昔はもっとブームで人が大勢来ていたとか、それとも、時期によって違う(冬ソナ的な時期は観光客が多いのか。)のかもしれないけれど、せっかくの観光資源、もっと活用しないといけないだろうね。

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ASUS(アスース)のパソコンのちょっといい話

2012-06-27 | 生活・モノ

台湾にASUS(日本ではアスースと読むようだ。)というパソコンメーカーがある。台湾製ということで、日本のメーカー品よりはかなり安い価格で売られている。正直ちょっと見た目はダサい。また、パソコン用の部品もたくさん作っており、自宅のショップ組立てパソコンにも確かアスース製の部品が含まれていたと思う。

フジサンケイビジネスアイ(スマホで無料で見ることができる。)の1面コラムによると、東日本大震災に際し、そのアスース製のパソコンの基板(マザーボードだろう。)に、小さな字で「GOD BLESS JAPAN(日本に神のご加護を)」という祈りの言葉が印刷してあったとのことである。この話はフェイスブックで広まったらしい。(写真の右端になります。)

同社の技術者が独断でやったことのようで、会社も知らなかったそうだが、日本の復興を祈ってやったのならということで、会社からは黙認されたようだ。ASUS、いい社風といい社員を持っている。黙認というより表彰するべきだろう。果たしてNECやソニーで同じようなことができるだろうか。

筐体の外側ではなく、ひっそりと中の基板に書くというのが美しすぎる。「当社は日本の復興を祈っています」と外箱や筐体に書いたら値打ちは激減する。災害時のボランティアというと必ずマスコミの前で出発式をする人たちや被災地を訪問するのにマスコミを連れて行く人たちに見せてやりたい。もっとも、ASUSがそこまで計算してやったのならそれはそれですごいことだけど。

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新幹線こだま号の旅

2012-06-25 | 旅行・交通

静岡に用事があり、久しぶりに「こだま」に乗ってみた。米原停車の「ひかり」は、豊橋、新横浜、品川と停まるパターンになっていて、静岡には停まらない。逆に、静岡に停まる「ひかり」は米原に停まらない。名古屋で「ひかり」の乗継ぎもできるのだが、せっかくなので、めったに乗る機会のない「こだま」に乗って行くことにした。

東海道新幹線はざっと8割が「のぞみ」で残りが「ひかり」と「こだま」のような状況である。「のぞみ」が多いのは、東京、横浜、名古屋、京都、大阪を結ぶニーズが圧倒的で多いからであろうが、中間駅の中でも、静岡や浜松、豊橋などはそこそこの乗客があり、上記のとおり「ひかり」が交互に停まるようになっており、「こだま」に乗る客はさらに少なくなる。

名古屋からこだま号に乗ると、16両もつないでいるのに1両に数人しか乗っておらず、ガラガラである。16両の必要性はまったく感じないが、東京に近づくと混み出すのだろうか。車内販売はないようだが、売店の近くの車両に乗れば、まあ一駅ごとに買い物はできるので気分転換あるいはいい運動になる。

予想はしてはいたが、ひと駅止まるごとにのぞみに(時にはひかりにも)抜かれる。多いと2本続けて抜かれる。よく、停まっている時間の方が長いとか言われるが、停車時間は比較的短い。停車するとすぐにのぞみが抜いてゆき、またすぐに信号が変わって発車となるので5分ぐらいである。時速2百数十キロで走る列車がこれだけの密度で走るというのはすごいと思う。

ということで、名古屋・静岡間ぐらいならひかりとそれほどの時間差はなく、圧倒的にすいているのが最大のメリットである。いわば新幹線の各駅停車であるが、残念なのは駅が画一化されていて、駅に停まっても駅名票を見ないとどこの駅かすぐにはわからないことである。景色もなにかよそよそしく、旅情はほぼない。やはり旅は在来線がいいね。(写真は私が撮影したものではありません。)

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家を建てる予定がないのに住宅展示場に行ってみると

2012-06-23 | 生活・モノ

近々家を建てるなどという予定はまったくないのだが、住宅の内装に興味があって、福井市郊外の住宅展示場「家の森」に行ってきた。昔、本当に家を建てようとするときに行ったことがあるが、モデルハウスに入るとアンケートを書けと言われ、書いたら最後、電話や訪問でずっとつきまとわれる状況になることは学習している。

今回、まずは手近な1軒のモデルハウスに入ることにした。玄関で、見るだけだけどかまわないか、と聞くと、もちろん、と答えがあったので、入ろうとしたら、住所と名前だけは書いてほしいと強く言われた。そうすると必ずつきまとわれるので帰ろうとすると、訪問はしないので書いてほしい、とのことである。

やむなく、記入して入ってみたが、もちろん自由には見れず、セールスマンがきっちり付いて説明してくれる。説明しながらも、いつ建てる予定か、とか、洋風がいいか和風がいいか、土地はあるか、とか(本当はいくら金があるか、と聞きたいんだろうけど)、こちらの情報を探ろうと本当にうるさい。

あまりにうるさいので、建てる予定は特にない、と言うと、途端にこいつら何しに来たんやろ、という雰囲気になり、そこからは説明もそこそこという感じで、妙に気まずい雰囲気になってしまった。ただし、セールスマンはいい人そうで、本人に責めはないと思うが。

しかし、モデルハウスって、今、家を建てようという人しか行ってはいけないのだろうか。自分たちだって、もう一生家は建てないと決めたわけではないし、家族や友人が建てる場合もあるだろう。もっと気楽にゆったりと見られるモデルハウスはないものか。その方が長期的には業界の利益にもなると思うが。

TOTOとか、住宅設備機器(キッチン、バス、トイレなど)の展示場などだと、顧客は工務店経由で工事を発注するためメーカーとは直接契約関係がなく、落ち着いて見て回れる。住宅展示場は目の前にカモがいるということで、セールスマンが必死すぎてお互いになかなかつらい。(写真は本文とは特に関係ありません。)
 
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プリンタはかくも簡単に故障する

2012-06-20 | 生活・モノ

3年ほど使っていたエプソンのプリンタ(コピー、スキャナ兼用の複合機)のインクがかすれ出したかと思ったら急に動かなくなった。当然ながら純正でないインクを使っているため、もしかしてインクの調子が悪いのかなと思って替えようとしたら何かランプが点滅している。

プリンタの液晶を見ると、「廃インク吸収パッドの吸収量が限界に達しました。お買い求めの販売店か修理センターへ交換をご依頼ください。」という見慣れない文章が表示されている。修理って、確か買ってから3年ぐらいしか経っていないはずなのだが。インクを替えてもリセットしてもこのエラーメッセージは消えず、一切印刷できなくなってしまった。

エプソンのサイトを見ると、修理代金は大体1万円ぐらいかかることになっている。何とかならないかとネットで検索すると、同類もいるようで、自分で対応する方法が出ているが、しかし、プリンタを分解する必要があるほか、フリーソフトをダウンロードしてきて解除しなければならないなど、若干ハードルが高い。

プリンタを使っていると、しょっちゅう「インクが詰まったのでヘッドクリーニングをせよ」という表示が出る。印字に使う量よりクリーニングに使うインクの量の方が多いんじゃないかと思うくらいだ。香水よりも高い(昨年12月の記事参照)インクをふんだんにまきちらしていることになる。

これだけまきちらかせば、インクは大量に消費されるし、こうして吸収パッドもすぐに満杯になる。しかも、選択肢は実質的に2社しかないのでまたそのメーカーのプリンタを買うはめになるのである。どう転んでもメーカーは儲かることになる。本当にメーカーにとって都合よいシステムになっているものだ。

ということで、結局買い替えとなった。プリンタは一時期かなり進歩したが、ほぼ成熟してしまい、毎年の違いはそれほどないと思う。無線LANに対応しているので、どのパソコンからでも印刷できるようになったのがメリットといえばメリットである。ちなみに、古いプリンタは故障しているということで、ハードオフでも買い取ってもらえなかった。タダなら引き取るとのこと。どうせ修理して売るのだろう。

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小浜の町並みと観光客

2012-06-18 | まちづくり






ちょっとした所用があり、小浜に行ってきた。昼を食べようと思い、昔行ったことのある三丁町の「酔月」を目指した。ここは、町家風の料亭のような感じの店で、お昼はリーズナブルに食べられたはず。ところが、行ってみると閉まっている。定休日などではなくて、どうも店を辞めた感じである(後でホームページを見るとちゃんとメニューも表示されており、よくわからないが)。

このあたり、かつて遊郭のあったあたりだそうで、古い風情を残した町並みになっており、散歩にはいい感じなのだが、だれ一人歩いていない。確か鯖寿司などを売る店もあったはずなのだが、閉まっている。近くの有名な「ほり川田村長」の昼食も魅力的であったのだが、こちらもランチは辞めてしまったようで、残念である。

一方、市内の中心部(住所は不明)には、新しく復元された町並みが現れている。こちらはいかにも復元であるが、電線も地中化され、外観はまあ統一されている。ところが、普通なら「和」の雑貨とか地元の海産物とかの店がありそうなものだが、年配者用の衣料品や履物(靴屋という感じではなく)の店などしかなく、これ以上ないほどのミスマッチである。

さらに、駅前に向かうと廃墟のようなビルが点在しており、見るも無残である。小浜は、海や歴史など観光要素も多く、ポテンシャルは高いはずなのに、すべて点在しており、残念である。いろいろ事情はあるだろうが、1箇所に集め、町並みとあわせて売り出すことができれば、観光客は増えると思うのだが。(写真は新しい復元町並みと、ほり川田村長、それに駅前の廃墟です。)

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アオッサ駐車場の営業時間と料金が変更される

2012-06-15 | まちづくり




福井駅東口の再開発ビル「アオッサ(AOSSA)」の駐車場の営業時間と料金が変更になるようだ。45分までだった無料時間が30分までに短縮され、桜木図書館などが利用しにくくなる。図書館で本を借りるには30分では短いし、県や市の機関で用事をするにも慌しい。ほかに例のない貴重な45分だったのだが残念である。

また、営業時間が短くなる。朝は6時半からだったのが、7時半からとなる。営業コストの削減なのか、通勤客(1日利用客)の排除なのか。出張などの際に重宝していたのだが、これでほぼ使えなくなるだろう。夜も0時過ぎまでやっていたのが、23時半までになる。

このアオッサ、1日1000円のキャップが設定されており、通勤者や出張者などに人気であった。周辺の1日800円の駐車場は早々に埋まってしまうため、出遅れた車がアオッサに流れていたのだ。この1日利用者の車が、アオッサの会議室などを利用する一部の市民からは気に入らないのである。(この問題については、今年の1月にも書いたのでごらんください。)

管理者も迷走しており、アオッサの利用者以外の車はお断りすると看板が出ているのに、駐車場の営業時間はアオッサ本体よりはるかに長く、1日料金や泊まり料金まで設定されているのはどう解釈すればいいのだろう。支離滅裂である。喫茶店を1回利用すれば1日利用できるということだろうか。公共施設の駐車場なのによくわからない。

まあ、この変更で、利益が上がればいいのだが、短時間客しかいなくなり、たぶん真逆になると思う。福井駅前の駐車場は1日客で満車の駐車場(リパーク、東口立体など)と、ガラガラの駐車場(県営地下、市営地下など)に分かれている。それにしても、福井駅前は、ここでも迷走状態である。

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福井駅西口再開発はどうなってしまうのだろうか

2012-06-13 | まちづくり




JR福井駅西口再開発ビル建設に向けた組合の設立総会がこのほど開かれた。報道によると、「今後、商業施設と住宅部分の実施設計を来年3月までに策定する。再開発ビルは来年10月をめどに着工、28年度中のオープンを目指して本格的に動き出した。」とのことである。

本当に長い道のりである。最初はホテルを誘致すると言って計画倒れに終わり、次に市民会館(能楽堂だったか。)を移設すると言って自ら撤回、さらに、NHKを誘致したと言っていたのにドタキャンされ、今度は、プラネタリウムを作るとのことである。パブリックコメントで108件の意見があったのに、みごとに何も反映されていない。

今やだれが見ても、「県都の玄関口にふさわしい、賑わい交流拠点の形成」というコンセプトからは大きくかけ離れたものになっていることは明らかである。名古屋やお台場にあるようなプラネタリウムならまだしも、どうせ中途半端なものに違いない。マンションも市街地中心部にいくつもできており、すでに飽和していると思われる。

市長でさえ、議会で「代替策がない中で、今もう一度ここで足踏みをした議論をしていても先には進んでいかない。」と述べており、すでにあきらめムードである。市役所職員の政策形成能力がないのか、それとも市議会に足を引っ張られているのか。市長も気の毒だが、110億円かけてこれでは税金を支払っている福井市民には納得がいかない。

今の西口地区は、駅の目の前に空き地が広がる一方で、廃墟となったビルとみすぼらしいアーケードが残り、福井の恥である。なんでこうなってしまったんだろう。関係者が自己の利益だけを主張する中で、すっかり時代に乗り遅れてしまった。そうした中で、なぜか施工業者だけは竹中工務店に決まっているというのが不思議である。

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生活保護不正受給問題を考えてみる

2012-06-11 | 社会問題

お笑いタレント「次長課長」の河本準一氏にかかる生活保護「不正」受給問題で、生活保護問題が脚光を浴びている。立場もあり、賛否両論いろいろで、そんな甘いのなら自分ももらいたいというものまであるが、今の日本の状況で、必要のない人にまで生活保護をする余裕はないだろう。

生活保護は、もちろん憲法25条の「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」から生まれたものであるが、民法は730条で「直系血族及び同居の親族は、互いに扶け合わなければならない。」と規定する一方で、第877条で「直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養をする『義務』がある。」と規定する(夫婦については別に752条に規定がある。)。

さらに、生活保護法第4条は、「保護は、生活に困窮する者が、その利用し得る資産、能力その他あらゆるものを、その最低限の生活の維持のために活用することを要件として行われる。」、「民法に定める扶養義務者の扶養及び他の法律に定める扶助は、すべてこの法律による保護に優先して行われるものとする。」と規定している。

したがって、まずは「夫婦、直系血族及び兄弟姉妹」の扶養が生活保護に優先すべきというのが一般的な認識であり、申請者自身が「扶養を受けられないこと」を証明あるいは疎明するのは必要だろう。どのような状況でどの程度扶養すべきかは、相互の関係と、判例や社会通念によることになるだろうが。

制度論としては、まずは、金額が、国民年金や最低賃金より高いというのが問題である。これは生活保護の関係団体も認めているので、事実であろう。これでは働く気にならない人が増えるのも当然である。また、一度認定を受けると、有効期間がないのでよほどのことがない限りずっと保護を受けられることになる。

また、報道によると、生活保護が支給されると、貧困ビジネス業者が介在したり、即座にパチンコや酒・タバコなどに消費されてしまうことが多い。現物給付にするのも一案であるが、役所の手間がかかるし、電子マネーあるいは金券にしてはどうだろうか。食料品スーパーとか、特定の業種で特定の金額しか使えなくするのだ。

本来、障害や病気、あるいは高齢のために働けない人が対象であったはずの生活保護制度であるが、NHKスペシャルの「生活保護3兆円の打撃」によると、これを厚生労働省が3年前、一片のタダの「課長通知」に「単に稼働能力があることをもって保護の要件を欠くものではない。」と記載し、働ける人にも出せるようにしたのが根本的な間違いであったようだ。政治家や役人の思いつきは百害あって一利なしである。

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AKB総選挙を学問的に考えてみると

2012-06-07 | 社会問題

国民的行事、AKB48の総選挙があった。今回はテレビで生中継され、視聴率は最高で28%だったそうだ。まさに紅白歌合戦並みである。結果についてはさほど興味はない(少しあるが。)ものの、いろいろ考えることができる興味深いイベントであった。(以下の考察はかなり怪しいのでその道の専門家の方はお許しください。)

経営学的には、よくできたビジネスモデルだと思う。ご承知のとおり、最新のCD「真夏のSounds Good」を買った人だけが投票権を得ることができる。1人で大量に買い込む人もいたりして、売り上げは200万枚になるのではとも言われている。秋元氏の利益はいかばかりかと思うが、それはさておき、この不況の中、経済効果としてもかなりのものである。

マイケル・サンデル教授の政治哲学(実態は倫理学か)的には、同氏の著書"What money can’t buy"(それをお金で買いますか)にあるように、投票権をお金で買うということに関し、市場の道徳的な限界が問題になる。サンデル氏の答えはわからないが、結局は社会通念がこれを許容するかどうかにかかっているのだろう。

法律学的にはどうだろう。明らかな金権選挙であるが、もちろん公職選挙法とは無関係である。コンプガチャで有名になった景品表示法上はかなり怪しいが、まず、中身が決まっているので、「懸賞」ではない。また、選挙権はそれ自体が「物品、金銭その他の経済上の利益」とは言えないと思うので、「景品」には当たらず、セーフと解する。

社会学(社会心理学かも)的には、「会いに行けるアイドル」という設定(今やもう行けないけど)で、ヲタ、いや違った、ファンとの関係を築く。ヲタ、いやファンにしてみれば、自分が応援するアイドルが順位を争い、自分の投票で順位が左右される(と錯覚する。)。順位が上がってほしいような、自分だけのものでいてほしいような、という感じで、ヲタ、いやファンは発狂寸前である。

それにしても、メンバーのみなさんのコメントがしっかりしている。計算された演出に自分の考えを織り交ぜ、練習を重ねたものと思えるが、いずれにせよ人前であれだけ話せるのは立派である。呼びかけの手ごたえ、プレゼンテーション能力。特に、篠田麻里子のコメントは上から堂々としており、かっこよすぎて貫禄を感じさせるほどだった。

ちなみに、この生中継、最初から尺の計算を間違っており、下位ほどコメントの時間が長かった。間に合うのかなと思っていたら、やはり1位の大島のコメントの途中で放送時間が切れ、ゲストの前田のコメントも放送されなかった。生放送とは言え、これは相当叩かれるだろう。

ところで、指原の躍進はよくわからないが、大分出身の指原を大分市が応援している。いっそAKB「47」にして、各都道府県の代表にしたら、甲子園以上に盛り上がるだろう。チーム北陸とか九州とか。人口が違うので、CDの購入で選挙権を与えるという部分は工夫が必要だが。まあ、それよりも、本物の総選挙がこれだけ盛り上がればいいのだけれど・・・。日本は平和だ。

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