今年も、高校生クイズ選手権が放送された。決勝に進出できるのは8チームで、福井県代表の福井高専は、30問中21点と健闘したが、21点のチームが3チームあり、同率7位であったのに結果的に9位となって決勝進出はならなかった。決勝に進出すれば、番組での露出も飛躍的に増え、教育力を自慢する福井の宣伝になったのに、残念なことである。
同率7位となったのは福島県の会津なんとか高校と、千葉県の県立(市立ではなく)船橋高校である。テレビ的に、被災地福島の高校と、野田首相の出身校という県立船橋の決勝進出となったのかなと思ったが、それはちょっとうがちすぎで、どうやらネット予選のときの成績で決まったらしい。本当かどうかはわからないが。藤島や高志、武生など、並み入る進学校を抑えての連続出場だったのに残念だ。
ちなみに、その8位通過の県立船橋高校、サッカーで有名な市立船橋と偏差値20も違うのに混同されがちだし、MCが紹介するごとに野田総理大臣の母校と言っていた。これって野田総理大臣は後輩の活躍がうれしいだろうけど、彼らはたぶんうれしくないだろうな。昔は総理大臣を輩出したというのは母校の誇りだったが、ハトちゃん以降ちょっと微妙になってしまった。
ところで、この番組を見て、毎年思うことがある。見ていても、ある程度知的好奇心は刺激されるし、出場する生徒の知性の高さには感心するが、番組の作り方がひどすぎる。まずは、問題の解説がほとんどないこと。どうせ視聴者なんかわからないだろうという態度が見え見えである。わからなくても(実際ほとんどわからないが)知りたいニーズはあるのだ。
それに、芸能人が見ていてコメントを言うのだが、そのクオリティの低いこと。頭が悪いなら悪いでもう少し気の利いたコメントがあると思うが。純粋にクイズを楽しみたいのにジャマなだけである。大学教授も何人も呼ばれているのだが、問題の解説をするわけでもなし、高校生のレベルを超えた問題ですね、と言うだけ。しかも、金を出せばいいものでもないが、優勝賞金3人で2000ドルって、今どきないだろう。しかもドル建てってなぜだろう?
ところで、この福井大会、番組ホームページの写真を見ると、かなり閑散としていて笑えるほどだ。まあ、写真の撮り方にも大いに問題があると思うが。しかし、こうしてみると、当たり前だが、福井は高校野球と同じく、全国大会出場にはかなり有利なように思えるが、高校野球と違い、このために県外から進学する生徒はどうやらいないようだ。喜ばしいことである。
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