つぶよりのつぶやき The Twinkling Twitter

福井を愛するがゆえに、地域や身の回りのいろんなことに勝手にコメントしています。

はじめに

福井を中心に、地域や身の回りのことに勝手にコメントしています。話題はいろいろですが、基本は福井への愛です。福井とあまり関係ない話もありますが、それは福井人としての視点ということでご了承ください。 なお、当然ですが、このブログの内容については、stanzaが所属する組織(公表していませんが)の考え方とは無関係です。 ブログランキング参加中=いいね!と思っていただけたらクリックをお願いします

福井・池田町の魅力を再認識

2012-09-30 | まちづくり






福井県でもかなり山間部にある池田町に行ってきた。行ってきたきっかけは、近くのショッピングセンターに福井県池田町のアンテナショップがあり、家人がたまたまそこで買い物をしたら、抽選で池田町にあるそば道場の1000円券が当たったことである。せっかくなので出かけてみたわけである。予想されたことではあるが、結局1000円の何倍も池田町内でお金を使ったので、池田町の試みは成功したわけである。

池田町へは福井市街地からは50分ぐらいかかる。人口3000人を切りそうな勢いなのに、市町村合併もせずにがんばっている町である。高齢化率は40%近いのに、要介護認定率はきわめて低く、要は元気なお年寄りの町である。基本的に峠越えなので、福井県民でもあまり行ったことのない人は多いと思う。町に信号機が1箇所しかないというのが伝説になっているが、この日も1箇所しか確認できなかった。

そば道場は、池田町の中心部(といっても特に市街地があるわけでもないが。)からさらに山奥に入ったところにある。古い民家を利用したもののようで、田舎らしいいい雰囲気である。外国人の方もいた(残念ながらうどんを食べていたが)。おろしそば1杯500円とリーズナブルであるが打ち立てのようでとても美味である。予約すればそば打ち体験もでき、2700円で7人前のそばができるそうで、一度やってみたいものだ。

そのすぐ近くに「かずら橋」があり、これが最近では恋人の聖地のように言われ、カップルが何組か渡りに来ている。ただし、通行料は1回300円と意外に高い。橋は、足元の隙間はかなり広いし、揺れるので結構スリルがある。落ちることはないと思うが少なくともつまづきそうだ。足元は足羽川の清流が美しい。街中には農産物や木工品の販売所、蕎麦屋などもあり、県外ナンバーの車も多い。池田町はなかなかがんばっている。

ところで、池田町のポスター(12枚シリーズ)は、日本観光ポスターコンクールで優勝したらしく、絵葉書でも売っていた。地方の町レベルだとありきたりのポスターが多い中で、なかなか印象的な作品である。「先祖代々農耕民族」という開き直りがすばらしい。相当なお金がかかっていると推測するが、ポスターを見ているとなんとなく池田町に興味が出てくるではないか。特に都会の暮らしをしている方には魅力的だろう。なかなかの英断である。ほかのポスターもぜひごらんください。

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スマートフォンにしてよかったことは?

2012-09-27 | 生活・モノ

スマートフォンにしてしばらく経ち、ようやく少し慣れてきた。スマートフォンにしてよくなかったことは、もちろん通信費が数倍になったことであるが、それ以外に、電話がかけにくいこと、メールが使いにくいこと、操作を間違えやすいこと、電池があっという間に減ることなどである。特に肝心なときに通信できないのでは話にならないので、常に携帯用充電器を持ち歩いている状況である。まあ、電話機としては失格である。

多機能であるため、一つひとつの機能を利用しようと思うと使いにくいのはある程度想定の範囲であるが、せめて電話やメールぐらい簡単にできるようにしてほしかった。かつては、電話は短縮ダイヤルを使えばほぼ2タッチでかけられたのに、今や5タッチほど必要である。メールもずいぶん階層が深く、なかなかたどり着かない。別のアプリを使えばもう少し簡単にはなるのだが、それってちょっと変ではないだろうか。

ちなみに、ソニーの端末は、ドコモの標準仕様にソニーの仕様を足したような仕様になっており、電話や連絡先のアプリなど、いろいろなアプリが2種類ずつ入っていて、しかもどちらも使いにくいという無駄な仕様になっている。そのほかにも使いそうにないアプリがたくさんインストールされている。ひと昔前の無駄なソフトが何でも入っている初心者用パソコンのようなもので、ジャマ以外の何者でもない。やっと少しアンインストールできるようになった。まだまだ発展途上である。

ところで、よかったことはあまりないが、いつでもネットにつながるという安心感は高価な通信料の対価として当たり前なので別として、スケジュールがグーグルカレンダーを介してパソコンと同期できるようになり、勤務中でも外出中でも家でも簡単に入力や確認ができるようになったことである。といっても、そうなるまでには別のアプリの導入など、かなりのハードルがあり、いまだに微妙に思うように行かないのだが。(写真では予定が入っていないが決してヒマなわけではありません。)

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ドラマ「ドロクター」に地域医療を思う

2012-09-24 | 社会問題




先日、NHKで前後編に分けて放映された「ドロクター」というテレビドラマを見た。福井県は嶺南地方の山奥、名田庄診療所に勤務するドクター・コトー、中村伸一医師の物語である。ドロクターというのは、「どろくた」(やんちゃという意味だそうだ。)という方言とドクターを掛けた言葉らしい。研修医で派遣された名田庄村(今はあの大飯原発再稼動ですっかり有名になったおおい町になっている。)で、地域医療に賭けた医師の物語である。

中村先生は、名田庄村を在宅医療の先進地にしてしまった。医師がたった1人の診療所で日夜勤務することには本当に頭が下がる思いである。福井県では、自宅や住み慣れた地域で自分らしく生きる「エイジング・イン・プレイス」を目指しているようだが、まさにその理想の形である。さらに、先生はこれを全国に広げる「全日本名田庄化計画」という壮大な計画を持っているそうだ。

中村医師とは仕事で一度お会いしたことがあるが、とても気さくな方である。あちらはたぶん覚えていないと思うが、看護師を目指す若い人たちに交じって講演も聞かせていただいた。先生の講演は随所にユーモアを交え、退屈とは無縁で、感動的なものであった。看護師を目指す学生たちも、一層その志を高めたことと思う。地域医療は、医師不足、看護師不足が続いており、少しでも増やさないといけない。

ドラマは、随所に名田庄村の風景が散りばめられているものの、残念ながらそれはあらかじめ撮ったビデオ映像のようで、ロケ地は福井ではなく、茨城とか山梨であるようだ。テレビドラマは映画とは違い、出演者のスケジュールや予算の関係で、ロケバスで日帰りできるのが条件なのであろう。こればかりはいくら新幹線が開通しても無理だろう。まあ、見ている人は名田庄村だと思ってみているだろうからそれでいいのだけれど。

ドラマだけ見ていると都会から来た医師のような印象を受けるが、先生は三国の生まれで、福井県立藤島高校卒業の、生粋の福井県人である。ドラマの主演は、本物とは少しイメージが違う(失礼)、小池徹平と木村文乃で、それに、イッセー尾形がなかなかいい味を出している。徹平クンの演技がイマイチであるが、まあ、「白い影」の中居クンの医師役よりは少しは医師らしいだろう。むしろSMAPの草なぎクンあたりが適役だったのではと思うが。

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ほんとに久しぶりの海遊館

2012-09-20 | 旅行・交通




大阪・天保山の海遊館に行ってきた。開館から20年ほど経つらしく、当時は斬新な水族館だったが、最近は新しく開館したところに押されてちょっと地味な感じである。あのころは、葛西臨海水族園や名古屋港水族館、八景島シーパラダイス、しながわ水族館、鳥羽水族館(移転)などが相次いで開館し、ちょっとした水族館ブームであった。ちなみに、特に水族館好きというわけでもないが、このあたりは全部訪れている。

今回行ったのは、特に海遊館に行きたかったわけではなく、天保山に近いIKEA鶴浜(福井からだと神戸よりこちらの方が近い。)に行った帰りにちょっと寄ってみただけである。IKEAから天保山はかなり近く、有料の(現金で100円とられる。)なみはや大橋を渡って10分ぐらいである。3連休で混んでいるかと思ったが、駐車場は意外に待ち時間なしで入れ、チケット売り場も閑散としている。

ということで、ここまで来たのならということで2000円を支払い入ってみると、なかなかの混雑で、人気のある水槽の前は人混みであまり見えないほどである。家族連れにはいまだ結構人気で賑わっているのだ。現在でも規模としてはかなり大きいと思うが、施設はちょっと古さが目立ち、アクリルなどかなり傷が付いている。ジンベエザメも大きいのがいなくなってしまい、ちょっと寂しい。

ところで、隣の天保山マーケットプレイスは現在ではあまりおしゃれな場所ではないが、新しく「なにわ食いしんぼ横丁」というのができていた。昔の町並みを再現したようなところに、たこ焼きやいか焼きなどの店が並んでいる。お好み焼の「ぼてぢゅう」もあった。その向こうに、全周映画をやっていたサントリーミュージアムIMAXシアターというのがあったはずだが、なくなってしまったようだ。時代の流れだろうか。

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コメダ珈琲に行ってみると

2012-09-18 | グルメ




コメダ珈琲が家の近くにできたので、早速行ってみた。福井県ではたぶんこれで3店目である。コメダは名古屋が発祥だそうで、今や全国に400店舗以上もあるそうだ。開店3日目ということでなんと朝から行列ができている。昔、マクドナルドが福井に初めてできたときも確か行列だったはずだ。ちょっと恥ずかしいがここまで来たので一応並ぶことにする。

10分ほど待って入店できた。ログハウスっぽい内装で、席もわりとゆったりとしており、普通の日ならゆっくりできそうだ。あまり期待していなかったが、肝心の珈琲の味もなかなかいける。モーニングサービス発祥の地、名古屋の店だけあって、朝はトーストとゆで卵が無料でつく。せっかくなので、名物というシロノワール(クロワッサン生地の上にソフトクリームが載っている。)を注文したが、こちらもおいしい。

ところで、福井には地元資本のユトリ珈琲店がある。こちらも福井に3店舗ほどあり、コーヒーの値段もコメダとほぼ同じである。席もゆったりしているし、アラレ的なものが付いてくるのも同じ。朝はやはりトーストと卵のモーニングがあり、ユトリはセルフサービスのスープもついている。両者はなかなかのライバルである。コーヒーの味もいい勝負だろう。どちらかというと、ユトリがコメダをまねたのだろうが。

コーヒーチェーンと言えば、スターバックス、タリーズなどのシアトル系があるが、カプチーノとか飲んでみても雰囲気だけで年のせいかそれほどおいしいとは思わない。ということで福井ではほぼ行かない。ドトールやUCC、福井ではニシムラもあるが、そっちの方が普通のコーヒーが飲めていい。札幌で行ったが、宮越屋珈琲も喫茶店ぽくていい感じだ。しかし、何と言ってもコスパではマックだろうね。

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福井のヴィレヴァン、空中ブックスの謎

2012-09-15 | 生活・モノ

福井のヴィレッジヴァンガードともいうべき「空中ブックス」が鯖江に移転してしまった。今まで結構家の近くで便利だったのに残念である。一瞬、なくなってしまったのかとも思ったが、そうでなくてよかった。あまりにとんがっているショップだったため、いつまであるか心配だったのである。

空中ブックスといえば、ホームページによると、「クレイジーな雑貨と本を扱っている本屋であり雑貨屋です。輸入雑貨や、ステーショナリー、インテリア雑貨、輸入TOY、ポスター、時計、サブカル本、デザイン書、など見てるだけで楽しくなるようなモノであふれかえっているお店です。」とのことである。

クレイジーとまでは思わないが、特徴ある品揃えであることは間違いない。特に、本の品揃えはなかなか秀逸である。置いてある本は某K木書店の何十分の一の冊数だと思うが、こちらの方が買いたい本ははるかに多い。それに、本に付けられている手書きPOPのコピーがだれが作っているのかすばらしい。ただし、このPOP、昔はもっとたくさんあったような気がするのだが。

ヴィレヴァンは、福井に2店舗できたが、どうにも知性がなく、何度も入る気にはならない。まあ、年齢的にも入れないのだが。その点、空中ブックスはある意味知性が感じられ、客層も広いようだ。ところで、鯖江に引っ越しても店の広さなどあまり変わらないように思えるのだが、わざわざ引っ越す意味はあったのだろうか。まあ、前と違って、ビル自体はかなりおしゃれなものなのだけれど。

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ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか~フォントの話

2012-09-11 | 生活・モノ




「フォントのふしぎ=ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?」という本を読んだ。高級ブランドの美しいロゴは一から作り込まれているのだと思っていたが、意外にも既存のフォントをそのまま使っているケースが多いことがわかった。日本ではそういうわけにはいかないと思うが、欧米のフォントはそれ自体が美しく作られているからだろうか。

例えば、ルイ・ヴィトンのロゴはすっきりと美しいおなじみのものだが、futuraというありふれたフォントを使っているそうだ。ありふれたといっても、windows機には入っていないので再現できないが。ただ、普通に書けば普通になってしまうものを、文字間を少し空けることにより高級感をかもし出しているのだそうだ。言われてみると確かにそんな気もする。(写真参照、文字間の違いを見てください。)

ところで、なぜロゴの本など読んでいるのかというと、ちょっと仕事がらみでロゴを作らなければならないからである。といっても、もちろん自分で作るのではなくデザイナーに依頼するのだが、美しいロゴタイプにするには、クライアントとしても知っておくべきことがあると思い、研究しているのである。ロゴの出来が結果を左右することも多いはずである。

それにしても、こうした微妙な感じを説明するのはなかなか難しい。わかる人にはわかってもらえるが、わからない人には絶対にわかってもらえないような気がする。一見、既存のフォントを使って素人でも作れると誤解されがちである。当社はそうではないと思うが、理解のない社長や上司などだと、こんなものになぜ金をかけるのか的な議論になりがちである。このあたりの感覚が雑な人とはあまりお友だちになりたくない。

ところで、いつも思うのだが、日本語ワープロ「word」で文書を作っているときに英字や数字を打つと、デフォルトだと「century」というフォントになってしまう。大きさやイメージなど、日本語(特にデフォルトのMS明朝)とのバランスが悪く、あまり好きなフォントではない。まあ、勝手に変更すればいいのではあるが、arialとかを使うと今度はちょっとわざとらしい仕上がりになってしまう。なかなか難しいところである。

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アイスコーヒーのよもやま話

2012-09-09 | グルメ




缶コーヒーと普通のコーヒーはまったく違う飲み物であるという話はよく聞くが、アイスコーヒーという飲み物もまた普通のホットコーヒーとは違うような気がする。本来は同じもののはずなのだが、ブラックだとちょっと飲みにくいし、甘いのももっといやだし、それより、これまであまりおいしいアイスコーヒーというものに出会ったことがないのだ。

ということで、店によって当たり外れも大きいこともあって、夏でも喫茶店やカフェではあまりアイスコーヒーは注文しないことにしている。石川県のある市の駅前の喫茶店(店構えからしてちょっとどうかと思ったのだが待ち時間がありやむを得ずはいった)で、外が暑かったのでアイスコーヒーを注文したときなど、ちょっと得体の知れない味で、大部分を残してしまった。

また、先日、難波のスイスホテル大阪のコーヒーショップに入ったとき、この日も暑かったのでついアイスコーヒーを注文してしまった。このアイスコーヒー、なんと税サ込みで1300円である。正確に言うと、1100円にサービス料10%と消費税5%だったと思う。失礼ながらスイスホテル程度でここまで強気の価格とは思わなかった。難波のターミナル直結で、ほかにまともなホテルが近くにないからだろうか。まあ、これまでの中で一番おいしいアイスコーヒーではあったが。

ところで、丸福珈琲店という伝統ある喫茶店が大阪千日前にあり、梅田の大丸にある支店に行ってみたが、ちょっと京都のイノダコーヒ(コーヒーでなくコーヒ。最近では東京にもある。)の独特のコーヒーに似た質感である。いわゆる濃いコーヒーに砂糖とミルクをたくさん入れて飲むスタイルである。最初は抵抗があるが、慣れるとクセになりそうな味である。(飲んだのはアイスコーヒーではないのですみません。)

その丸福珈琲店のアイスコーヒー(1リットルパック入り)が近所のスーパーに売っていたので買ってみた。家で飲むアイスコーヒーはいつもは特売で98円のブレンディなのだが、こちらは微糖のエスプレッソが398円で、無糖のオリジナルが498円。お値段5倍である。確かにうまいが、5倍うまいかと言われると疑問である。マクドナルドの言うように、コーヒーの価値は値段だけでは決まらないようだ。マックのコーヒーの味はあの値段を考えるとすばらしい。

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福井の労働環境に希望はあるか

2012-09-06 | まちづくり

先日の福井新聞に、福井の希望シリーズとして、福井には働きやすい環境があるという記事が出ていた。いわく、福井出身の県外在住者は帰ろうにも地元には仕事がないと言うが、県内にいる人は県外に比べれば働いている傾向がずっと高い。すなわち、福井は仕事こそ減っているが、働きたい人が働き続けられる環境があるとのことである。

福井の対外的な宣伝としてはそう言ってもいいだろう。必ずしもウソではないのだから。しかし、福井の就業率が高いのは、たぶん女性の就業率が高いことと、社長が多い=自営業が多いこと、大学生が少ないことが主な理由であると思われる。Uターンする価値のある仕事がたくさんあるかどうかとは別の話である。

福井の教育力を背景に、高い学力を身に付け、県内の大学では物足らず、実力に合った県外の大学で学び、さて福井で就職をと思ったときに、どんな仕事でも就ければそれでいいと思うだろうか。努力と引き換えに身に付けた知識や能力にふさわしい企業に就職したいと思うのは当然であろう。

そうしたときに、たぶん公式には認められないのだろうが、福井県にはそういうニーズに耐え得る企業が少な過ぎると思う。もちろん優れた技術を持つ企業や急成長している企業はたくさんあるのだが、大学生の目はそうしたところにはなかなか向かないのだ。「魅力のある」就職先が必要である。

どれだけ教育力が高く、どれだけ優れた人材を育てても、それが大学進学と同時に都会に流出し、そして都会で働き続け、働けなくなったころにしか福井に戻って来ないのでは福井にとってほとんど意味がない。福井は単なる都会のための人材と電気の供給地だろうか。しかも都会からまったく感謝もされていないのだ。

ふるさと納税は、所得をふるさとに還元するためのよい制度であると思うが、その程度ではとても追いつかない。都会と地方の富の再分配を真剣に考える必要があると思う。そして、その富により、発展を目指す必要がある。働きやすい環境があるという希望を持つのはいいことだと思うが、事実から目をそらして、幻想の上に立って物事を考えても発展はないだろう。

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福井高専、よくやった高校生クイズ選手権

2012-09-03 | 教養・娯楽

今年も、高校生クイズ選手権が放送された。決勝に進出できるのは8チームで、福井県代表の福井高専は、30問中21点と健闘したが、21点のチームが3チームあり、同率7位であったのに結果的に9位となって決勝進出はならなかった。決勝に進出すれば、番組での露出も飛躍的に増え、教育力を自慢する福井の宣伝になったのに、残念なことである。

同率7位となったのは福島県の会津なんとか高校と、千葉県の県立(市立ではなく)船橋高校である。テレビ的に、被災地福島の高校と、野田首相の出身校という県立船橋の決勝進出となったのかなと思ったが、それはちょっとうがちすぎで、どうやらネット予選のときの成績で決まったらしい。本当かどうかはわからないが。藤島や高志、武生など、並み入る進学校を抑えての連続出場だったのに残念だ。

ちなみに、その8位通過の県立船橋高校、サッカーで有名な市立船橋と偏差値20も違うのに混同されがちだし、MCが紹介するごとに野田総理大臣の母校と言っていた。これって野田総理大臣は後輩の活躍がうれしいだろうけど、彼らはたぶんうれしくないだろうな。昔は総理大臣を輩出したというのは母校の誇りだったが、ハトちゃん以降ちょっと微妙になってしまった。

ところで、この番組を見て、毎年思うことがある。見ていても、ある程度知的好奇心は刺激されるし、出場する生徒の知性の高さには感心するが、番組の作り方がひどすぎる。まずは、問題の解説がほとんどないこと。どうせ視聴者なんかわからないだろうという態度が見え見えである。わからなくても(実際ほとんどわからないが)知りたいニーズはあるのだ。

それに、芸能人が見ていてコメントを言うのだが、そのクオリティの低いこと。頭が悪いなら悪いでもう少し気の利いたコメントがあると思うが。純粋にクイズを楽しみたいのにジャマなだけである。大学教授も何人も呼ばれているのだが、問題の解説をするわけでもなし、高校生のレベルを超えた問題ですね、と言うだけ。しかも、金を出せばいいものでもないが、優勝賞金3人で2000ドルって、今どきないだろう。しかもドル建てってなぜだろう?

ところで、この福井大会、番組ホームページの写真を見ると、かなり閑散としていて笑えるほどだ。まあ、写真の撮り方にも大いに問題があると思うが。しかし、こうしてみると、当たり前だが、福井は高校野球と同じく、全国大会出場にはかなり有利なように思えるが、高校野球と違い、このために県外から進学する生徒はどうやらいないようだ。喜ばしいことである。

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