ずいぶん時間がたってしまったが、DSでドラクエ9が発売され、かなり売れているらしい。
内容のことはさておき、2つほど言いたいことがある。
ゲームをあまりやらない人にとっては何のことかわからないかもしれないのでご了承を。
一つはセーブ(途中経過の記録)が1つしかできないこと。
これまでのドラクエ(というよりほとんどのゲーム)は、セーブが3つできたのである。
これはユーザーにとって極めて重大なことであり、すなわち、ソフトが人の数だけ必要ということを意味する。
これまでのように兄弟で1つソフトを買って、別々にゲームを進めることができなくなった。
一家に2本も3本も同じソフトが必要になったのである。
セーブを複数できるという仕様が技術的に不可能とはとても思えないので、これはゲーム会社の経営戦略であろう。せめて、2本買ったら2本目は半額とかにするべきではないだろうか。
もう一つは、すれ違い通信と呼ばれるものである。
このソフトには、実際に近くでドラクエをやっている人と自動的に通信してコミュニケーションをとるシステムがある。
通信すると、メッセージを伝えたりでき、その人数が多くなるといいことがあるのだが、特に、その人の持っている宝の地図をもらうことができることから、人混みに行ってすれ違い通信をする人がとても多い。
価値のある特定の地図については、新型インフルエンザのように広がっているらしい。
ところが、当たり前のことではあるが、都会ではあっという間に何人もの人とすれ違い通信ができるのに、福井のようなところではほとんどできないのだ。
ITの最先端であるゲームの世界でも、リアルにこんな都市と地方の格差が出るとは罪作りなソフトである。
周囲の騒音や電波状況に反応するなど、地方の人ほど有利になるゲームが考えられないかな。