つぶよりのつぶやき The Twinkling Twitter

福井を愛するがゆえに、地域や身の回りのいろんなことに勝手にコメントしています。

はじめに

福井を中心に、地域や身の回りのことに勝手にコメントしています。話題はいろいろですが、基本は福井への愛です。福井とあまり関係ない話もありますが、それは福井人としての視点ということでご了承ください。 なお、当然ですが、このブログの内容については、stanzaが所属する組織(公表していませんが)の考え方とは無関係です。 ブログランキング参加中=いいね!と思っていただけたらクリックをお願いします

書店バブル論争に思う

2010-08-31 | 教養・娯楽
ブックファーストの店長が、「書店バブル」についてブログに書いている。引用すると、「書店の中の、新刊台やらランキング台やらフェア台やらいたるところに露出を増やし、その露出がゆえに書店員にあきられ、また出版点数が多いためにお客さんに選択ばかりを強い、結果弾けて身の丈に戻っていくのが書店バブル」だそうである。

池上彰氏、茂木健一郎氏、勝間和代氏などが例に挙げられ、店長氏いわく、出版点数が増えるにつれて1冊1冊のつくりが雑になり、文字の大きさが大きくなり、内容が薄くなってくるそうである。

まさにそのとおりだと思う。池上氏など、テレビで見ていて感じもよく、解説もわかりやすいので本を手にとってみると、ちょっとこの程度なら自分でも書けそうな(錯覚だが)気がして買うのをやめた。勝間氏の本ははじめから手にとる気にもならないが。

ところで、この店長のブログに、指摘された2人が反応し、自身のブログで意見を出している。基本的に著者にはどうにもならないし、チャンスがあればバブルに乗るという感じの意見であるが、一方で、指摘されていないものの、内田樹氏が自身のブログで意見を出し、出版を一部ストップするとのこと。ネット上でなかなかの論争になっている。

まあ、テレビなどでも同じで、どのチャンネルを見ても同じようなタレントが出ていたり、同じような内容であったりする。柳の下にドジョウ商法は昔から定番であろう。それにしても、同じ本でも分野は違うが、西村京太郎氏も相変わらずトリックと言えないようなトリックを使い、列車名だけ違うミステリーを数多く出しているが、これもバブルなのかな。

富山と福井を比較してみると(特に交通編)

2010-08-29 | まちづくり
福井、石川、富山を北陸3県といい、何かと比較されるが、イメージとしては、まあ石川は別格であり、福井と富山とくらべてどうよという感じである。ただし、人口は、県全体では石川・富山は接近しているのに対し、福井は大きく引き離されている。

県庁所在地駅前の発展度は現状では似たようなものだと思うが、富山は駅の改築工事真っ盛り。新幹線が来ると変わってくるだろう。それと、前に書いたように、富山は中心街が離れていることもあり、路面電車など市街交通が発達している。ちなみに、百貨店は仲良く1つずつだが、民放の局数は富山が1つ多い。

決定的な違いになるのは、県外とのアクセスである。東京までの所要時間では現状JRではほぼ互角であるが、富山は便利な場所に空港があり、東京へ毎日6往復飛んでいる。北陸新幹線が金沢まで来ると飛行機はなくなるかもしれないが、東京への所要時間では圧倒的な差をつけられる。

それと、富山・金沢間には高速バスが走っており、1日20往復もある。所要時間は約60分、料金も片道900円とJRより安くて速い。これに対し、福井・金沢間には定期の高速バスは走っていない。JRの本数も金沢・富山間は福井・金沢間の1.5倍ぐらいある。これほど需要の差があるとも思えないのだが不思議である。福井県民には金沢へ行ってほしくないというだれかの気持ちの表れだろうか。

再び正義の話に付き合ってみる

2010-08-26 | 教養・娯楽
このほど、NHK-BSハイビジョンで、「ハーバード熱血教室」が再放送された。「ハーバード熱血教室」は、ハーバード大学で最も人気のある講義である(らしい)マイケル・サンデル教授の政治哲学の講義「Justice」をアレンジして放送するもので、前に紹介したベストセラーである「これからの正義の話をしよう」のもとになるものである。

本は読んだのだが放送を見逃しており残念に思っていたのだが、ちょうどいいタイミングで放送があった。ただし、深夜帯4日間で24時間の集中放送であり、生ではちょっと見られなかった。大学であれば夏休みの集中講義で2単位科目というところか。

内容については本のところで紹介したものと大差はないが、大人数で満員の講義にもかかわらず、事例を挙げて学生たちと議論しながら講義を進めていく様子は、日本の教員にも見せたいところである。

学生たちの人種も多様で、東洋系の学生も結構多い。内容が興味深いためかみんな真剣に受講している。発言を求められると多くの学生が挙手する。まあ、気のせいか回を追うごとに少しずつ出席者が少なくなっているようには見えるが。

ところで、この番組、2か国語放送なのだが、吹き替えの日本語では今ひとつ内容がわかりにくい。といって、残念ながら英語で理解するだけの語学力もない。英語放送+日本語字幕スーパー(あるいはその逆)にしてほしかった。

若狭小浜の美味に酔う

2010-08-24 | グルメ
若狭小浜に行き、宿泊する機会があった。小浜は「海のある奈良」と言われ、国宝など文化財の宝庫である。「ちりとてちん」とオバマ大統領のおかげで知名度は上がった。福井から電車を乗り継いで2時間。観光に行ったわけではないが、おいしいものに出会うことができた。ちなみに、京都からでも湖西線の近江今津でバスに乗り継げば2時間ぐらいである。

その店は、複数の友人から紹介してもらった店である。小浜駅からだと歩いて10分ぐらいの海沿いにあり、形態としては居酒屋と小料理屋の間ぐらいか。こじんまりしていて気取りはない。新鮮なお刺身はもちろん、証明書付きの若狭ぐじ(あまだい)、若狭がれい、それから締めの鯖寿司も絶品である。

感動ものの味もさることながら、値段も驚くほどリーズナブルである。居酒屋でどこのものかわからない食材を食べるのがバカらしくなる。女将のサービス精神あふれる気取らないもてなしもとてもすばらしい。忙しい中、あまだいなどもきちんと人数分に取り分けてくれた。

若狭は食べ物がおいしいということは知られているが、これほどおいしいとは。この店に行くだけでも小浜に出かける価値があるというものだ。この店を観光客向けにしてしまうとまったく違ったものになってしまうので無理だが、観光客にも本当においしい海の幸を提供できるところがあると福井や小浜のイメージもかなり上がるだろう。

おいしい店を紹介するだけのブログにはしたくないので詳しくは書かないが、写真を見ていただければ店名はわかると思う。また、この店以外にも若狭小浜にはおいしい店がたくさんあるだろう。県外からもぜひ訪ねていただきたい。

青春18きっぷで旅をする

2010-08-22 | 旅行・交通
この夏は久しぶりに青春18きっぷを購入した。JR全線各駅停車のみ乗り放題のきっぷで、5回分で11500円。1人が5日間使ってもいいし、5人で1日使ってもいい。その中間でもいい。「青春」や「18」という言葉が気になるが、別に年齢制限はないのでだれでも使える。まあ、少なくとも気持ちだけでも青春でないと買う気にならないだろうが。

福井からだと、日帰りの旅なら西は長浜、東は金沢あたりより先、1泊2日(2枚使う)なら西は大津・京都、東は富山を超えて滑川あたりより先まで行くとモトが取れる計算になる。のんびり走るのも悪くはないが、各駅停車(快速や新快速も含めて)も選びようによってはそれほど時間がかからないものもあり、たとえば京都まで3時間、大阪まで3時間半である。名古屋方面は時間がかかり、高速バスも早くて安いのでメリットは少ない。

ただし、もともと時間を切り売りする余裕はなく、むしろ時間を買いたいぐらいなので、お金の節約という目的で各駅停車に乗る意味はほとんどない。乗車時間も景色を見ることはもちろん、乗客を観察したり、車両を観察したり、読書をしたりして、乗ることを自体を楽しめることが必要である。昔は夜行列車も含め、1日列車に乗っていることもできたが、今はほんの小旅行になってしまった。

ところで、昔は学生など若い世代がこのきっぷを持って旅をしたものだが、最近は少子高齢化の影響もあり、中高年がそうしているようだ。自分も含め、かつて青春18きっぷで旅をした若い世代がそのような年齢になったのかもしれない。きっぷの名前も変えてもらわないといけない。それと、このきっぷ、学生の夏休みや冬休みなどしか発売されない。社会人にそんなの関係ない。ぜひ通年発売してほしい。

続・富山でみた地方の公共交通のあり方

2010-08-19 | 旅行・交通



富山からライトレールで岩瀬浜に着いた後は、富山新港を経て高岡に向かうことにする。いろんな乗り物に乗れる魅力的なコースである。休日だと岩瀬浜から連絡バスが走るのだが、平日は蓮町という駅からバスを乗り継いで新港東口に向かう。乗継ぎのバス停が少し離れているが、バスの運転手が親切に降りて道を教えてくれた。

驚くことに、新港東口からは富山新港の東と西を結ぶ県営の渡し船がある。所要時間5分だがなんと無料で、人も自転車も乗れる。昼間でも30分に1便ぐらいはあり、結構人も自転車も乗っている。

橋の工事がかなり進んでおり、開通すればこの航路も廃止されるのだろう。南側は工場群でもしかしたら夜景がきれいかもしれない。渡ったところが越ノ潟という駅で、そこからは万葉線で高岡に行ける。これも15分間隔である。このルートは専用のチラシを作って観光客(鉄ちゃんか?)にPRしている。

ところで、富山の公共交通はこのように充実しているが、その成功要因は、運転間隔が15分以内であること、車両が乗りやすく美しいこと、電子マネーが使えること、駅からの連絡バスがあること、高齢者用の割引制度があること、パークアンドライドに配慮されていることなどである。

福井でもいくつか導入はされているが、ほかの項目についても導入を検討していただければと思う。

富山でみた地方の公共交通のあり方

2010-08-15 | 旅行・交通


青春18きっぷの残りで富山に行ってきた。富山駅は新幹線を迎えるために大規模改修中であり、一昔前の工事中の福井駅のようだ。あのころは、アオッサもできて西口も再開発されて福井もこれでやっと発展するとみんな信じていたのだ。違うのは、富山はマリエという再開発ビルが先にできていたことと、いちばん違うのは、本当に今新幹線が来ることである。

もっとも、富山の中心街は駅前ではない。その富山駅前から市内電車が南富山、富山大学、それから県庁や繁華街の総曲輪方面に出ている。信じられないが昼間でも5分間隔である。また、県庁・総曲輪方面の環状線はセントラムという低床LRT車両である。こちらは10分間隔。つながっていなかった路線を環状線にして便利にしたのはごく最近のことらしい。

どの電車もそれなりに乗客が乗っており、活気がある。駅と中心街が離れていることは不便で発展には不利だと思っていたが、交通手段次第で、人の行き来が活発化するメリットがあるようだ。

富山駅の北側からは、旧国鉄の富山港線を利用した富山ライトレールが岩瀬浜に向かっている。これも廃止となる路線を活用して路面電車として駅に乗り入れたものである。今は北陸線で分断されているが、新幹線が来てJRが高架になると市内電車と直通するらしい。これもポートラムという低床LRTで、15分間隔である。7色あり、赤色に乗ると幸せになれるという話は有名である。岩瀬浜と蓮町からは連絡バスが走っており、ポートラムとの乗継割引もある。

ライトレール沿線はそんなに人口の多い地域ではないだろう。多少の観光要素はあるもののそれほどの観光地でもないようだ。しかし、福井のように子どもと高齢者だけが電車に乗っているわけではなく、いろんな世代が混ざっている。富山の電車は成功していると言えるだろう。

ホテルピエナ神戸の福井フェア

2010-08-10 | グルメ
神戸の「ホテルピエナ」で福井県産食材を使用した「福井の味覚新発見フェア」が開催されているらしい。ホテルピエナと言えば、三宮の山側に位置し、高級ホテルではないが、神戸でもおしゃれなホテルである。ここのメインダイニングで、8月と9月の間、特別メニューが供されるとのこと。

もちろん福井県庁が売り込んだのであろうが、ホテルのホームページでは、「このたび、福井県の食材とのすばらしい出会いがあり、その魅力をご紹介したい。」などとなっており、たいへん喜ばしいことである。

メニューとしては、「若狭牛フィレ肉のココット 夏野菜添え」、「ふくいポーク骨付きロースのグリエ」、「福井産キノコとジロール茸のポワレ ボルドー風」、「福井産トマト「百夏」の夏のモンブラン」、「瓜割の水で煎れた水出しコーヒー」など盛りだくさんで、おいしそうだ。

多くの方に食していただけるといいが、ひとつ残念なのは、「2010夏限定コース」と銘打った特別コースが6300円もすること。単品メニューの価格はわからないが、このコースの価格は、ホテルの格(失礼ながら)や客層、宿泊料金、他のメニューとのバランスから考えると少し高いのではと思う。

原価上こうなるのかもしれないが、これだけ高いと、このメニューを選ぶ客はそう多くないと思う。公的な助成をしてでももう少し安く提供してもらいたいものだ。あるいは、ランチでも展開してもらうともう少し行きやすいかもしれない。

トニーローマの休日

2010-08-07 | グルメ
トニーローマといえば、アメリカ発のスペアリブのレストランである。とてもとても暑い日、新しくできたイオンモール京都に出店したので行ってきた。ただし、ランチである。

トニーローマとの出会いは、20年近くも前のこと。1人で訪れたニューヨークで、固いステーキに飽き、マンハッタンのど真ん中でふとはいってみたのが最初である。おそるおそる注文したリブがとてもおいしかったのを覚えている。

その後、家族でハワイやグアムに行くと必ず1滞在に1回は(あまり便利な場所ではないのだが)行っていたし、沖縄に行ったときも、まず嘉手納基地近くにある店に行った。沖縄の店など、外国人がほとんどで、その比率はハワイの店以上である。

かつて京都の宝が池近く(東大路と北山通りの交差点あたりだったかな?)に店があったので、たまに行っていたが、いつのまにか焼肉屋に替わってしまったし、大阪南部のショッピングセンターにも店があって一度行ったのだがなくなってしまった。

というわけで、わが家のトニーローマに対する情熱は、表彰されてもいいほどである。とってもアメリカンな雰囲気の中で有名なリブに加え、巨大な玉ねぎを揚げたオニオンローフ。毎日食べるわけにはいかないが、忘れられない味である。東京に4店舗あるほかは、沖縄と、なぜか青森だけ。青森がうらやましかったが、京都にできて大変うれしい。

近江町市場がうらやましいです

2010-08-03 | まちづくり
金沢の近江町市場に行ってきた。地元の人たちと観光客でいつもにぎわっていて、うらやましい。新しく「近江町いちば館」ができ、食事ができる店が以前より大幅に増えた。いちば館の2階には海鮮丼の店や寿司屋が並んでいる。

海鮮丼を食べてきたが、値段もそれなりにするものの、とてもグレードが高く、暑い季節にもかかわらず、先日築地で食べたものよりもおいしかった。もちろん市場には真夏でも新鮮な魚介類などが並んでおり、これがまた近所のスーパーで買うより安くてはるかにおいしいのだ。

なぜこれが福井でできないのだろうか。安くておいしいものが食べられないのと、観光客を呼べないのとの二重の意味で残念である。確かに金沢より人口は少ないし、観光客も少ないが、水産資源は同じ(むしろ福井が勝っている。)である。近江町市場ほどの規模でなくてもいい。駅前などの便利な場所に、魚屋と海鮮丼の店などがいくつか集まっていればいいのだ。敦賀の日本海さかな街もいいが、あれはどうみても観光施設である。

金沢の武蔵よりも福井駅近くの方が観光バスも乗り入れやすいと思う。アオッサの3階などガラガラだし、新しい再開発ビルでもいい。関係者のみなさま、なんとか実現してください。でも福井のことなので、たぶんまたどこかの商店が客をとられると言って反対するのだろうな。