福井唯一の遊園地(と一応言っておこう。)である「ワンダーランド」で子どもの転落事故が起きた。原因はまだ不明であるが、これに乗じて県の指導に従わなかったとかかなりたたかれている。ワンダーランドと言えば、よく新聞の折込み広告が入っていたが、自ら「B級遊園地」と名乗っているとおり、そのとおりで、遊具はとても乗る気にならないような古いものばかりで、トホホ感たっぷりである。
遊園地といっても、バンジージャンプが一つの売りなのだが、ここで飛び降りるのは別の意味で真の勇者だと思う。それに、なぜか「アムールナイト」というロシア人のいるパブがあったはずだが、ホームページでは見当たらない。もうないのだろうか。本当にその名のとおり「ワンダーランド」だ。なのに、パスポートは3500円もして、笑ってしまう。どう見ても高すぎるだろう。(パスポートなのに1回しか乗れないものも多い。)
それはそうと、これらの遊園地の遊具、基本的には建築基準法が適用になるようだ。建築物に関する規定が一部の工作物に準用され、「ウオーターシユート、コースターその他これらに類する高架の遊戯施設」、 「メリーゴーラウンド、観覧車、オクトパス、飛行塔その他これらに類する回転運動をする遊戯施設で原動機を使用するもの」だけが対象になっている。
いわゆる乗り物なのに、乗る方の車両でなく、どちらかというと土台の方が対象になっているのは不思議で、土台の基準はあっても車両の方の単なる付属品である。それに、ここに列挙されている以外の遊具はどうなるのだろう。たとえば、バンジージャンプ、レーシングカート(土台はない。)、パイレーツシップ(回転運動はしない。)などなどである。
規制する法律がない以上、監督する官庁もないということになる。行きがかり上、工作物を所管する福井県(三国土木事務所)が担当することになっているようだが、遊園地の担当ではないのでそれはちょっと強引な気がする。公園などだと国や地方公共団体が管理者になるので大丈夫だが、遊園地は民間事業者が多い。建築基準法でなく、何か新しい立法が必要なのではないだろうか。
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