つぶよりのつぶやき The Twinkling Twitter

福井を愛するがゆえに、地域や身の回りのいろんなことに勝手にコメントしています。

はじめに

福井を中心に、地域や身の回りのことに勝手にコメントしています。話題はいろいろですが、基本は福井への愛です。福井とあまり関係ない話もありますが、それは福井人としての視点ということでご了承ください。 なお、当然ですが、このブログの内容については、stanzaが所属する組織(公表していませんが)の考え方とは無関係です。 ブログランキング参加中=いいね!と思っていただけたらクリックをお願いします

村上春樹作品と残念な中頓別町

2014-02-08 | まちづくり




報道によると、北海道、中頓別町の町会議員が、村上春樹氏の短編小説「ドライブ・マイ・カー」(文芸春秋掲載)の中で、中頓別町では「車からのたばこのポイ捨てが普通」とされているのは事実ではなく、町をばかにしている。そもそも町の実名を出す必要があるのか」として、公開質問状を提出したそうだ。

具体的には(読んではいないが)、主人公が中頓別町出身の24歳の女性運転手と車中で会話する場面で、女性が火の付いたたばこを車の窓から捨てた際、「たぶん中頓別町ではみんなが普通にやっていることなのだろう」と主人公がつぶやいたとなっているとのことである。

文芸春秋編集部は、文学作品の中での表現ということで、無視する構えのようだが、村上氏は真摯に対応し、「僕は北海道という土地が好きで、あくまで親近感をもって今回の小説を書いたつもりなのですが、その結果として、そこに住んでおられる人々を不快な気持ちにさせたとしたら、それは僕にとってまことに心苦しいことであり、残念なことです。中頓別町という名前の響きが昔から好きで、今回小説の中で使わせていただいたのですが、単行本にするときには別の名前に変えたいと思っています。(一部省略)」と回答した。

中頓別町、ちょっと思考が短絡すぎないか。そもそもたばこのポイ捨てなど別に中頓別町に限らず田舎ではよく目撃している。最近問題になった「明日ママ」とはだいぶ状況が違うだろう。村上春樹氏の作品なのだから単行本になれば相当な部数が刷られるだろうが、もうこれで中頓別町の名前は出てこない。中頓別町は自らの失策で絶好のPR機会を失ったようだ。浜頓別町(自分的には昔旅行してこっちの方がなじみがある。)など、名乗りを上げたらどうだろうか。

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幸福度ランキングと福井

2014-02-02 | まちづくり

少し前のことであるが、「全47都道府県幸福度ランキング2014年版」(日本総合研究所)において、福井県が総合ランキング1位となったようだ。同じ調査での昨年の順位は3位であったので、躍進である。

この幸福度ランキングは、地域の経済・社会活動の基礎的状況を示す「基本指標」と、人々の幸福に影響を与えうる具体的な要素の状況を示す「分野別指標」に、「追加指標」を合わせた計60指標の数値をそれぞれ偏差値化して算定したものだそうだ。 分野別指標は、健康分野、文化分野、仕事分野、生活分野、教育分野の5つである。

福井県は、基本指標では14位であったが、仕事分野、教育分野、追加指標で1位となり、総合で1位となったものである。

個別に見ていくと、基本指標では人口増加度や財政力が指標にあるので厳しく、14位はこんなものだろう。健康分野はもう少し上かと思ったが17位。人口当たりホームヘルパー数などで最低水準となっている。文化分野は、教養娯楽支出額や書籍購入額が最低レベルで足を引っ張り38位。これはちょっと情けない。

仕事分野は1位。大卒者の進路決定率、正規雇用者比率、高齢者の有業率が高い。ただし、事業所新設率、本社機能流出・流入数は最低レベルである。生活分野は持家率や待機児童などのお得意分野で3位、教育分野は自慢の学力が3位などで1位。

結局、だいたい予想のとおりである。住むだけなら住みやすいのは間違いない。年をとってから引っ越してくるにはベストである。課題は、働く場所と楽しむ場所であることがこの調査からもよくわかる。教育で将来の日本を担う生徒を育成しても、そういう生徒たちは働ければどこでもいいとは絶対に考えないだろう。福井の将来を担ってもらえないのではさびしい。

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