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恋チュン&大学広報の話

2014-01-11 | 社会問題

AKB48の曲に合わせて学生、教職員が踊る「恋するフォーチュンクッキー追手門学院大学バージョン」が年末からyoutubeで公開されている。ホームページによると、「学生、教職員が一緒になって踊ることで、一体感を味わい、 大学を盛り上げたい!そんな思いから制作が始まりました。」とのことである。理事長、学長をはじめ、教職員などのスタッフも多く登場し、なかなか楽しそうだ。

ところで、今さらながらAKB48公式チャンネルに登録されているものを見ると、数か月前から多くの企業や団体が参入しており、現在50本ほどある。サマンサタバサなどの企業はもちろんだが、地方自治体でも、佐賀県、神奈川県、鳥取県、富山県(県職員だけの県庁バージョンと観光なども兼ねた県民バージョンがあるようだ。)が制作している。市町村でもたくさんある。こんなに流行っているとは知らなかった。

これらの企業や団体の制作意図は、まずは企業のイメージアップとしてとらえられるだろう。その会社で働いている人の姿をそのまま見せられるわけである。また、最近では社員の運動会や旅行を復活している会社も多いそうだが、社員の一体感の醸成という意味でも効果は大きいだろう。運動会はいやでもこれならという社員は多いだろう。それに、人さえ集まれば、動画を撮影して編集するだけなので、それほどお金もかからない。AKB、企業双方に新しい可能性を秘めた広報コラボ戦略である。

さて、最初に触れた大学であるが、公式チャンネルには今のところ一つも見当たらない。追手門学院もなぜか「公式」ではないようだ。大学でももちろん広報は大事であるし、動画という手法からも世代的に見て学生にアピールする効果は大きいはずである。出たい学生はたくさんいるだろうし、もちろん学内の一体感も高まるだろう。

ところが、大学でこうした意思決定をしようとするとなかなか難しい。一般論だが、広報の専門職員が少なく、いても事務職員なので軽視され、教授会や委員会などさまざまな組織の素人教員が広報に口を出す(広報は素人にもわかりやすいのだ。)中で、なかなか方針が決まらない。そうして大学の広報にdanceなんてあり得ないだろうという意見が主流になる。

特に一般的にレベルの低い大学ほど自分たちの見た目にこだわっていて、ちょっと軽い感じの広報をしようとすると、教育研究の中身はさておいて、自分たちが(さらに)低く見られるのではないかという思いを強く持っているようだ。理念だけで学生が集まるわけはないのになりふりかまっている場合だろうか。まあ、いずれにしても、偏差値や学内事情は知らないが、追手門学院大学に率直に賛辞を送りたい。

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