JR福井駅西口再開発ビル建設に向けた組合の設立総会がこのほど開かれた。報道によると、「今後、商業施設と住宅部分の実施設計を来年3月までに策定する。再開発ビルは来年10月をめどに着工、28年度中のオープンを目指して本格的に動き出した。」とのことである。
本当に長い道のりである。最初はホテルを誘致すると言って計画倒れに終わり、次に市民会館(能楽堂だったか。)を移設すると言って自ら撤回、さらに、NHKを誘致したと言っていたのにドタキャンされ、今度は、プラネタリウムを作るとのことである。パブリックコメントで108件の意見があったのに、みごとに何も反映されていない。
今やだれが見ても、「県都の玄関口にふさわしい、賑わい交流拠点の形成」というコンセプトからは大きくかけ離れたものになっていることは明らかである。名古屋やお台場にあるようなプラネタリウムならまだしも、どうせ中途半端なものに違いない。マンションも市街地中心部にいくつもできており、すでに飽和していると思われる。
市長でさえ、議会で「代替策がない中で、今もう一度ここで足踏みをした議論をしていても先には進んでいかない。」と述べており、すでにあきらめムードである。市役所職員の政策形成能力がないのか、それとも市議会に足を引っ張られているのか。市長も気の毒だが、110億円かけてこれでは税金を支払っている福井市民には納得がいかない。
今の西口地区は、駅の目の前に空き地が広がる一方で、廃墟となったビルとみすぼらしいアーケードが残り、福井の恥である。なんでこうなってしまったんだろう。関係者が自己の利益だけを主張する中で、すっかり時代に乗り遅れてしまった。そうした中で、なぜか施工業者だけは竹中工務店に決まっているというのが不思議である。
ブログランキング参加中=いいね!と思っていただけたらクリックをお願いします