2週間ほどの間隔で、福井のそば店のうち「けんぞう手打ちそば」と「蕎麦その字」に行く機会があった。
「けんぞう」は、福井市に隣接する永平寺町、というか昔の松岡町にある。場所は住宅街の中で少々わかりにくい。いつも混んでいて、店の前まで行列ができていることもある。店は普通の民家のような建物であり、大広間にテーブル(というか「ちゃぶ台」)がいくつか置いてあって、みんなそこで食べる。
ここは基本的に「合」単位で注文する。1合が何グラムかはわからないが、一人当たり2~3合が目安である。メニューでは5合と10合になっているが、半端な合数でも(たぶん)対応してくれる。1合当たり500円であるので、そばだけの割には結構いいお値段である。
ここのそばは大変おいしいのだが、「合」単位で注文するおろしそばと、とっても辛いけんぞうそばの2種類しかない。天ぷらとかニシンとか具材のあるそばはないのである。もちろん、そば以外はない。本当のそば通にはいいのだが、具のないそばだけでは少し寂しい気もする。
一方、「その字」は、福井市北部の高木中央にあり、片町にも支店?ができた。外装も内装もそば屋とは思えないほどスタイリッシュである。外装はコンクリート打ちっぱなし風、内装は和モダンというのだろうか。大きなテーブルをみんなで囲む席と、奥に6人座れる座敷のような部分が2卓ある。
こちらは、かき揚げおろしそばが有名で、大きな立方体の形をしたかき揚げが別に出され、帆立と海老がこれでもかというぐらい入っている。少しずつ崩してそばに載せて食べるといい感じにふやけてくる。ただし、1200円と少しお高い。たぶんそば通には邪道と言われるのだろう。
どちらも個性的なそば店である。正統派とモダン派というところだろうか。県外の方々にもぜひ越前おろしそばを食していただきたいと思う。(写真上はけんぞう、下はその字)
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