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AKB総選挙を学問的に考えてみると

2012-06-07 | 社会問題

国民的行事、AKB48の総選挙があった。今回はテレビで生中継され、視聴率は最高で28%だったそうだ。まさに紅白歌合戦並みである。結果についてはさほど興味はない(少しあるが。)ものの、いろいろ考えることができる興味深いイベントであった。(以下の考察はかなり怪しいのでその道の専門家の方はお許しください。)

経営学的には、よくできたビジネスモデルだと思う。ご承知のとおり、最新のCD「真夏のSounds Good」を買った人だけが投票権を得ることができる。1人で大量に買い込む人もいたりして、売り上げは200万枚になるのではとも言われている。秋元氏の利益はいかばかりかと思うが、それはさておき、この不況の中、経済効果としてもかなりのものである。

マイケル・サンデル教授の政治哲学(実態は倫理学か)的には、同氏の著書"What money can’t buy"(それをお金で買いますか)にあるように、投票権をお金で買うということに関し、市場の道徳的な限界が問題になる。サンデル氏の答えはわからないが、結局は社会通念がこれを許容するかどうかにかかっているのだろう。

法律学的にはどうだろう。明らかな金権選挙であるが、もちろん公職選挙法とは無関係である。コンプガチャで有名になった景品表示法上はかなり怪しいが、まず、中身が決まっているので、「懸賞」ではない。また、選挙権はそれ自体が「物品、金銭その他の経済上の利益」とは言えないと思うので、「景品」には当たらず、セーフと解する。

社会学(社会心理学かも)的には、「会いに行けるアイドル」という設定(今やもう行けないけど)で、ヲタ、いや違った、ファンとの関係を築く。ヲタ、いやファンにしてみれば、自分が応援するアイドルが順位を争い、自分の投票で順位が左右される(と錯覚する。)。順位が上がってほしいような、自分だけのものでいてほしいような、という感じで、ヲタ、いやファンは発狂寸前である。

それにしても、メンバーのみなさんのコメントがしっかりしている。計算された演出に自分の考えを織り交ぜ、練習を重ねたものと思えるが、いずれにせよ人前であれだけ話せるのは立派である。呼びかけの手ごたえ、プレゼンテーション能力。特に、篠田麻里子のコメントは上から堂々としており、かっこよすぎて貫禄を感じさせるほどだった。

ちなみに、この生中継、最初から尺の計算を間違っており、下位ほどコメントの時間が長かった。間に合うのかなと思っていたら、やはり1位の大島のコメントの途中で放送時間が切れ、ゲストの前田のコメントも放送されなかった。生放送とは言え、これは相当叩かれるだろう。

ところで、指原の躍進はよくわからないが、大分出身の指原を大分市が応援している。いっそAKB「47」にして、各都道府県の代表にしたら、甲子園以上に盛り上がるだろう。チーム北陸とか九州とか。人口が違うので、CDの購入で選挙権を与えるという部分は工夫が必要だが。まあ、それよりも、本物の総選挙がこれだけ盛り上がればいいのだけれど・・・。日本は平和だ。

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1 コメント

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「上からマリコ」 (ベル3)
2012-06-08 19:01:26
既に26歳。幼稚園の子供がいてもおかしくない。県の衆議院議員選挙ではひとつ減らされてもおかしくない。鼻の大きないつも右翼女性候補に負ける人。奈良のあの人と夫婦の人。亀井氏の子分で与党となった人。引退のあっちゃんではないが、ともかく当面新幹線。地元発展のため頑張って欲しい。原発カードは効かないらしい。
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