何日か前から、雪のピークは超えたのでもうあまり降らないという予報だったのに、それから後の方が積雪が増えたような気がする。大雪注意報を解除したすぐ後に再び発表したり、予想積雪量を発表したすぐ後で上方修正するなど、天気予報にはかなりあきれ気味なのだが、雪の予報には難しさもあるのでそれはここでは問わないでおこう。
最近の小雪傾向に慣れた身には、去年、今年の雪はなかなかきついが、福井や敦賀の市街地ではせいぜい積雪50センチ程度であり、降雪量をみても1日に何十センチも降っているわけでもない。東北や新潟の状況はともかく、本県の場合は今のところ豪雪というほどのものではないと思う。
ところで交通機関はというと、高速道路や国道は昨年の教訓が生きているのか、一部を除いてあまり通行止めにはならなかった。ところが、JRの列車がまともに走っていなかったのである。北陸線の各駅停車は遅れはあるものの、積雪も多い中ほぼ平常運転で立派なものなのだが、特急は1日半以上、ほぼ全面ストップという状態が続いてしまった。
とりあえず朝一番の列車は出発するのだが、雪のため途中で断念して止まり、それ以後、退避設備のある各駅で順番に止まって行き、結局終日ストップというパターンである。先日など、武生駅で各駅停車が足止めの特急を追い越して行くという珍しい光景が見られた。今回は意外に、昨年ストップした今庄付近は順調であり、滋賀県内の大雪(彦根や米原、今津などの積雪は福井県内より多かった。)のために、敦賀を過ぎたあたりで除雪が追いつかなかったようだ。
小浜線もほぼ終日ストップ状態であり、どうもふだんあまり雪の降らない地域で除雪体制がきちんとなっていないようだ。1メートル以上も積雪があるところを列車が通れるようにするには大変な苦労があるとは思うが、大学受験や就職説明会も多い季節であり、1日半も交通が遮断されてしまうようでは県民の生活に大きな影響があるし、イメージダウンもはなはだしい。こうした状況下では1事業者だけに対応をまかせるのも限界があり、何か総合的な対応が必要なのではないだろうか。
なお、直接関係はないが、報道によると、総務大臣が記者会見で、今回の地方自治体の除雪などに伴う財政負担については特別交付税で対応する方針を示したとのことであるが、言うまでもなく当然のことである。昔から決まっていることをいかにも自分の功績のように言うのが最近どうも流行っているようだ。(写真は雪の福井付近を走る下り特急しらさぎ)
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