今年もかにが解禁になり、先日行われた三国かにまつりに行ってきた。かにまつりと言っても特に大掛かりなものではなく、かにを売ったり、かに鍋を食べたりするだけなのだが、3万人の人出だったという。車のナンバーを見ていると、県外からの客も多い。
地元の魚問屋などが出店しており、市価よりかなり安いようだ。都会の人たちは、越前がにというと高値の花で3万円ぐらいするというイメージがあるだろうが、実際にはピンからキリまである。
昨年、越前がにのブランドバリューがありすぎて手が届かないということを書いたが、実際には、地元では雄のズワイガニでも1万円ぐらいからあるし、かにまつりでは5千円以下のものもあった。雌のセイコガニに至っては、高いので2~3千円、安いと500円以下である。通はセイコの方を好むようだ。
安いと大きさは小さいが、それでも立派な越前がにである。黄色のタグが付いており、誇らしげである。まあ、料理屋に行くとそれなりの値段になってしまうと思うが、それでも安く食べれるところはたくさんある。東京では仮に手に入ってもおそらく数倍の値段はするだろう。ちなみに、先日は市内の中学校3年生に給食としてかにが振舞われたそうだ。なんとも日本一ぜいたくな給食である。
新鮮なかにを安く手に入れ、食べる。福井に住んでいてよかったと思うひとときである。関西から2時間、この冬、ぜひ福井に越前がにを食べに来てください。ただし、温泉旅館で出るものはアラスカ産や北海道産が多く、ほとんどが越前がにではないのでご注意を。