つぶよりのつぶやき The Twinkling Twitter

福井を愛するがゆえに、地域や身の回りのいろんなことに勝手にコメントしています。

はじめに

福井を中心に、地域や身の回りのことに勝手にコメントしています。話題はいろいろですが、基本は福井への愛です。福井とあまり関係ない話もありますが、それは福井人としての視点ということでご了承ください。 なお、当然ですが、このブログの内容については、stanzaが所属する組織(公表していませんが)の考え方とは無関係です。 ブログランキング参加中=いいね!と思っていただけたらクリックをお願いします

イオン空白地帯の悲しさ

2010-11-29 | まちづくり
日本経済新聞の土曜版(NIKKEI プラス1)にエコバッグ運動(買物袋持参運動)の記事があり、有料レジ袋がどこまで広がったかということで、イオングループの店舗におけるレジ袋配布状況がまとめられている。

同じ金額でもエコバッグ持参者に割引をするよりレジ袋を有料にする方がエコバッグの持参率が高いなど興味深い内容もあるのだが、問題は、日本地図が付されており、都道府県ごとに色分けされていて、福井県だけが真っ白になっていること。そして、脚注に「福井県にはイオンの店舗がない。」と書いてある。

別にイオンがすべてではないが、悲しい。やっぱり福井だけだったか。調べると、石川県にはイオン、ジャスコ、サティ、フォーラスなど16店舗、富山県にも大型のイオンモール高岡をはじめとして7店舗ある。東北や山陰にもある。ちなみに、ユニーはあるがヨーカドーはもちろんない。

2007年、鯖江にイオンが進出の意向を示したときに、地元の商店街が猛反対して結局は白紙になってしまった。今どき来てくれる企業を探すだけでも大変なのに、来てくれるというものを断ってしまったのである。ここには既存商店の売上げへの影響という視点ばかりで、消費者の視点は一つも反映されていない。

放っておいてモノが売れる時代ではないのに、放っておいてもモノが売れる政策を行政に求めている。まちの発展を犠牲にしてまで既存商業者の権益は守られなければならないのだろうか。田舎だし、発展が遅いのは仕方ないことだが、意図して発展を止めることだけはやめていただきたい。(写真はイオンモールkyoto)

JRのお客様の声と労働組合の役割

2010-11-27 | 旅行・交通
先日、北陸線の某駅で、チラシを受け取った。利用者アンケート(それは知らなかったのだが)を実施した結果とのことで、「金沢支社は新型車両の両数を増やせ。9割を超える利用者が不満。」と書いてある。新型車両とは、今年3月から本格的に導入された521系電車で、その際、編成が6両の電車は4両に、3両は2両に、あわせて座席定員は半分以下になったものである。

チラシの発行元は、国鉄労働組合、いわゆる国労である。国鉄時代は、国労と動労といえば2大勢力(それ以外にも穏健な組合はあった。)で、当局も彼らを無視しては何もできなかったようだが、JR民営化できわめて静かになり、失礼ながらもうなくなったのかと思っていた。

労働組合といえば、自分たち社員の処遇の改善を会社側に訴え、争うだけが役割だと思っていたが、こういうアピールの仕方もあるらしい。「皆さんの意見・要望を基に金沢支社と交渉しました。」と書いてある。こうした問題は会社の中で議論すればいいのではないかと思うが、組合のイメージアップ戦略だろうか。

それにしても、編成減少、座席定員減少による影響はきわめて大きく、チラシの趣旨には激しく同意である。せっかく新型車両を投入してこれだけ批判を浴びるのも珍しい。新聞にも何度か取り上げられたがJR西日本は知らん顔である。ラッシュ時間帯はもちろん、昼間も座れないことが多く、JRもこれだけの乗車率なら大儲けだろう。チラシによると、残念ながら少なくとも3月改正までは放置されるようだ。

テレビのエコポイント特需から思うこと

2010-11-24 | 社会問題
知り合いの電器店主に聞いたところ、エコポイントが11月末で半減するため、テレビが売れに売れており、休みがとれないそうだ。大型電器店に行ってもテレビ売り場は大勢の客でにぎわっており、今注文しても1か月後とか年内納品がやっととかの商品ばかりである。店員と相談するのに番号札を取らなければいけないところもある。

景気浮揚にはいいことだが、反動が怖い。もともとテレビのエコポイントは価格に対する比率が高かったが、テレビの値段が急落してバランスが崩れ、さらにお得感が強くなっている。これがなくなってしまうと消費者にも電器店にもダメージが大きいだろう。

新聞には書いてなかったが、肝心のテレビの値段が、ここへ来て意外に安くない。逆に値上がりしているような気がする。多少高くても売れるのであまり安くしないのだろう。この分だと意外に12月になってからの歳末商戦の方が安く手に入ったりして。

ところで最近、政治の世界ではウケ狙いの期間限定的な措置、場所限定的な措置が多くなった。エコポイントももちろんだが、子ども手当、高速道路無料化などなどである。ウケていないものも多いが。これらの措置は基本的に税金が財源であり、天から降ってくるものではないので、だれかが得をすればだれかが損をする。

思いつきの政策は、一人ひとりの置かれているポジションやちょっとした行動のタイミングで、損得が大きく変わることになる。また、もっと重大なのは関係する事業者間にも大きな不均衡を与えることである。政治は正義や公平の実現を目指さないといけないのに、それが忘れられている。同じ限定的な措置ならみんなに公平な措置をお願いしたい。

紅葉ピークの京都へ行ってみた

2010-11-22 | 旅行・交通




昨年に引き続き、紅葉ピーク(と思われる)の休日の京都に行ってきた。もちろん、この時期に直接車で乗り入れるなどという無謀なことはせず、パークアンドライドである。昨年も書いたが、浜大津の駐車場は一日500円で停められ、渋滞とは無縁である。(ちなみに哲学の道入口の駐車場は1時間800円である。)

朝10時前、浜大津駅隣接の駐車場は余裕があったし、京都方面行きの京阪電車も座れた。バスは時間が読めないので基本的に電車の駅から歩いて行けるところを目指すことにしている。京阪京津線だと蹴上、東山あたりが近くに紅葉の名所が多い。

京都の町はそれほど広くなく、混む区域と道路はだいたい見当がつくため、行き先や経路を選べばタクシーも利用価値がある。本当の街中は割りと(いつも程度に)空いている。タクシーを拾える場所というのが重要であるが、みんなが乗り捨てる場所を狙えば何とかなるものだ。飲食も観光客向けのところを避け、中心市街地に戻ってとると比較的ゆっくりできる。

肝心の紅葉だが、寺院なども境内や堂内はさすがに混んでいるものの、紅葉を見れないほどではない。そしてその紅葉はまさに今ピークなのであるから言うことはない。昔、車で行って京都東インターや京都南インターから京都にはいるのに何時間もかかったことを考えると、情報収集と創意工夫は重要である。(写真は南禅寺と永観堂)

議員定数違憲判決にみる1票の格差とは何か

2010-11-20 | 政治・行政
今年の参院選で議員1人当たりの有権者数の「1票の格差」が最大5倍となったことが法の下の平等を定めた憲法に反するとして選挙の無効を求めた訴訟の判決で、東京高裁は請求を棄却する一方で、こうした状態が「違憲」との判断を示したとのことである。

一票の格差をめぐる議論については今に始まったわけではなく、裁判もいくつも提起されており、結論もさまざまだが、議員の定数というのは人口だけで決めていいのだろうか。鳥取県民の1票に対して東京都民は0.2票しか権利がないことになり、確かに不平等であるのはわかるが、これを徹底していくと、都市部の議員ばかり多くなり、地方の議員というのは極めて少なくなってしまう。

東京都の人口は全国の10.1%を占める。一方、福井県の人口は全国の0.6%しかない。その差は17倍になる。福井県選出の議員が1人だとしたら、東京都選出の議員は17人になる。

人口に比例することにすると確かに形式的には個人の1票の重みは平等になろうが、都道府県としての重みは限りなく不平等である。東京都の1票に対して福井県は0.06票しか持たないことになる。これでは1人の住民の立場で見ても、公平には感じられないだろう。個人としての思いの実現(たとえば税金の軽減)も重要であるが、地域としての思いの実現(たとえば北陸新幹線の開通)も大事なことである。

議員は地域の代表でなく国民全体の代表であるとかもっともらしい理屈はあろうが、現実には国会の場で地域の実情を訴えることも必要であり、実質的に地域の代表であることも多い。都市と地方の利害が対立したときには常に都市が多数決で制することになる。議員定数を人口だけで配分すれば都市だけが発展し、地方は衰退して、ますます都市の集中が進んでしまうであろう。

福井の表玄関はどうなってしまうのか

2010-11-17 | まちづくり
なんと駅前の再開発ビルに入居する予定だったNHKが進出を断念したそうである。電波塔がマンションに与える影響(反対運動など?)を考慮したものらしいが、そんなことははじめからわかっているはずであり、あまりに唐突である。福井市はあきらめてはいないというものの、NHKかマンションかなどという二者択一などできるはずがない。

もともとNHKが来ても賑わいにはつながらないと思っていたが、核テナントがないのではこの再開発自体が白紙に戻ってしまったも同然である。アオッサ(福井駅東口の再開発ビルで商業施設が不振、アオッサの屈辱と呼ばれる。)の二の舞になるなという意気込みでスタートしたはずなのに、このままではアオッサにもなれない。

この再開発は、もともと地権者のごく一部の反対による最初の出遅れが大きく足を引っ張ったと思う。アオッサができる前はみんなバラ色の夢を描いていたが、もたもたしている間に駅前にマンションがいくつもでき、ホテル(ビジネスホテルだが)も複数できてしまった。いまさら再開発ビルにマンションやホテルといってもかなり飽和状態に近い。

福井市の詰めが甘いとか、県が消極的だとかいろんな意見がある。だれを責めるという気もないが、福井は本当にどうなってしまうのだろう。福井空港の拡張をかつて断念し、北陸新幹線は近県に大きく水を空けられ、そして駅前再開発も遅々として進まない。都市化すればいいというわけではないが、米がおいしいとか自然が豊かだとか言っているだけでは福井の発展はないのだ。本当にだれか何とかしてください。

福井に「かに」の季節がやってきた

2010-11-15 | グルメ




今年もかにが解禁になり、先日行われた三国かにまつりに行ってきた。かにまつりと言っても特に大掛かりなものではなく、かにを売ったり、かに鍋を食べたりするだけなのだが、3万人の人出だったという。車のナンバーを見ていると、県外からの客も多い。

地元の魚問屋などが出店しており、市価よりかなり安いようだ。都会の人たちは、越前がにというと高値の花で3万円ぐらいするというイメージがあるだろうが、実際にはピンからキリまである。

昨年、越前がにのブランドバリューがありすぎて手が届かないということを書いたが、実際には、地元では雄のズワイガニでも1万円ぐらいからあるし、かにまつりでは5千円以下のものもあった。雌のセイコガニに至っては、高いので2~3千円、安いと500円以下である。通はセイコの方を好むようだ。

安いと大きさは小さいが、それでも立派な越前がにである。黄色のタグが付いており、誇らしげである。まあ、料理屋に行くとそれなりの値段になってしまうと思うが、それでも安く食べれるところはたくさんある。東京では仮に手に入ってもおそらく数倍の値段はするだろう。ちなみに、先日は市内の中学校3年生に給食としてかにが振舞われたそうだ。なんとも日本一ぜいたくな給食である。

新鮮なかにを安く手に入れ、食べる。福井に住んでいてよかったと思うひとときである。関西から2時間、この冬、ぜひ福井に越前がにを食べに来てください。ただし、温泉旅館で出るものはアラスカ産や北海道産が多く、ほとんどが越前がにではないのでご注意を。

沼津港魚市場の集客パワー

2010-11-13 | 旅行・交通
伊豆旅行の帰りに、沼津港の魚市場に寄ってみた。昼食をとるつもりで軽い気持ちで立ち寄ったのだが、駐車場もいっぱいでとんでもない混雑である。伊豆のどこでもこれだけの人だかりは見なかったのに。

本来の魚市場の周りに一般向けの食堂や魚屋などが多く集まり、にぎわいを呈している。規模はだいぶ違うが築地の場外市場のようなものだ。驚くことに東京から直行バスも出ており、団体客も多い。やはり、市場というのは人を引き付けるものがある。

沼津といえば、桜エビ、しらす、あじのたたきが名物ということで、桜エビのかきあげ丼や、しらす丼などに人気が集まっている。また、物販では、各種の干物が中心である。

ちなみに、桜エビのかきあげ丼を食べたが、確かにおいしいものの、それだけなので途中でちょっと飽きる。店を見ると、どうも桜エビは韓国産が多く、地元産(由比)の桜エビはその倍ぐらいの価格になっている。

ところで、ざっと見た限りであるが、食堂、物販ともここは加工品や干物が中心で、いわゆるナマモノの鮮魚があまりない。もし福井にあればエビ、カニ、ブリなどを使って海鮮丼を食べたり、お土産にでき、さらにパワーアップできる。やはり福井に市場を作ろう。

漁船衝突ビデオ流出事件のその後

2010-11-11 | 社会問題
漁船衝突事件のビデオを流出させたという神戸の海上保安官が名乗り出た。国(というより現政権)は、なぜか犯人探しとその処罰に躍起である。

処罰するなという電話やメールが多いらしいが、心情的にだけではなく法的にも罪に問うことは難しいのではないか。国家公務員法では、「職務上」知ることができた秘密を漏らすと罪になるが、沖縄の海上保安官ならともかく、尖閣諸島の漁船の警備は神戸の第5海上管区保安部の所管ではなく、その保安官の「職務上」とは言いにくい。

そもそもいったん国会議員に公開された情報や海の上で漁船が巡視艇に衝突しただけの映像が「秘密」に該当するかどうかという問題もあるし、仮に秘密だとしても漏らすことが公益に合致すれば、公益通報者として保護されることになる。

また、データを記録した媒体やデータを印刷した紙を盗んだりしたのなら窃盗罪や横領罪が成立するが、画像データ自体はモノではないので、データを自分のメモリなどに記録していたら罪にならない。パスワードもかけられていないのなら不正アクセス防止法も適用できないだろう。いずれにしても争いどころは満載である。

犯人を探して処罰するという話にすり替えられているが、問題はそんなところにないことはみなさんご承知のとおりである。現政権は法に基づき適正に処分すると息巻いているが、それだったら法を犯した中国人船長をまず処罰するべきであろう。しかも、政治主導のはずなのに今回の責任は政治家である大臣には及ばないと言い切っている。

アガサ・クリスティのあの小説のように、いっそ、海上保安庁の全員が犯人で少しずつやりましたと名乗り出るとおもしろいのだが。

伊豆半島に鉄道の魅力を見る

2010-11-09 | 旅行・交通
伊豆半島に行ってきた。伊豆には東海岸に伊豆急行(熱海から下田まで)、中央部に伊豆箱根鉄道(三島から修善寺まで)という2つの私鉄が通っている。いずれも東京からJR線(特急踊り子号)が乗り入れている。

電車に乗るために行ったわけではないが、伊豆急行の伊豆急下田駅と伊豆箱根鉄道の修善寺駅を訪れ、一部区間を電車にも乗車した。伊豆半島は意外と奥が深いうえに山間部が多く、道路事情があまりよくないこともあって、電車の利用価値が高く、運転本数も多い。

ところで、駅のパンフレットで知ったが、伊豆急行では、「伊豆急全線ウォーク」というのを実施している。それぞれの駅の間を歩くイベントで、駅で入場券を買って、途中にあるスポットでクイズに答え、次の駅まで歩くと一区間歩くごとにファスナートップやバッジがもらえる。駅ごとにデザインが違うので収集意欲が高まり、参加者は6000人もいるそうだ。

今回は時間がなくて参加はできなかったが、なかなかおもしろいイベントである。別に伊豆のイベントだからといって観光地ばかりを巡るわけではなく、ごく普通のルートもたくさんある。無人駅が多く工夫はいるが、一部区間だけでもいいので福井県内の鉄道でも検討してみてはどうだろうか。クマには気をつけなければいけないけどね。(写真は伊豆急下田駅で)