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福井市の観光戦略に思う

2014-01-18 | まちづくり

福井市が発行した足羽川の桜並木をPRするポスターが美しい。足羽川と言えば、知る人ぞ知る全国的な桜の名所で、桜のころは本当に美しい。ポスターは、「桜の都。」というタイトルで、桜満開の足羽川の夜景が縦位置に収められている。福井市のポスターに使われている「いごこち満点。」というコピーも秀逸だと思う。そうだ、福井の良さは「いごこち」だったんだ、と思わせてくれる。

文部科学大臣賞に選ばれた一乗谷朝倉氏遺跡のカレンダーもすばらしい。一乗谷の美しい風景に、日付の文字が漢数字で表記されている。葉加瀬太郎氏を起用した一乗谷ディスカバリープロジェクトの一環である。ソフトバンクのCMが一乗谷朝倉氏遺跡や養浩館庭園で撮影されたり、最近の福井市、がんばっていると思う。「いごこち満点」のフェイスブックもある。

ところで、行政でもいいし、企業でも大学でもいいが、何か広報戦略を打つとき、どんなすばらしいコピーライターやデザイナーを起用しても、トップあるいは決定権者がデザインに無理解だと何の意味がない。ここで「無理解」というのは2つに分けられる。すなわち、デザインマインドがない場合とデザインセンスがない場合である。前者は、デザインなど必要ない、わからないと言っているタイプ、後者は、自分ではわかっていると言っているものの、それがズレているタイプである。

このうち前者はうまくだまして勝手に制作すればいいが、問題なのは後者である。デザイナーがいくら素晴らしい案をプレゼンし、社員がそれにいくら共感しても、トップが思い込みや気分で選んだり、素人のくせに妙な修正を求めたりすると大金をドブに捨てることになってしまう。金をかけていそうなのに仕上がりがパッとしないのはそれが原因だろう。そういう意味で福井市はうまく行っているようだ。まあ、映画2編はコケたけど、それは福井市のせいではない。

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