ブックファーストの店長が、「書店バブル」についてブログに書いている。引用すると、「書店の中の、新刊台やらランキング台やらフェア台やらいたるところに露出を増やし、その露出がゆえに書店員にあきられ、また出版点数が多いためにお客さんに選択ばかりを強い、結果弾けて身の丈に戻っていくのが書店バブル」だそうである。
池上彰氏、茂木健一郎氏、勝間和代氏などが例に挙げられ、店長氏いわく、出版点数が増えるにつれて1冊1冊のつくりが雑になり、文字の大きさが大きくなり、内容が薄くなってくるそうである。
まさにそのとおりだと思う。池上氏など、テレビで見ていて感じもよく、解説もわかりやすいので本を手にとってみると、ちょっとこの程度なら自分でも書けそうな(錯覚だが)気がして買うのをやめた。勝間氏の本ははじめから手にとる気にもならないが。
ところで、この店長のブログに、指摘された2人が反応し、自身のブログで意見を出している。基本的に著者にはどうにもならないし、チャンスがあればバブルに乗るという感じの意見であるが、一方で、指摘されていないものの、内田樹氏が自身のブログで意見を出し、出版を一部ストップするとのこと。ネット上でなかなかの論争になっている。
まあ、テレビなどでも同じで、どのチャンネルを見ても同じようなタレントが出ていたり、同じような内容であったりする。柳の下にドジョウ商法は昔から定番であろう。それにしても、同じ本でも分野は違うが、西村京太郎氏も相変わらずトリックと言えないようなトリックを使い、列車名だけ違うミステリーを数多く出しているが、これもバブルなのかな。