このほど、NHK-BSハイビジョンで、「ハーバード熱血教室」が再放送された。「ハーバード熱血教室」は、ハーバード大学で最も人気のある講義である(らしい)マイケル・サンデル教授の政治哲学の講義「Justice」をアレンジして放送するもので、前に紹介したベストセラーである「これからの正義の話をしよう」のもとになるものである。
本は読んだのだが放送を見逃しており残念に思っていたのだが、ちょうどいいタイミングで放送があった。ただし、深夜帯4日間で24時間の集中放送であり、生ではちょっと見られなかった。大学であれば夏休みの集中講義で2単位科目というところか。
内容については本のところで紹介したものと大差はないが、大人数で満員の講義にもかかわらず、事例を挙げて学生たちと議論しながら講義を進めていく様子は、日本の教員にも見せたいところである。
学生たちの人種も多様で、東洋系の学生も結構多い。内容が興味深いためかみんな真剣に受講している。発言を求められると多くの学生が挙手する。まあ、気のせいか回を追うごとに少しずつ出席者が少なくなっているようには見えるが。
ところで、この番組、2か国語放送なのだが、吹き替えの日本語では今ひとつ内容がわかりにくい。といって、残念ながら英語で理解するだけの語学力もない。英語放送+日本語字幕スーパー(あるいはその逆)にしてほしかった。