社会科学上の不満

政治・経済上の不満のハケ口(左翼出入り禁止)
外交と防衛、歴史と現状についての不満のハケ口。(観念論の方は出入り禁止)

日本の技術封鎖が堪えているぞ!中国

2016-11-09 00:00:30 | 外交と防衛

中国はこれまで世界の工場として、世界各国にあらゆる分野の製品を輸出してきた。しかし、ハイテク製品などにおいては生産に必要な工作機械のほか、製品に組み込まれる基幹部品は他国からの輸入に頼ってきたのが現実だ。
 中国メディアの一点資訊は10月8日、中国のネット上では「日本の工作機械がなければ、中国は人民解放軍向けの銃すら製造できない」という主張があることを伝え、「こうした主張はデタラメではあるものの、日本の工作機械が中国の製造業にとって重要な存在であることは間違いない」と論じた。
 記事は、工作機械は製造業にとって「母」と呼べるほど重要な存在であり、製造業を発展させるうえで優秀な工作機械は必須の存在と指摘。特に日本の数値制御による工作機械は世界をリードする水準にあることは「業界関係者なら知らない人は誰もいないほどの事実」であると指摘した。
 中国も製造業の高度化に向け、発展させるべき分野の1つに「工作機械」が挙げられていることを指摘。一方、日本を含めた西側諸国は中国が工作機械分野を発展させることを望んでいないと主張し、技術封鎖を行っていると主張を展開した。
 だが記事は、「中国は封鎖されればされるほど、強くなる」と主張。日本やドイツ企業の工作機械とはまだ差があるとしながらも、中国産の工作機械も近年は質が高くなっていると主張。
 「日本の工作機械がなければ、中国は人民解放軍向けの銃すら製造できない」との見方はデタラメであり、近い将来に日本やドイツの工作機械に依存する現状から脱却できるはずだと論じている。
サーチナ (編集担当:村山健二)
http://news.searchina.net/id/1620478?page=1

  何回かこのvlogにも書いたが、第二次世界大戦中の名機「零戦」今でも海外で伝説となっている。米空軍及び海軍航空隊のトップガンの連中は「零戦」を知らないのに、ドッグファイト(機銃による空戦)をやりたくない相手は「ゼロ・ファイター」と応えるほど伝説化している。その零戦を造っていた工作機器は米国製であり、空襲時ドリルの刃を持ち出す事になっていた。ドリルの刃も当然 made in USA であった。

 零戦(正式にはレイセン)

  中国は中ソ紛争でそれまで使っていたソ連製機械を無償で入手した、1972年の日中友好時多くの日本企業が中国に進出。文化大革命等で日本企業撤退、その時は機械が高度過ぎ中国人には扱えなかった。1990年代日本企業が再び中国に進出。今度は中国も技術者を日本の製造機械に貼り付け熟練させ、現在に至る。しかし製造機械(ロボット)は日本で製造、若しくは核心部品は日本国内で製造している。

 中国と日本との関係は垂直貿易であり、日本は「組立工場」を中国に依頼していただけである。組み立て賃金が上がれば他へ移る。そこへチャイナリスク(中国経済崩壊や領土問題、駐在職員の安全等)が顕在化してきた。最早中国に魅力はない。

中国の戦闘機工場(組立工場)

 撤退する際工作機械・装置は持ち帰り禁止処置をとられたので、核心部分は取り外し、取り外せない部分は強酸等で腐食させると聞いた。
当然、技術者は工作機械・装置を熟知しているので、微妙に核心部分だけを素人目には判らないように後で難癖つけられないように処理する。外側の思い箱体なんぞは、重くて持って帰れないのでそれらしく磨き上げて放置・・・。
それをしないで、チャンコロに召し上げられるのは馬鹿だとの書込みが秀逸。

 日本の企業は1970年代にも同様の経験をしている。対策をせずに中国進出している企業はバカとしか言いようがない。日本の企業はそんなに甘くはない。

 大丈夫。使う人がダメだと変なのしかできないのは南鮮が実証している。それに日本メーカーのシナ製バイクもウンコだし。との書き込みも現実に沿って相当な分析力である。

 日本の工場、開発もしているぞ!

  更に核心部品と言われる精密機器は、その製造にキレイな水が必要である。現状の中国ではキレイな水の確保も相当困難である。

 キレイな水、中国では無理かな。大量の魚の死骸が打ち揚げられた河原

 また精密機器以外にも素材の分野でも中国は世界の後進国である。欧米からの輸入は何とかなるかもしれないが、日本からの輸入は困難である。数ヶ月ほど前に釣竿用のカーボーン繊維を密輸しようして逮捕された事例があった。

コメント (1)
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