三ツ谷洋子のスポーツ21・ブログ

Jリーグ開幕前から理事として17年間かかわったスポーツビジネスコンサルタントの三ッ谷洋子が日々の話題を取り上げます。

建前民主主義

2008年06月11日 | 2008年
5月、6月と、委員や理事、評議員をしている団体の会議が続いています。
私は、こうした会議に対して、以前からこう考えています。
「会議で黙って座っているだけなら、家で寝ていたほうがマシ」

平日であれば、寝るわけにもいきませんから、
「会社で仕事をしていたほうがマシ」ということです。
こうした組織の役員は基本的にはボランティアですから、
会議に出るより、仕事をしたいというのが本音です。

それでも都合がつけば出席するようにしているのは、
自分が仕事のフィールドとしているスポーツ界・業界がもっと
よくなってくれれば、と思うからです。

そのためには、質問したり意見を述べたりすることが必要ですが、
大きな団体の上部に位置する会議ほど、そのような雰囲気はありません。
議長も事務局も、全て台本を読むだけ。
出席者は「異議なし!」と唱和するのが仕事です。

そんな暗黙の了解で進行している会議で、
突然、私が「質問!」といったりすると、
一瞬、部屋全体が凍りつくような雰囲気に包まれます。
総会屋のように思われているのかも知れません。

それでも、私は自分自身に対して、会議に出席する意味づけをするために、
まずは質問をします。
それがキッカケで意見のやり取りがあると、
予定していた議事進行が遅れ、その後のスケジュールも乱れます。

「予定通りの時間に議事を終了するか」
「時間がオーバーしても、議論を受け入れるべきか」
どちらが意味のあることなのか、明白なはずですが、
熱心な議論になるケースは、滅多にありません。

日本は民主主義国家だそうですが、
それが建前だけということを実感しています。
もう少し、皆で意見を出し合って議論してみませんか?
現状で全く問題ない組織ということは、あり得ないのですから。

追記:本日、出席した「国体改革プロジェクト」は、
いつも活発な意見が飛び交う数少ない会議の一つです。

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  「子ども支援に取り組むJFA『こころのプロジェクト』とは」
   東京都世田谷区立二子玉川小学校視察
  ◇ゲストスピーカー:手嶋秀人氏
   (日本サッカー協会広報部長/「こころのプロジェクト」推進室長)      
  ◇日時:2008年6月12日(木)10:30~14:00
  ◇申込締切:6月9日(月)           
   ※この研究会は、企業・団体を対象にした会員制セミナーです。
    オブザーバーの参加も可能です。
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株式会社スポーツ21エンタープライズ】 
  代表取締役 三ッ谷洋子
  スポーツビジネスコンサルタント
  スポーツビジネスプロデューサー
  地域づくりアドバイザー
  http://www.sports-21.com
コメント (2)
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