躁鬱おばさんのプチ田舎暮らし

何かにつけうつつつと落ち込んでしまうわたしが、プチ田舎に引っ越すと・・・

モンゴルの草原を

2006-09-09 23:28:31 | Weblog
ティピ
(写真:白里渚)
http://hibiki.web.infoseek.co.jp/

カナダ旅行で一緒だった女性Wさんから突然メールが来て、
「ペルーのアマゾンに鳥を見に行って来ます。」ですって。
前回のメールは「ペルーのクスコに行って来ます。」で、
随分前のこと。
日本に帰ってきた時に連絡くれればいいいのに。
でも、お元気そうよ。

あれから2年ですね。
私たちが寝たティピはあのままなのでしょうか。
熱いスウェットロッジから出て、
服を着たまま飛び込んだ湖は、今も静かでしょうね。

ティピの真中でおこした焚き火の煙が、天辺に空けた穴に向かって上って行って、
パチパチと薪の燃える音を聞きながら大地の上に直接寝ると
懐かしくて、この上なく平安な気持ちになった。
必要最低限の日用品と食料と水と衣類。
それから、美しい自然があれば十分幸せになれる気がした。

ああ、大陸の空気を吸いに行きたいなあ。
と、思っていたら、さっき『世界不思議発見』で、
アルタイ山脈のモンゴル側を取材したのを放送していた。

ユーラシア大陸の真中にあるアルタイ山脈は、
中国側は新疆ウイグル自治区、ロシア側はアルタイ共和国である。
でんと構えた山々の形は大地というより地球がとび出したところという感じだった。
空の色が深かった。宇宙に続く空だった。
中国側にあるカナス湖は氷河から流れ出た水をたたえている。
乳白色、グリーン、ブルーと見る時によって変化する、雄大な女性を感じる湖だ。
トワ族と呼ばれる少数の人たちが、新疆ウイグル自治区では珍しく木の家に住んでいて、
チンギス・ハーンを信仰している。
遠征の時に残って住み着いたとか、ロシア側から逃げてきたとか、
良く分かっていないらしいが、
もともと国境なんて遊牧民には関係なかった話だろうに。

そう、国境なんて、国なんてとっても不自然と、
10以上もの民族がいて、中国語すら通じなかったりする、
新疆ウイグル自治区をバスで走りながら思った。

モンゴルの草原を馬で駆けたいなあ。