インドネシア3島をつまみ食い観光だったけど、
今まで行った国々の中で一番好きかも。
インドは2番目ね。
(こんなおばさんに言われたくないか(笑))
インドは「すごい!」で、インドネシアは「美しい!」
インドは「融合」で、インドネシアは「共存」の印象。
イスラム教徒が大多数だけど、他の宗教も認めている。
認められないのは「無宗教」(ギクッ)
近年出来た制度で国民全員が身分証明書を持っているという。
これに宗教の欄があり、何の宗教でも良いから必ず書かなくてはならないのだそうだ。
じゃあ、「アミニズム」の人たちは?とバリ島のガイドさんに聞くと、
「ヒンズー教」になりますとのこと。
ヒンズー教といってもインドとは違ったヒンズー教になっているからか。
3島どこも良かったけど、ジャワ島のジョグジャカルタ周辺観光をしている時の空気が一番心地良かった。
ボルブドールでもなく、ボボロドールでもなく、ボロブドール・・・あれ?
ボ ロ ブ ドゥ ― ル の仏教遺跡は美しかった。
前に立って見上げた時は自分が溶けてしまいそうだった。
上まで登ってまわりの森を眺めた時の清清しさも忘れられない。
それよりもっと美しいと思ったのは、プランパナン遺跡群のサリー寺院。
観光シーズンの夜にはライトアップした美しいサリー寺院を背景に、あの美しいラーマヤ―ナバレーが催されるそうだ。
どんなに素敵なことだろうか。
冥土の土産に一度は見に行こう。
(それと、やっぱりエステも(笑))
忙し好きのツアーはディエン高原まで観光に行った。
でも、これは行く価値ありだった。
2000メートル以上の山の上までびっしりと段々畑が続く景観はすごかった。
きっとアンデネスよりも雄大だと思う。
それから、ヒンズー教最古の寺院があった聖地や、
移動する噴火口(これは日本でも見られる。温泉卵は?とみんなで笑った)、
スカルノ大統領をはじめ、歴代大統領が洞窟に篭もって瞑想した島がある、これまた美しい湖もあった。
瞑想しないと国民の信頼を得られないそうだ。
麻生さん、あなたも瞑想して下さい!
あ、読み方は「めいそう」です。(笑)
インドネシアで何よりも良かったのは人々。
雰囲気の柔らかさ。
素直な目。
自然体。
生活はそれほど豊かではなくても心豊かにくらしているのだろう。
インドネシアの人は民族の言葉(たくさんの民族があって、それぞれ言葉が違う)と、
共通語であるインドネシア語を話すのだそうだ。
ジョグジャカルタでお世話になったガイドさんは、西ジャワの人で、
ジョグジャカルタに住んでいてもジョグジャカルタの言葉は全くしゃべれない。
「でも、インドネシア語で話すから困ることはありません」
英語はどのくらいしゃべれるのか知らないけれど、日本語は上手だった。
ということは、少なくとも3つ以上の言語を使えるということだ。
学生の英語教育に力を入れているのか、何度も「Can you speek Inglish?」と、
子供達に声をかけられた。
最初のうちは、日本のおばさんと話たいのねなんて思って、片言英語でも頑張って話して「上げてる」つもりでいたけど、どうもそうじゃなかったらしい。
遺跡見学の時、とうちゃんがツアーのみんなから少し後れて写真を撮っていると、先生に引率されて来ている学生の一団に出会った。
とうちゃんが英語が話せると分かったら、先生が「さあ、みなさん練習しましょう。この人と話しましょう!」てことで、とうちゃんは学生達に英会話ぜめ。
そのうち、一緒に写真を撮って欲しいと1人が言い出すと、次々と記念写真ぜめ。
身動きできなくなるほどの人気者になったらしい。
たぶんこの子達は普通に少なくても3言語はしゃべるだろう。
あちこちで日本語をしゃべる人たちにも出会った。
文明国、先進国はどっちなんだろうと、日本語もアヤシイおばさんはいじけながら思ったのでした。
でも、おばさんだってあちこちで大勢の人と身振りや片言で話したも~ん。
握手もしたし、
要は心です・・・なんちゃって・・・
しつっこくまとわりつく土産物売りの20歳くらいの女の子に、大人気(こちらはオトナゲ)なく、それも神聖な仏教遺跡で大ギレしたのはだれ?
あ!
・・・でも、その後仲直りして、ツアーの人達にお土産を売るのに貢献しました~。
帰りの空港での話。
待合席で隣になった布を被ったムスリムの少女6,7人に、この私が英語で話し掛けてみた。
「Can you speek Inglish?」(笑)
この子達は英語が話せなかった。
それに、なんとなく今まで会った子たちと違う。
暗い雰囲気だ。
話かけるのを止めた。
少女達同士も黙り込んでおしゃべりをしない。
しばらくすると、いかにもブローカーといったもろ怪しい顔のおじさんがやってきて、
何やら指示をしていたかと思ったら、少女達を連れて搭乗口へと消えた。
ご主人のお仕事で中東に住んだことのある女性がツアーの中にいらした。
「あの子達アラブに行って働かされるのよ」
ムスリムの格好で働ける国ってことか。
「アラブはイスラム教だから売春はさせられないと思うよ。それは大丈夫だろうけど、アラブでメイドはキツイのよ。こき使われて本当に大変なの。可哀想に。田舎から出てきて、たったあれだけの小さな荷物で働きに行くのね」
だから暗かった・・・不安で緊張していたのだろう。
成田空港に着いたら同じ飛行機に乗っていた15,6歳かと思われるインドネシアの少年の団体の中に、
ひとりだけあどけない顔の少女がいた。
片言の日本語で、「研修です」
「何の研修?」
「農業。○○農園です」
楽しそうに答えた。
「寒いけど頑張ってね」
「頑張ります!」
日本でたくさんの良い思い出が出来ますように。
ところで、大好きになったインドネシアから帰って来たら、
和食のことだけでなく、
なぜかもっと日本が大好きになっていた。
インドネシアから人たちから、言葉にはできないたくさんのものも受け取ったようです。
心から
テレマカシ!
(ありがとう)