躁鬱おばさんのプチ田舎暮らし

何かにつけうつつつと落ち込んでしまうわたしが、プチ田舎に引っ越すと・・・

お年頃

2013-08-30 14:46:30 | Weblog
今朝、久しぶりに電車に乗った。
座われなかったので、立っていたら、
前の座席に座っている未成年若者が、
なんだかそわそわしている。
あっ、こういうときはきっとあれだわ・・・と、
座席の上を見る。
やっぱり、優先席のシール。
4人分ある優先席の前だった。
田舎の子は結構気にしながら座っているものだ。
代わらないといけないかなあ。
代わると年寄り扱いして、気を悪くするかなあ。
それに、照れくさいし・・・・と、
きっと、頭の中でぐるぐる回っているのよね。

そんなことより、そわそわで経験的にわかるというのもいかがなものか。
はい、何度かありましたから。
微妙なお年頃だから、
優先席の前に立たないように気をつけなければなりませんね。

若者さん、電車、冷房効いてるから、
普段冷房なしのおばさんには・・・じゃなく、おばあさんか・・・
こんなに涼しいのは天国みたいでね、しゃきっと元気になるのよ。
それに、背骨を真っ直ぐにして立って、気を流しているのは気持ちがいいのよ。
それでなくても、2,30分立ってるくらいはどうってことないの。
あなたより元気ってもんだわ。
貧血で倒れられても困るから、(以前、立っていた若者が貧血で倒れて電車が止まった)
座っていていいのよ。
と、心でつぶやく。

魔女志願だけど、テレパシーはまだ無理みたいで、
そわそわ気にされていると落ちつかず、
もしかして勇気なんか出して席を代わられたりしたら、プライド傷つく微妙なお年頃だしね。(私のことだよ~)
そこで、若者の隣の席をみたら、
私より年配のおじさん(あ、おじいさんか)だったので、その前に移動した。
これで、お互いに安心!平和、平和(笑)

トンネルに入ると、窓ガラスが鏡になって、
思った以上に初老である女性を写し出した。(私だよ~)
近頃怠けて髪をそめていないから・・・・それだけ?・・・すっぴんだし・・・
それだけ?・・・はい、はい、頬のたるみも進んでます・・・トンネル嫌い!(笑)
はい、はい、充分優先席用の顔になっています。

ということは・・・
疲れた時には、プライド捨てて、
意図的に優先席の前に立って、若者にプレッシャーかけてみようっと。
ニタニタ、楽しい~。
平和、平和(笑)

なんて妄想していると、
突然、おじさんの隣の隣の優先席に座っていた若者の、
「どうぞ」と、席を譲っている声がして、
「いいんですよ」
「どうぞ」
「ありがとう」
と、優先席に座った人は、
髪を染めて、化粧もしている(普通か)けど、私には70才前に見える女性だった。
ほっ!
若者達にはそんな細かい齢の差なんてわからなく、関係なく、
労わるべきばあちゃんかどうかってことなんだろうけど、
なんせ、微妙なお年頃の私には、微妙な差が大問題なのだ。
よかった!この人よりは私の方が若く見えるんだわ。
ほっ!
平和、平和(笑)

と、妄想妄想していると、
いきなり目の前の席のおじさん・・・いや、爺さんが立ち上がって、
「おばさん、席代わってやるから、そこどいてよ」
て、どこかへ。

へ?一体何?
テレパシー混線か?

あっけにとられていると、
空いた席には、
さっさと横はいりしてきた、私よりは随分若い中年のおばさんが座ったのでした。

ちゃん、ちゃん。



8月25日

2013-08-25 21:25:45 | Weblog
明日8月26日午前6時11分だそうです。
ハートの贈り物
http://blog.goo.ne.jp/narudekon

こういうのは騙されてみるのもいいかも。
瓢箪から駒ていうこともあるしね。
希望を持たなきゃ。
気合をいれて、10人分くらいの瞑想をしておこうっと。(笑)

8月21日

2013-08-21 21:08:05 | Weblog
都心では大雨でも、こちらはカラッカラ。
畑の野菜が枯れそうです。

近所では稲刈りが始まりました。
夜になると秋の空気が入って来るようになりました。
庭の虫の声も日増しに大きくなっていっています。

今日は満月ですね。

不思議?

2013-08-14 15:59:14 | Weblog
きのうの夕方、2階のベランダで気功をしていたのだけど、
雑念のオンパレードになってしまった。
こんな時は自分の外の自然を意識してみる。
目を開けて、庭の緑と
蝉の大合唱に意識を向けた。
みんな、私の雑念が消えるようにお願いね!

と、目の前に蝉が飛んできて、アルミの手すりの細い支柱に止まった。
そして、この場所ではこれで精一杯と搾り出すように一回鳴いた。
励ましにきてくれて、ありがとう!
お礼を送ると、庭の仲間のところへ帰っていった。
気功を終わり、こっち意識に戻り、不思議な蝉だったと思った。

それから下に降りていくと、
夫が庭に突き出たウッドデッキで気功をしていた。
し終わって、台所にいた私に言う。
ねえ、ずっと外に出なかった?
うん、二階のベランダで気功してたよ。
気功をしている時にね、すぐ前をぺたぺたと草履で庭を歩いている音がしたよ。
水遣りでもしてるのかと思っていたけど。
ううん、外には出てない。
不思議だね、確かに聞こえたよ。
すぐ前をぺたぺた歩く音が。

夫の母が生前、四国88カ所をまわったとき、
一枚の大きな紙にまとめて、
それぞれのお寺で、お寺の名前とその上に朱印をいただいた。
真ん中には弘法大師さんのお姿が書かれてある。
それを掛け軸にして、夫に渡していた。
お盆になると出してきて飾り、
にわか祭壇のようなものを作るのが習わしになっている。

この掛け軸の気が一気に家の空気を変えてしまう。
ぷち幽体離脱する知り合いが、
以前、うちに幽体でやってきて見たのはこれだったとか。

今年もにわか祭壇を、昨日作ったばかりだった。

その祭壇を飾る花を摘みに畑にでた。
指を広げたくらいの手のひらサイズのひまわりが、
生き生きと咲いている。
毎年こぼれ種で咲くこのひまわりを、お墓にあげたいからと、
何度か摘みにきた近所の友人が亡くなったのは、
3年前。
夏空を背景に、いくつもの黄色いひまわりが私を見下ろしている。
これは彼女のなのかしら?
あれは父?
あれは夫の母?
あれは、優しかった子供達のおばあちゃん?
それで、これはもうひとりの癌で亡くなった友人?
あのひとこのひとが、ひまわりになって見える。
ひまわりの向こうにも、あっちの世界に行った
私の知っている人知らない人たちがたくさんいて、
こっちの世界を見おろしている。

あっちの世界とこっちの世界は紙一重よりももっと薄いのかもしれないと、ふと思った。
ピンクの百日草と紫のセージの花も摘んだ。

今日も今日が限りかとばかりに鳴く蝉時雨。
宇宙の隅々まで広がっていくような共鳴。
私の中にもあっちの世界とこっちの世界が共存していて、
その境目は、やっぱり紙一重よりももっと薄いのだろう。

生きている不思議 死んでいく不思議 か。 






去るもの

2013-08-08 20:16:47 | Weblog
宅急便のお兄さんがやってきて、
「奥さんの車が新しくなったんですね」

そうなのです。
私の車が新しくなった。
いすずのえ~と・・・なんとか・・・あ~また忘れた。
書いていればそのうち思い出すこともあると・・・そうだ!「アルト」だ。

「前の車ねえ、車検に持っていったらエンジンが壊れていたの」
「え~!!」
「もう、製造から14年経っていたの」
「え~!!」

そう、相棒ミラちゃんは、毎日元気に走っていたのに・・・
(でも、エンジンの変な音はしていたかも)
車検屋さんの受け付けで宣告された時は、
頭の中が真っ白になった。
思いがけないことが「またか」と。
一緒にいってくれていた夫が、側で車検屋さんと何かはなしているのもよく聞こえなかった。

そのうち、ワイシャツの若者が現れて、
車の話を始めた。
(車検屋さんは車販売もしていて、その営業の人だったそうだ)
ショックで何も考えられなくなっている私の目の前で、
若者の口が滑らかに動き続けるのをただ見ていた。

30代のその若者の歯は、びっくりするほどが美しかった。
虫歯がひとつもなく、驚くほど白い。
歯茎は見事にピンクで、この上なく健康。
そして、あまりにも完璧歯並び。

完璧が淀みなく動き続けるのを見ていると、
急に言いようのない寂しさに襲われた。
歯並びと虫歯はともかく、
私も若い時には、きっとこんなに綺麗な歯だったんだわ。
そのときには気がつかなかったけど。
犬は歯を見れば齢がわかると聞いたことがある。
人間だって同じようなものだわ。
あ~、もうこんな美しい歯には戻れない。
そう、朽ちていくばかりだわ。

それでもって、ミラちゃんのように歯医者じゃなくて廃車か。

悲しみがこみ上げてきた。
そして、
夫と受付の女性と歯のきれいな若者が、なんだかんだ相談しているのを見て、
この人たちの不謹慎さに、今度は腹が立ってきた。
どうして、今さっきまで元気に走っていて、
いきなり壊れてます宣言されたばかりのミラちゃんの気持ちを考えないの!
ひどい!

腹が立った勢いで、とりあえずまだ走れるのだからとミラちゃんに乗って家に帰った。
そして、夫に、あんまりだ、ミラが可愛そうと言って泣いたら、
ものすごくびっくりして、
「ほとんど洗車もしないで、泥だらけ。
あちこちぶつけて、擦ってそのまま。それで可愛そうだと言われてもなあ」
「だから、愛着があるんじゃないの。私の足だったのよ」

ああ、確かに人には意味不明かもしれないわ。
でも、悲しいから泣いた。

と、いつまでもいってはおれず、
好みの軽自動車を探して、
え~と、そうアルトを買った。
色はミルクティ。(おしゃれ)
乗り心地満点!

一番感動したのは、
ドアを閉めてからシートベルトが出来ること。
今から思えば信じられないけど、
中古で買ったミラちゃんは、
はじめからシートベルトに不具合があって、
ドアを開けた状態でないとシートベルトが出来なかったのです。
座席に座って少しドアを開け、ベルトの金具をとって、ベルトをしてからドアを閉める。
(助手席もだったので、たまに人を乗せる時にはいちいち説明しなければならなかった)
これを10年余り続けたのです。(笑)

それに、
ハンドルをくるくる回さなくてもボタンで窓が開閉するんだから!
CDもかけられるだから!
座席もビニールじゃなくふかふかなんだから!
なんか、高級車に乗っているみたいな気分よ。
安上がりな女(笑)

こうして、去るものは忘れられていく・・・・