躁鬱おばさんのプチ田舎暮らし

何かにつけうつつつと落ち込んでしまうわたしが、プチ田舎に引っ越すと・・・

賑やかな夏の日

2010-08-29 13:46:27 | Weblog
一年中で一番賑やかな季節です。
昼間は蝉時雨、
夜になるとは虫の声。
虫の声も蝉に負けないくらい大きな声で鳴くのもいて、
一日中賑やかです。

そして、それプラス稲刈のコンバインの音。
昨日から、うちの家の北側の広い田んぼ(千坪くらいか)の稲刈が始ったのです。
その向こうにも同じくらいの田んぼがあって、
それから、南側にもこれまた同じくらいひろ~い田んぼがあるので、
しばらくかかりそうです。
(古くなったコンバインの爆音と排気ガスの臭いに少々疲れ気味)

そして、夜には刈り取った稲の籾を乾燥させる乾燥機の音が、農家から聞こえてきます。

というわけで、蝉と虫とコンバインと乾燥機。
一日中賑やかな夏の日が続いています。

そのうちに蝉が鳴かなくなり、晩秋に虫がぴたりといなくなった時、
田んぼも殺風景で、静寂に包まれる季節には、
この賑やかな夏の日が懐かしくなるものです。
しっかり味わっておきます。

性懲りもなく

2010-08-27 19:59:11 | Weblog
今日は自由ダンスの日。
ええ、まだ性懲りもなくやっています。
時間を2時間にまで短縮しましたが、
ほんと、性懲りもなく、ただ音楽をかけて、みんなで好き勝手に身体を動かせて、踊っています。
沈黙したまま踊ってます。
好きな人がいるもんですねえ・・・自分たちを含む(笑)
ふ~、4年目。

前回は8月13日で、なんとお盆ではありませんか!
と、前日まで気付かなかった。
普通、場所を予約する時に気付くでしょうが。
予約入れたのはとうちゃん。
公民館の受け付けの人も呆れてた。(笑)
しかし、それでも参加した奇特な方が一人いて、3人で。

今日は7人。
近頃の常連さんが全員集合。
黙々と踊って、汗だくで、みんなすっきり~!してる。
こりゃ、やっぱり細々とでも続けなきゃかな。

気持良くなって、帰り道。
この猛暑の真昼間、70才を越えた知り合いの農家のご夫婦が、稲刈をしているのに出会った。
ちょっと後ろめたい・・・かなり後めたい。
もしも踊ってたなんて知れると、卒倒するくらい驚かれることだろう。
そんなエネルギーと時間が余っているのなら、稲刈しろって怒られそう。
(できれば、そうしたいけど・・・)
車の中で小さくなって、会釈だけして通り過ぎたのでした。


2010-08-25 19:52:51 | Weblog
昨日の夕方、納屋の窓を閉めに行ったら、
少し離れた空地の草の中に、
どうぶつの頭らしき影が見えた。
なんだろうと、行ってみることにした。
空地に近づくと、反対側の竹薮のところから、
キジのメスが私の前を横切るように飛び立った。
それに続いて、空地から2羽のキジが飛んで行った。
竹薮から飛んだのと同じくらいの大きさだけど、
きっと2羽は子供で、最初に飛んだ一羽がお母さん鳥。
子供達に危険を知らせて飛んだのだろう。
と、思いながらなんとなくもう少し進むと、
今度は、同じ空地の草むらから5羽が飛び立った!
思わず、「わっ!まだいたの!」と、声がでた。
近くに行くまで飛び立たないので、
草むらの中にいるとこうしていつも驚かされるのだ。

それにしても、7羽の子持ちのお母さん、
よくもまあここまで無事に育てられたものだ。
たくさんの外敵がいるのに・・・ハクビシン、野良猫、野良犬、フクロウ、蛇、それから・・・あ!人間だ。
去年は、空地の側の畑で産んだ卵5個を、人間が取って食べたよなあ。
(それ、私(笑)・・・たまたま産むの時に行き合わせてしまって、親鳥が放置していなくなったからだけどね)
そうか、あの卵5個も無事に孵化し育てば、
ああやって母鳥と一緒に飛び立ったりしていたわけか。
それが、私のお腹の中に入って・・・・
そんなことはわかりきっていたことだけど、しみじみ思った。
命を食べたってことだ。

8月23日

2010-08-23 19:57:14 | Weblog
朝は庭の蝉時雨を聞きながら気功。
目を閉じて、丹田呼吸をする。
深く静かに細く均一に。
お腹の中が限りなく広がって宇宙になる。
宇宙を感じながら、そっと目を開けると、
すぐ前の木に止まった蝉が目に入った。
蝉のいる世界が宇宙のはずなのに、小さな世界に思える。
身体の中と外が逆転した感覚。
再び目を閉じて宇宙に蝉時雨が響くのを聞きました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
とうちゃんが、2階のベランダで気功をしていると蝉が背中に止まったのだそうです。
この人には普段からトンボや蝶がよく止まるのだけど、
蝉とはねえ。
しばらくすると背中から離れ、ベランダの手摺に止まって、蝉はとうちゃんを見てこう言ったそうです。
「もう、わしはこれから死んでいくのだけど、お前はまだ生きるのか?」
返事に困ったよって。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これから夜の部の気功をします。
柔らかく静かで透明な月光に包まれてきます。



恩返し?

2010-08-22 19:52:32 | Weblog
朝まだ暗いうちに目が覚めて・・・というか、
トイレに行きたくなって、無理やり起きて行き、用をすませても、
眠たいのになかなか寝付かれなく・・・つまり年寄りなんですかね。(しょぼん)
明るくなってきたので、ええい!ままよと、起き上がり、
顔も洗わず、鎌を手に畑に行った。(笑)

朝露に濡れながら畑の草刈。
草と共存なんていうけど、
実際はそう簡単ではない。
ほんと、今年は困った事態なのだ。
春の雨続きが影響したのか、
ヤブカラシという蔓草が畑に初登場した。

ヤブカラシ〈多分「藪枯らし」)は、日陰もなんのそので、
庭のあちこちに出没して、あっという間に椿や槇(まき)などに絡み付いて登って行き、
天辺に茂って、木をすっかり覆い尽くしてしまうのだ。
ヤブカラシとはよく言ったものだと思う。

そんなものが畑にやってきたのだから、
早く根絶するべきだったのに、
油断している間に増えるは増えるは。
取っても取っても地中のランナーで、あちこちに出没する。
作物が育ち、根元が日陰になると、普通の草は勢いをなくして、
あまり生えなくなるのに、
ヤブカラシは平気で茂った作物の間から伸びて顔を出す。
藪を枯らすぐらいだから、野菜なんか屁のカッパだろう。

で、今日もそのにっくきヤブカラシに目を光らせて草刈をしていたら、
でかい芋虫君がいる。
こういうのは、ほんと困る。
芋虫は種類によって食べる草や作物が決まっていて、
ヤブカラシを食べる芋虫もいるのだ。
草を刈ると芋虫の餌がなくなって、飢え死にか。
では、ヤブカラシ退治は芋虫に任せるか。
いや、そんな甘い考えでは根が残って、来年はどうなることか。
ああ~、朝から大問題。(笑)

ゴマの葉にも芋虫のでかいのがいた。
ゴマの実はすでについていて、熟するのを待つのみなのだけど、
葉は食べられて丸坊主になっている。
芋虫は私の中指くらいの太さと長さで、巨大に成長している。
蛹になるまでに、あと何本のゴマを丸坊主にしていくのだろう。

さて、この2匹の芋虫をどうしたものか。
おばさんは優しいから、そのままにする。
と、いうのは半分うそで、つまむ勇気がないから、
見てみぬふりしている意気地なしなおばさんでもある。

そのうち、
日が差してくると暑くて畑にはいられなくなった。
引き上げようとして、
剪定した小枝を積み上げた堆肥置き場のところを通る時、
見つけた!
綺麗な黄緑の繭!
本当に綺麗。
天然のお蚕さんの繭だ。
運んだ時に小枝にくっついていたのを気がつかないで置いていたのか。
それとも?

今日の2匹の芋虫も、
この繭を作ったお蚕さんも、
蛾の幼虫。
蛾の恩返し・・・なんちゃって。

嬉しくて、緑の繭を玄関に飾りました。






8月21日

2010-08-21 21:11:37 | Weblog
いよいよ稲刈りが始ったようです。
無事新米は嬉しいけど、田んぼが寂しくなるなあ。

私と半分ずつ借りているお隣の畑は、
おばさんはもう畑をやめるのかなあと思うほど、
おばさんにしては(←これ大事)草を生やしていたけど、
今日見るといつの間にか綺麗に草がなくなっていました。
なので、私の畑の草が目立つ目立つ。
気合をいれて、明日からはまた草刈始めます。
少し涼しくなったものね。

朝、夕になると私の畑では、農道際にオシロイバナが咲き乱れています。
百日草、メド-セージ、ひまわり、それから綿の花、オクラの花・・・
まるでお花畑
草いっぱいを誤魔化しているのだけど、限界みたい(笑)

秋風

2010-08-20 20:52:50 | Weblog
アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシも元気いっぱい。
昼間の大合唱が終わると、
夜には虫の声。
ガチャガチャ騒がしいのはクツワムシ?
鈴虫、コオロギ、マツムシ、それから「スイッチョ」て鳴いている虫の本名はなんだろう。
夜の網戸にはよくアブラゼミが静かに止まっている。
涼しい秋風が吹いて、夏もだんだん店じまいの準備かな。
ほっとするような寂しいような・・・

毎朝、とうちゃんが畑からポップコーン用のトウモロコシをもいでくる。
ドースターで焼いて食べる。
少し早めの軟らかいのが美味しい。
食べたあとの芯や皮はスープの出しになる。
堅く実りきったのは、本来のポップコーン用と来年の種用にする。
そろそろ収穫が終わりそう。
そして、次は紫色のホピ族のトウモロコシが食べごろになってきた。
その次は赤紫の大きいトウモロコシが実る。

しばらく朝の主食はコーンです。
アメリカ大陸のネイティブ気分してます。
トウモロコシは穀類。
「ついでに粉にしてみようか」と、とうちゃん。
「そんな面倒な。このままが美味しいの!」

そうなんです。
ハクビシンにもカラスにもやられず、全部無事に収穫できそうです。
周辺の畑のトウモロコシが被害に合うのは、
やはりスイートコーンだからみたいです。
全滅の畑もあります。
「そのまま生で食べても甘いからね。奴等は良く知っているよ」
と、農家の人。
虫が食べて、鳥が食べて、ハクビシンが食べて、残ったのを人が食べるってことか。

「今年は家で食べる分だけだから、そこそこの出来で良いんさ。市場に出す時は本気で作るよ。肥料をもっとやって農薬もかけてさ」
うちのトウモロコシは無肥料・無農薬で草も生えてますが、出来てますよ・・・とは言えず。
不ぞろいだし、虫が入っていたりするから、売り物にはならないものね。
しかし、そんなに頑張って、あんなにただ異常に甘いだけのトウモロコシ作っている農業て、
なんか変だと思うのです。
うちの赤紫の大きいのができたら、その農家に少し持っていってみるつもりです。
おばあちゃんが昔の味を懐かしがってくれるかな。

2010-08-17 10:28:22 | Weblog
夏になって、気功教室があるたびに冷房と戦わなくてはならない。
うちでは常温生活しているので、
冷房の中で気功をしていると、健康と反対のことをしているようで、一体なにやってんだろうと虚しくなる。
でも、ほとんどの人はクーラー生活だろうし、わたしよりも年配者だけなので、
冷房をしないわけにはいかないのだ。
「今時冷房なしなんて、時代遅れですよ」なんて言われる始末。
ぷち田舎なのに。
高目の温度に設定しても、2時間もいると、足の皮膚が冷えてくる。
靴下を履いていても・・・そういう問題だけじゃない感じがする。
要するに、暖房はともかく、冷房はかなり反自然的な行為だから、体の中の自然が嫌がっているのだ。

暑いけど、汗がでるのは気持がいい~。
じっとしていても流れ出る汗。
冬に、こんだけ汗を出そうとすると、どんだけ踊らなきゃか。(笑)
心臓バクバクするほど踊ることになる。
楽チンで汗がかけて、排毒もされて、
ほんとにありがたいです。

夏休み

2010-08-15 23:14:44 | Weblog
そっか、夏休みしなくちゃ、と
急に思いついて海へ。
とうちゃんは部屋で片付けもので忙しそうなので、
「行ってきま~す」
着替えなんかしなくても、
すでにエスニック調のノースリーブのひらひらワンピース着てるし、
玄関でいつも履いてる木のサンダル、バリ島って感じの派手な絵の描いてあるサンダルを持って、あとは、畑仕事の時にもぷちお洒落をと、
気に入って買ったつばの広い青い麦わら帽子をかぶれば、
ほら、即リゾートファッション。
るんるん♪
真っ直ぐな道を車で10分弱で、海、海、海だ~!(笑)
なんてお手軽なんでしょう。

サーファーや海水浴がそこそこいて、
ガンガンリズムの音楽を鳴らしている。
踊りたくなるのをこらえて、
波打ち際を裸足で歩くと、波がひらひらスカートの裾を濡らす。
ああ、気分はバリ島かハワイか。

若者が楽しそうにはしゃいでいるのを見るのは気持がいい。
カップルもいいね。
生ビキニの女の子達をみたのは何年ぶりだろう。
とうちゃんも来れば良かったのに。(笑)

帽子で顔が見えないから、
若者にナンパ(死語?)されないように気をつけなくっちゃ。(笑)
と、思いつつ、1キロほど歩いた。
近くに誰一人いなくなったところで、さて、始めます。

空と海と波に向かって、
体の中から出るに任せた音を可能な限り大声で長く延ばして歌う。
私の音魂が波の音に吸収されていく。
気持いい~。
ほんと、気持良すぎるよ。

それから、波打ち際の鳥や、波の上を飛ぶ鳥を見て、
水平線を見て、
魂を洗って帰ってきた夏休みでした。

お盆

2010-08-14 14:02:23 | Weblog
とうちゃんには小さな友達がいて、
「いもり」なんですけど、
この子がとっても可愛いらしい。
(タレントの「井森(いもり)」じゃないです。
て、もう覚えてる人がいないかもね)
「らしい」というのは、私はまだあったことがないから。

このいもり君は尻尾がちょんぎれているそうです。
何かに襲われて逃げるために尻尾を切ったのでしょうね。

また、横道にそれるけど、
私は昔、いもりのちょん切れた尻尾が動くのを見て、怖くて貧血を起こしたことがあるのです。
尻尾がひとつの生き物のように勝手に動くのですよ。
ま、そうして敵の気をひいて、その間に本体が逃げるって寸法なんでしょう。

で、そのしっぽちょん切れのいもり君は、とうちゃんに出遭って、
友達の印に、ダンスを披露してくれたんだそうです。
ちょん切れた尻尾のねもとの部分を振り振り、手も動かして、
本当に可愛かったらしいです。
とうちゃんは目を輝かしてその真似をしてくれたほど、可愛かったらしい。
(それを聞いても、ちょん切れた尻尾の方を想像してしまうので、私はそのお友達にお会いしたいとは思わない(笑))

さて、今日は、
縁側にダンゴ虫のような虫がいて、
その周りをものすごい勢いで蜘蛛がグルグル回っていたそうな。
これもとうちゃんの話です。
蜘蛛は糸を吐いてダンゴ虫を動けなくしようとしていたのです。
逃げられたらいけないので猛スピードだったのでしょう。
もう少しというところで登場したのが、
例のいもり君。(少し尻尾が伸びていたらしい)
蜘蛛を食べようと近寄ったのだけど、逃げられたのだそうです。
ダンゴ虫には興味なさそうで、
もう一度見たかった「ダンスもしてくれないで、行っちゃった」。

そのままにして、少ししてから様子を見に行くと、
なんとか蜘蛛の糸から脱出できたようで、ダンゴ虫もいなくなっていたそうです。

いもり君のお陰で命拾いしたダンゴ虫。
蜘蛛も逃げて命拾い。
だけど、お食事はなし。
いもり君も、蜘蛛に逃げられてお食事なし。
だから、とてもダンスをする気になれなかったのでした。(?)

残念だったけど、殺生がなしで良かったね。
お盆だから。