今年新しく借りた畑の様子です。
(写真:とうちゃん)
うちの庭は、ミニ林になっていて、大小様々な木の密集乱立状態だ。
特に椿が木が多い(100本はある)。
それで、毎日のようにとうちゃんはチョコチョコ剪定をしている。
剪定した木が山積みになって奥の方にあるのを見ながら、
「今日は、あれを燃やそうかなあ。」と、つぶやいた。
「冬にしたら?」などと話していると、
最近、毎日ペアーで庭に来ている鳩のポッポちゃん(以前のポッポちゃんとは別)が、
縁側のすぐ向こうでミニ林の入り口、目の前に来てへたり込むように座った。
そして、今までに見たことがない行動。
羽の裏側を見せるように立てて広げたまま動かない。
しばらく様子を見ていたのだけど、じっと座ったまま。
ペアーの片割れが姿を見せないし、呼んでないのもオカシイ。
怪我でもしたのだろうかと心配になって、縁側に出て行ってみたけど、
じっとそのままだ。
よく見ようともう少し近づいたら、普通に飛び立って少し高い木の枝に止まった。
「なんだ、元気じゃない。心配させないでよ。」
「それにしても、何してたんだろうね、あんな格好。」
などとしばらく話して、また気になったので、
もう一度姿を見ようと止まった枝を見ようとして目を木立にやると、
ポッポちゃんが止まっている枝のすぐ下椿の木の茂みに、何やら茶色の塊。
ポッポちゃんの巣?
違う!なななななんとスズメバチの巣だあ
とうちゃんに指差して教えてもなかなか見つけられないらしい。
杉かなにかの木肌のような色と模様なので、茂みにあるとわかりにくいのだ。
遠巻きに方向を変えてやっと見つけて、
「本当だ!」
と、言ったすぐ後に、ポッポちゃんは真上の枝から飛び立った。
スズメバチの巣とは~・・・・知らなかった、いつの間に?
だって、二、三日前に、チャドクガが出たので、庭中の椿の木を点検したはずだったけど気が付かなかった。
おまけに、とうちゃんはチャドクガをふるい落とそうと、いそうな椿の木を棒で叩いたりしていたのだった。
巣は2メートル程の高さの所なので、剪定の枝の片付けをしていたら、枝が巣に触れて今日は間違いなく刺されただろう。
ポッポちゃんのあの妙な行動で、助かった!
教えてくれたとしか思えない。
きっと、とうちゃんに知らせたかったのね。
さて、スズメバチ。
何年か前には近くの林で農家のおじいちゃんが射されて亡くなっている。
可哀想だけど仕方ない。大急ぎで業者の人に来てもらった。
月面を歩く宇宙飛行士そっくりな格好で、巣に近づいていった。
蜂が出入りする唯一の穴から殺虫剤を入れて、
穴を塞いで蜂が死んだら、鋸で巣を切り落としてビニール袋に。
その間、僅か2,3分。
巣は直径が20cmくらいのボール状。
中を割って見せてくれた。
スズメバチがうじゃうじゃといて死んでいる。
白い幼虫は、細かく仕切られた部屋に一匹づつびっしりと入っていて、こちらは生きているのだそうだ。
それから、もしあのままにしておいたら、この幼虫達がどんどん成虫になり、巣が益々大きくなっていただろうとのこと。
外に出かけている蜂が帰って来くると、巣がないのでパニックになるから、とても凶暴になるらしい。
2、3日は注意するようにと。
それなら夕方全員集合の時がいいと思うのだけど、
業者の人は方々で頼まれているらしいくて忙しい。贅沢はいえないよね。
有り難かった。
因みに費用は巣の大きさによって違うらしい。
まだ小さかったので、最低の1万円。
同じ町内のゴルフ場に巨大な巣が二つ出来て、ゴルフ客が二人射されて救急車で運ばれたらしい。
それから、町営の体育館がある敷地内をジョギングしている人も二人、射されてやはり救急車。
1回目に射されて抗体ができ、2回目には反応がひどくてショック死することが多いらしい。
ポッポちゃん、
スズメバチの巣がなくなってすぐに、また様子を見るかのように来て、
それから、すぐに竹薮に飛んで行った。
嘴(くちばし)には、隣の田んぼから採って来た藁が。
あなたも巣作りの真っ最中だったのね。
出かけていたスズメバチが3,4匹帰って来て、巣があった周辺を必死で飛び回っていた。
哀れで、申し訳ない気持ちになったけど、通路にも近かったし、仕方ないの。
ごめんね。