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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「ホビット 竜に奪われた王国」いよいよ、これから!って、良い所で終わった、巧い作りだ

2014-03-14 19:09:27 | 大作映画ハリウッド系
「ホビット 竜に奪われた王国」★★★★
マーティン・フリーマン、イアン・マッケラン、
リチャード・アーミティッジ、ケン・スコット、
グラハム・マクタビッシュ、 ウィリアム・キルシャー出演

ピーター・ジャクソン監督、
161分 2014/2/28公開
2013,アメリカ,ワーナー
(原題/原作:THE HOBBIT: THE DESOLATION OF SMAUG )




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「『ロード・オブ・ザ・リング』の前日談となる
『ホビット』3部作の第2弾、
もうこうなると最後まで付き合うしかない、
ラストは、すごく期待させて
次が早く見たい!
比べても仕方ないが『spec』とは大違いだ」



魔法使いのガンダルフ(イアン・マッケラン)に
誘われて、思いがけない旅に出た
ホビット族の青年
ビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)は
屈強なドワーフの一行と共に、
邪悪な竜スマウグに奪われた
ドワーフの王国を奪取すべく
様々な困難を力を合わせて乗り越えて行く。



『ロード・オブ・ザ・リング』の登場人物が
ちらほらと顔を見せてくれて
大好きだったあの壮大な映画を想いつつ
魔法の世界にどっぷり浸かった、
心地良い映像体験、
これぞ映画!大画面で見る喜びを堪能した。



ただしこの映画は主人公に肩入れして
彼らの冒険を一緒に闘う一員となるって
感じじゃないのが唯一残念。
どうも登場人部との誰も
親しみは感じないからだ、

ガンダルフくらいかな・・・
でも「ガンバレ!」って感じだしね。


「ロード・・」で感じた旅の仲間っていう
一体感は感じず、
まさに本を読んでいくように

どんな困難があるのか期待しつつ
それを圧倒的な映像で見せてくれるのを
ゆったり構えて楽しむような
そんなある意味気軽な映画鑑賞の時間。


しかしラストの作りは巧みだったな、
邪悪な竜スマウグを目覚めさせ
人間の街を襲おうと
翼を大きく広げて
空を暗闇にしたところで
エンドロールが流れてくる。

「えっ、これで終わり?」っていうより
とにかく「巧い作り方だな」と。



原作も全く知らないので
『ロード・オブ・ザ・リング』に繋がる
次の完結編に期待したい、
もちろん前売券を買って劇場を後にした。
満足の映像体験だった


★100点満点で85点


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「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」ヒット・ガールはパワーアップ、映画全体は前作に及ばず

2014-03-12 10:36:41 | ミニシアター系映画
「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」★★★☆
アーロン・ジョンソン、クロエ・グレース・モレッツ、
ニコラス・ケイジ、ジム・キャリー、
クリストファー・ミンツ=プラッセ出演

ジェフ・ワドロー監督、
103分 2014/2/22公開
2013,アメリカ,東宝東和
(原題/原作:Kick-Ass 2:Balls to the Wall )



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「キック・アス、ヒット・ガールらが
ヒーロー軍団を結成し悪党と戦うアクション。
前作でマフィアの父親を殺された
レッド・ミストが悪党マザー・ファッカーを名乗り、
キック・アスやヒット・ガールのもとへ
次々と刺客を送り込む。
とまあ、バカバカしい内容なんだけど
そのつもりで見れば結構楽しめる」



冒頭から戦いのシーンでは
ヒット・ガールのミンディ(クロエ・グレース・モレッツ)が
悪者の足をチョン切るシーンがあり、
エゲツナイシーンが多数あって
そういうのを覚悟して見ないと
軽い笑い満載のアクションじゃなく
結構グロイシーンも多いので
覚悟してても最初は軽く驚く事必至。



まあ、そういうノリで作られた映画だから
残額なシーン満載かと思えば
そうでもなく
親の言いつけを守って
ヒット・ガールが自宅謹慎中には
キック・アスことデイヴ(アーロン・テイラー=ジョンソン)は、
気の抜けたような仲間と
自警団みたいに
おかしな扮装で町の悪を退治するんだけど
こちらは脱力系で
ちっともヒーローっぽくは無い。



敵対する「悪」も
彼自体は全く強くないので
親の莫大な遺産から
お金で釣ってチンピラを集めて
キック・アスやヒット・ガールを
やっつけようとするなんともダメダメな敵役、
このマジなのかそうでもないのか
決めかねつつ進行していくのが
またなんとも面白くもある。


最後のヒーロー対悪役軍団の戦いなんて
グダグダで
その線を狙ったとしか思えないので
真面目なアクションは期待できない、

でも時々目を見張るようなアクションもあって
その揺れ具合も心地よかったりする。

真面目に見ることは想定外
ポップコーンでも食べながら
バカバカしい映画を見よう!と
劇場へ行くのが正しい味方か。


心を震わせる映画や
暗めの映画を見てばかりだと
時々はこんなぶっ飛んだ映画で
バランスを取るのもいいかと。

次の3作目で完結らしい、
次も見よう。



★100点満点で75点


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書籍「恋歌/朝井 まかて著」タイトル通りの優しい内容じゃない

2014-03-08 21:06:50 | 読書の時間
書籍「恋歌/朝井 まかて著」★★★☆
朝井 まかて 著 ,
講談社 、2013/8/22
(290ページ , 1.680円)

<リンク:
>@



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第150回直木賞受賞作品


「樋口一葉の歌の師匠として知られ、
明治の世に歌塾「萩の舎」を
主宰していた中島歌子は、
幕末には天狗党の林忠左衛門に嫁いで水戸にあった。
尊皇攘夷の急先鋒だった天狗党がやがて暴走し、
弾圧される中で、歌子は夫と引き離され、
自らも投獄され、過酷な運命に翻弄されることになる。
「萩の舎」主宰者として
後に一世を風靡し多くの浮き名を流した歌子は
何を思い胸に秘めていたのか。
幕末の女の一生を巧緻な筆で甦らせる」

講談社HPより


樋口一葉のという名前は知っていたが
その師匠が中島歌子ということも
中島歌子という人、自体も
自分はよく知らなかった、
なので樋口一葉についてもっと
書いているのかと思いつつ読んだが
彼女はほとんど登場しないことに
最初戸惑いつつ
後半はそんなこと全く気にならずに
割と厚い本を一気に読んだ。



久々の読み応えのある小説体験だった。


幕末から明治の激動の日本が描かれている、
けれど水戸藩のゴタゴタなどは
初めて知った、
こいいうことだけでも
読んだ甲斐があったというもの。

待つ事や思いつつけるという
なんとももどかしい純愛、
そんな自分の気持ちを貫くのは
本当に難しい時代だっただろう、
その生きた時間を
短歌という世界に詠み込んでいったのだろう。



優しい恋愛小説なんかじゃない、
凛とした女性が確かに存在していたという
激しく切なく
とても愛おしい小説だった。


作者の名前も今回初めて知った、
読んだのも初めてだ、
他の作品を読んでみよう


★100点満点で80点


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「ダラス・バイヤーズクラブ」自己チュー極まりないのに、愛らしく見えるのは何故?

2014-03-05 19:09:54 | ミニシアター系映画
「ダラス・バイヤーズクラブ」★★★★
マシュー・マコノヒー、ジェニファー・ガーナー、
ジャレッド・レト出演

ジャン=マルク・ヴァレ監督、
117分 2014/2/22公開
2013,アメリカ,アスミック・エース
(原題/原作:DALLAS BUYERS CLUB )



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「今年度のアカデミー賞主演男優賞に輝いた、
数多くいるイケメン俳優のひとりが、
見事に殻を破って、その才能を開花させた、
その瞬間を見たような気がして
映画の描く内容共々、心が震える」


助演男優賞もジャレッド・レトが獲得している。


テキサスで酒とロデオに明け暮れる男たち
彼らはゲイを告白しエイズを発送した男優の
ロック・ハドソンを嫌悪する発言を
嘲笑とともにしている、
80年代エイズ発症が報じられた当時は
その病気はゲイの病と言われていた。


主人公のロン(マシュー・マコノヒー)は
自堕落な生活をしていたが
ある時、仕事場で事故に遭い
病院に運ばれ、
そこでエイズに罹っていると告げられる、
そんなはずはない自分はノーマルだと
一蹴するが、確実に体は蝕まれていく。


治療薬は少なく
確実に死は訪れる
アメリカで未承認の薬があると知り
それがこのままでは手に入らないと分かると
彼はそれまでとは違う面を見せる、
ハッキリとスイッチが入って
やせ衰え目をギョロつかせて
異様であり痛々しいのに
悲壮感がないのは
彼はギリギリの自分の生を生きていたからだ。



政府と薬の製造メーカー
承認する機関
彼が闘うのは個人としてはあまりに巨大、
始めから立ち向かえる敵じゃない
彼は法の抜け穴を
綱渡りしつつ
自分を生かすために
その結果、多くのエイズ患者を助けることになる。



強い人間になりたい
時々思う事がある
ただギリギリの選択を迫られた事は
自分は無いんだなと
この映画を見ていてホッとする、

その時、強く生きられるか
それは分からないな
でも勇気は随分もらった


それは別に死の病に限らず
日々の色んなところで
自分達も色んな選択をしている、
ほとんどの場合「まあ、いいか」
そんなふうに考えているが
「それでいいのか」と
突き付けられた気がした。


まさに主演男優賞ものの演技
スゴイ役者だ。


★100点満点で85点


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「大統領の執事の涙」タイトルが感傷的すぎる、実際は骨太な作品

2014-03-02 15:13:39 | ミニシアター系映画
「大統領の執事の涙」★★★★
フォレスト・ウィテカー、オプラ・ウィンフリー、
ジョン・キューザック、ジェーン・フォンダ、
キューバ・グッティング・Jr、テレンス・ハワード、
レニー・クラヴィッツ、ロビン・ウィリアムズ出演

リー・ダニエルズ監督、
123分 2014/2/15公開
2013,アメリカ,アスミック・エース
(原題/原作:THE BUTLER )




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「実在したホワイトハウスの黒人執事の
人生をモデルにしたドラマ。
奴隷から大統領執事となり、
7人の大統領に仕えた男の
波乱に満ちた軌跡を追う。
黒人の近代史と重なり
シドニー・ポワチエがアカデミー賞を受け、
オバマ大統領誕生が
いかに歴史的なことか実感できる」



タイトルが感傷的すぎるのが気になるが
内容は骨太な同情さえさせないような
美しい魂の物語だ。



ケネディを含めて7人もの大統領に
仕えた主人公の人生は
アメリカの人種差別の歴史と重なり
執事でとして働く間は
個人の意見を持たず
ひたすら家族を育てることに
心を注いできた普通の男が描かれる。


のほほんと暮らしている
自分なんかに本当の苦しみは
実感出来ない
でも怖さは分かる気がする。


常に周囲に気を配り
最高のおもてなしに努める黒人執事たち、
人種差別撤廃をうたいながらも
そのホワイトハウスの内部でも
黒人は白人に仕え続ける。


公民権運動、キング牧師の暗殺
大きなうねりの中で
変わらず仕事をしながらも
息子は運動に深くかかわり
そのことで父と息子は距離を置いてしまう。
どちらもが正しく
だからこそ相容れないのは
とても悲しいことだ。



歳月が経過し
49歳のオバマ大統領が誕生
信じられない歴史的瞬間、
主人公は感慨深く見つめる。


ただ自分なりに正しく生きてきた男、
家族を守り、仕事を忠実にこなし
多くを語らず
そんなごく当たり前の事が
彼の穏やかな表情から伝わる
それがどんな大変なことだったか。
食い入るように見つめた。



映画としても
アメリカの近代をひとつの視点で網羅し
興味深い内容だった。


★100点満点で85点


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